円形脱毛症のタイプを把握して適切な治療をしましょう。

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急に髪の一部分が抜けてしまう円形脱毛症。症状が現れてしまうととても焦りますが、ご自分の円形脱毛症のタイプと進行度を把握して適切な治療をすることで、改善が見込めます。円形脱毛症の治療方法や対策などもあわせてご紹介します。

そもそも円形脱毛症とは?

円形脱毛症とはさまざまな原因により、円形・楕円形に脱毛班が現れる症状のことです。軽度のものは小銭程度の大きさですが、重度の円形脱毛症では頭髪全体に症状が及び、まゆげまで抜けてしまうこともあります。起床後枕への抜け毛が多数あったり、髪を触っていると痛みもなく一気に抜けてしまったりすることが頻繁に続くと、円形脱毛症が進行中の可能性があります。

円形脱毛症のタイプ5つ

円形脱毛症はある日突然髪が抜け落ちるため、とても焦ってしまいます。しかし、まずは冷静に症状を観察して円形脱毛症のどのタイプを発症しているのかを観察しましょう。

単発型 ・円形・楕円形の脱毛班が1ヶ所現れる
・初期症状として最も多い症状
・自宅で経過を観察することが多い
多発型 ・単発型の脱毛班が数カ所に現れる
・2つ以上の脱毛班が繋がり、長い楕円形になることもある
・半年〜2年に渡る長期の治療が必要となることが多い
全頭型 ・脱毛班が頭の全域に拡大し、頭髪がすべて抜けてしまうこともある症状
・円形脱毛症が進行してしまっている状態
・長期に渡る治療が必須
蛇行型 ・蛇のような帯状に毛髪が抜けてしまう症状
・後頭部〜側頭部に現れることが多い
・数年に渡る長期の治療が必要となることが多い
汎発型 ・症状が進行し、髪だけでなくまゆげや体毛など全身の毛が抜けてしまう
・円形脱毛症の中でも最も症状が重い
・長期に渡る治療が必須

実は女性がなりやすい円形脱毛症の代表的な原因とは

円形脱毛症は幼児からお年寄りまで発症しうる症状ですが、実は女性特有の事情が原因の場合があり、実は珍しくないものです。円形脱毛症の代表的な原因を解説します。

精神的ストレス

精神的ストレスは円形脱毛症の大きな要因だと言われています。特に女性は男性に比べてストレスに敏感な傾向があり、うつの発症率は男性の2倍です。また、生理でホルモンバランスが崩れると気持ちが不安定になるものです。ストレスを感じると体を覚醒させる交感神経が活発になり、血管が収縮して頭皮の血行が悪くなります。そのせいで頭皮が酸素不足・栄養不足に陥り円形に毛が抜けて落ちてしまうのです。

出産による女性ホルモンの減少

出産後に髪の毛のボリュームが減った、という経験があるかもしれません。これは、発毛作用のある女性ホルモンが出産とともに大幅に減少するため、抜け毛が増えてしまいます。加えて産後のストレスが重なり、円形脱毛症が発症してしまうケースがよくあります。

自己免疫疾患

免疫系に異常が生じて、ご自分の体内の一部を外敵だと誤認識してしまう症状を自己免疫疾患と言います。本来無害な花粉に対して体が過敏に反応してしまう、花粉症を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。体の免疫機能が毛根を異物だと認識し、攻撃してしまうために髪が抜けてしまうと考えられています。

アトピー素因

アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、気管支炎などアトピーの症状を抱えている人が、円形脱毛症の患者の約40~50%だという研究があります。アトピー素因が少なからず円形脱毛症と関連していると言えます。

遺伝

円形脱毛症を発症した人の約2割は、家族や親族の中に円形脱毛症の経験者がいるという研究があります。そのため、円形脱毛症には遺伝的要素の因果関係が考えられます。

円形脱毛症になった時考えられる対策

円形脱毛症になってしまった時、とるべき対策は2つあります。ご自分の症状の具合を見て、必要な対策を選択しましょう。

クリニックでの治療

発症初期だけれども円形脱毛症が不安でたまらない、進行が怖い、または既に多発型以降まで症状が進行しているという場合はクリニックに相談することをおすすめします。皮膚科、もしくは薄毛治療専門のクリニックで専門医にカウンセリングしてもらい、適切な治療を受けましょう。

