タバコを吸う女性の方が禁煙したら、薄毛が改善される可能性が高いです。
それはタバコが薄毛の原因を引き起こしているからです。
タバコには発がん性物質や、さまざまな有害物質や化学物質が含まれていることはご存知でしょう。
とくに主成分であるニコチンは体の中に入ると血液に入り毛細血管を収縮させる働きがあり、血行を悪くします。
頭皮はとくにニコチンの影響を受けやすく、喫煙後数分で頭皮の表面温度が2~3度低下させてしまいます。
髪は毛母細胞から栄養素や酸素をもらって成長しているので、血流が悪くなると毛が生えにくくなり、育たずに抜けてしまうのです。
またニコチンには脳の中枢神経を興奮させる働きがあるため、汗や皮脂の分泌が多くなります。
それが毛穴に詰まることで抜け毛や薄毛が起こりやすくなるというわけです。
禁煙をすることで、これらの薄毛の原因は取り除くことが出来ます。
薄毛を防ぎ、髪を健康に生やし育てるためには、まず禁煙をするところから始めてみましょう。
タバコが髪や頭皮に与える影響は他にも
乾燥する
喫煙すると肌が乾燥しますが、頭皮も同じように乾燥してしまいます。
頭皮の乾燥は抜け毛の原因になるので、薄毛になりやすいといえます。
男性ホルモンが増加する
喫煙は、男性ホルモンを増加させることが分かっています。
男性ホルモンのテストステロンは、毛乳頭にある5aリダクターゼという還元酵素と結びつくとジヒドロテストステロンというホルモンに変化します。
ジヒドロテストステロンは毛母細胞の細胞分裂を抑制させる作用があり、脱毛の原因といわれています。
活性化酸素が増加する
喫煙すると、髪の生育に必要なアミノ酸を含めた体内の抗酸化物質が減少してしまいます。
抗酸化物質が減少すると活性酸素が増加し、頭皮に過剰な皮脂が分泌されたり、詰まったりして脱毛し、薄毛につながります。
禁煙とともに行うとよい薄毛対策

バランスのよい食生活
髪のもととなるたんぱく質やビタミン類、ミネラルなどをバランスよく取るようにしましょう。
とくにビタミンCには抗酸化作用が期待できます。
食事でとりにくいものはサプリメントなどを利用してもよいでしょう。
食生活を改善することは、薄毛対策として有効です。
アルコールはほどほどに
肝臓では髪の栄養分を作ったりアルコールを分解したりしています。
アルコールを分解するときには、当然栄養分が必要になるのですが、アルコールを多量に摂取していると髪の栄養分が使われてしまい、栄養不足になってしまいます。
アルコールはほどほどにしましょう。
育毛剤を使用する
育毛剤や養毛剤を使用すると、血行が良くなり成分が浸透しやすくなります。
マッサージも併用するとよいでしょう。
禁煙しても薄毛が改善されない場合もある
禁煙しても、もともと薄毛の遺伝を持っている場合には、薄毛が改善されないこともあります。
遺伝的な要素は大きいです。
また強いストレスを抱えている場合や、睡眠をとれていない場合、食事や生活習慣に乱れがある場合には、禁煙だけでは薄毛を改善するのは難しいでしょう。
とはいえタバコはとても害が多く、薄毛の原因になっていることは間違いありません。
喫煙していて薄毛に悩んでいる女性には、まずはタバコをやめることをお勧めします。
薄毛はさまざまな原因が重なって起こるものです。
症状に合わせて、自分にあった方法を多方面からムリなく進めていきましょう。
禁煙するとストレスがたまると思っている方は、禁煙外来などを利用するのがお勧めです。
(まとめ)禁煙したら女性の薄毛は改善されるのか?
タバコにはニコチンをはじめとした有害物質が含まれており、血行を悪くしたり、脳の中枢神経を興奮させたりします。
その結果髪が生えにくくなったり、抜けやすくなったり、頭皮に皮脂が詰まったりするため、薄毛の原因になってしまいます。
タバコは、頭皮を乾燥させます。
またジヒドロテストステロンを増やしてしまうことで、毛母細胞の細胞分裂が抑制されてしまいます。
頭皮に過剰な皮脂が分泌されたり、詰まったりすることもあります。
バランスのよい食生活を送りましょう。
サプリメントもお勧めです。
大量のアルコール摂取は、髪に運ぶ栄養素を使ってしまうことになるので、ほどほどにしましょう。
育毛剤やマッサージなどもおすすめです。
禁煙しても、もともと薄毛の遺伝を持っている場合には、薄毛が改善されないこともあります。
また強いストレスや睡眠不足がある場合、食事や生活習慣が乱れている場合には、禁煙だけでは薄毛を改善するのは難しいでしょう。