日常生活の改善

初期の単発型円形脱毛症の場合、クリニックにいってもまずは様子を見ることを告げられることがあります。そのため、発症後3ヶ月〜6ヶ月は日常生活を改善しながら自宅でのケアを中心にしてもよいでしょう。しかし、3ヶ月経っても改善が見られない、もしくは急激に症状が進行した場合にはすぐにクリニックにいく必要があります。

また、既にクリニックで治療を受けている方も生活を改善することは治療にとってもプラスになるので、自宅でのケアを積極的に取り入れることをおすすめします。

クリニックで行う主な治療方法

下記の表にて、クリニックで行われる主な円形脱毛症の治療方法をご紹介します。副作用を合わせて紹介しているので、ご自分にとって不安のない治療を選択するようにしましょう。

薬を内服する ・ステロイド
・抗アレルギー薬
などのアレルギーを抑えたり、血流をよくしたりする働きのある薬を内服する
ステロイドは副作用があるので2~3ヶ月で服用を一度中止する
外用薬を使用する ・ステロイド(炎症・免疫機能を抑制)
・塩化カルブロニウム(育毛成分)
・ミノキシジル(血流をよくする)
などを脱毛班に塗布する
比較的副作用が少ない
冷却治療 ドライアイス・液体窒素を脱毛班にあてる
免疫機能を抑制する効果がある
副作用がほとんどない
ステロイド局所注射療法 ステロイドを脱毛班に注射する
単発型に効果的(広範囲には不向き)
副作用で注射箇所が凹むことがある
局所免疫療法 かぶれを起こす薬剤を脱毛班に塗布する
免疫機能の攻撃対象を毛根から薬剤に変える
広範囲・長期(6ヶ月以上)の症状向き
6割以上の発毛率だが、副作用としてかゆみや湿疹が起こることがある

自宅でできる円形脱毛症のケア7つ

円形脱毛症は自宅でケアすることで、進行を抑えたり、発毛を促したりすることができます。体質から改善し、健康な髪と頭皮作りを心がけましょう。

低刺激シャンプーを使用 ・無添加
・ノンシリコン
・アミノ酸系
など髪への刺激が少ないシャンプーを使用する
食生活の改善 ・亜鉛
・ミネラル
・たんぱく質
などが豊富な、髪の発育を促す食べ物を積極的にとる
鶏肉・青魚・大豆製品・海藻など
適度な運動と入浴 適度な運動と入浴で血流がよくなると、頭皮に酸素や栄養が行き渡るようになる
紫外線から髪・頭皮をガード 紫外線は髪や頭皮への大きなダメージ
帽子などで紫外線を防ぐことで抜け毛を予防できる
頭皮マッサージ 頭皮の血行をよくすることで、髪に酸素や栄養が行き渡り、発毛に効果的
22時までに就寝 22時〜2時は髪が育つ時間なので、その時間を睡眠にあてる
ヘアケア用品を使用 ・ウィッグ
・増毛スプレー
・増毛パウダー
などを使って脱毛班をカバーする
人目がストレスにならないことも大切

(まとめ)ある日突然円形脱毛症になったらどうすればいい?

1.そもそも円形脱毛症とは

円形・楕円形の脱毛班が頭部に現れる症状であり、原因はさまざまです。進行すると髪全体やまゆげなどの体毛まで抜けてしまうこともあります。

2.円形脱毛症のタイプ5つ

円形脱毛症には5つのタイプがあります。円形脱毛症を発症した時は、まずご自分のタイプを把握しましょう。

3.実は女性がなりやすい円形脱毛症の原因とは

円形脱毛症の原因にはあらゆるものが考えられます。女性特有の原因が隠れていることもよくあり、女性でも発症しやすい症状です。

4.円形脱毛症になった時考えられる対策

症状に不安がある、もしくは進行が顕著な場合はクリニックで専門医のもと治療を開始しましょう。円結脱毛症の初期の場合は日常生活の改善で進行を防ぐことができることもあります。

5.クリニックで行う主な治療方法

クリニックでは、主に5つの治療が行われます。各治療の効果と副作用を理解し、適切な治療法を専門医とともに選択しましょう。

6.自宅でできる円形脱毛症のケア7つ

円形脱毛症は生活改善をすることで進行を防ぐことが可能です。7つを意識しながら円形脱毛症の経過を見ていきましょう。クリニックで治療をしていても、自宅ケアを同時に行うことで更なる改善が見込めます。

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