女性のなかには、頭皮にだけ集中して汗をかいてしまう人がいます。その頭皮の汗は「体温調節の汗」「汗をかきやすい体質」というだけではないかもしれません。今回は、頭皮の汗の量が多い原因や汗を抑える方法、そして汗をかいたときの対策を解説します。

頭皮から汗がひどい!その原因とは?

汗自体は必ず出るものなのですが、女性で頭皮だけ汗を集中的にかく場合には、頭皮の多汗症の疑いがあります。
症状に個人差はあるものの、ひどい人だと汗によって髪が濡れる、また汗が顔まで落ちることも。頭皮から出ている汗の原因をしっかりと確認しましょう。

※多汗症とは?

異常量の汗をかく症状を「多汗症」といいます。
多汗症には体全体の汗が増える「全身性多汗症」と、体の一部分のみ汗が増える「局所多汗症」があります。

多汗症になる原因とは?


頭皮の多汗症には、次の3つの原因が考えられます。

・遺伝
・ストレス・不安・緊張など精神的要因
・病気
遺伝

多汗症に多いのが「生まれつき」や「遺伝」であることです。

両親が汗をかきやすい、また子供の頃から汗をよくかく人は、生まれつきの体質である可能性が高いです。
遺伝が原因の場合は根本的な原因を排除するのは難しく、対症療法で多汗症の対策を取っていくしかありません。

緊張・不安・ストレスなど精神的要因

自律神経の中の、交感神経が敏感な人は多汗症になりやすい傾向があります。

人間は、不安・緊張・ストレスを感じると交感神経が優位になり、それに伴って汗腺の働きも活発になります。この「交感神経が敏感になる原因」は、今のところ不明です。

ただし、特に緊張している感覚がなくとも、何らかの原因で交感神経が過敏になっていることも。そのため、精神的問題を抱えている人が必ずなるともいえないのです。

病気

高血圧・循環器系の病や、内的疾患、中枢神経の病気を患っているため、汗がかきやすくなっている可能性があります。

多汗症を引き起こすような病気が潜んでいないか、健康診断の過去の結果などからチェックしてみましょう。
ただ、病気が原因で局所性多汗症になるのは稀で、多くは全身性多汗症になります。

多汗症以外にも考えられる頭皮の汗の原因は?

頭皮の汗が増える理由は、多汗症だけとは限りません。
その他に考えられる原因が、次の2つです。

・更年期からくるホットフラッシュ
・季節の変化
頭皮の汗は更年期からくるホットフラッシュの可能性も

更年期の「ホットフラッシュ」が原因で、大量に汗がでることがあります。

「ホットフラッシュ」とは更年期障害の代表的な症状で、上半身ののぼせやほてり、発汗といった症状がでます。この汗は、時間や場所に関係なく出て、涼しい場所にいても汗が止まらないという症状が出ます。

更年期が理由で、突然カーッと体が熱くなるという話を聞いたことがありませんか?2分から4分程度の短時間ですが、脈拍も速くなりドキドキすることもあります。

このような、更年期障害が原因で起きるホットフラッシュは、閉経後、年月がたてば収まります。だいたい個人差はありますが、5~10年ほど症状が続くこともあります。

放置しておくと症状が悪化することもあるため、程度によっては、婦人科での受診がおすすめです。
また、更年期障害からくる頭皮の汗の対策などについて、さらに知りたい方は下記の記事をチェックしましょう。

≫更年期からくる頭皮の汗について
さらに詳しく知りたい方はこちら≪

季節の変化により汗が増えることも

夏や梅雨といった季節の変わり目には、汗の量が増える可能性があります。温度は低いものの、湿度が高い場合にも汗は出やすくなります。
しかし「例年よりも明らかに汗の量が多い」「涼しい季節・場所でも汗が止まらない」など、汗のかき方に異常を感じる場合には、多汗症の可能性も疑ってください。
上記の多汗症などの原因を確認して、自分の症状をチェックし、必要な時には専門医に相談しましょう。

外出先でも使える!頭皮の汗を抑える・汗をかいたときの対策


外出先で頭皮から汗がでると、メイクが崩れたり、せっかく手入れした髪がべとついて、セットした髪が乱れたりして困りますよね。
外出先でも使える汗を抑える方法や、汗をかいた場合の対策方法をご紹介します。

首筋などを冷やす

頭皮の汗を抑える方法としておすすめなのが、首元を冷やすことです。
首は太い血管が通っており、リンパ節が集中しているため、首元を冷やすことで一気に体温を下げることができますよ。
そのため、熱中症などで素早く体温を下げる時にも、首元を冷やすことがおすすめされているのです。
首元を冷やすときには、首の後ろを保冷剤やペットボトルで冷やすとよいでしょう。

ベビーパウダーで臭い・べたつきを防止

ベビーパウダーがあれば、水がなくとも手軽にべたつきを抑えることができ、加えて消臭効果も期待できます。

使い方は簡単で、少量のパウダーを手に取り、髪になじませブラッシングするだけ。サラッとした仕上がりに。化粧室など外出先でも素早くできるため、頭皮の汗対策におすすめです。

正しい方法でシャンプーする

汗をかいた頭皮は、放置すると雑菌の温床になってしまいます。家に帰ったら、きちんとシャンプーをしましょう。
また、シャンプーのタイミングとして最適なのは夜です。その日のうちに汗などの汚れをしっかりと取り除き、頭皮や髪を清潔な状態にしてから、睡眠をとるようにしましょう。

正しいシャンプーの仕方は別記事をチェックしてください。

≫正しいシャンプーの仕方や
シャンプー剤の詳しい情報はこちら≪

≫清潔な頭皮を保つのにおすすめのシャンプー剤を
チェックするならこちら≪

多汗症など頭皮から汗がでる症状を改善するには?

多汗症などで、頭皮から汗が出る場合、どのようにすれば改善することができるのでしょうか。
頭部多汗症や更年期障害からくる発汗は、自律神経の乱れ(交感神経・副交感神経のバランスの乱れ)からくることがほとんどです。また、何気なく過ごしている生活の中で、知らず知らずのうちに、汗を増やす行動をしている可能性もあります。
生活習慣/生活のバランスを整え自律神経の乱れを整え、汗を増やす習慣を改善しましょう。

具体的には、以下のような対策方法があります。

・睡眠時間の確保
・運動と入浴で適度に汗をかく
・食生活
・病院への相談
睡眠時間の確保

睡眠不足は、ストレス・自律神経の乱れ(交感神経と副交感神経のバランスの乱れ)を引き起こします。
自律神経の乱れは頭部の多汗症の原因にもなるため、睡眠時間を確保するようにしましょう。6時間以上の、連続した睡眠をとることが理想的です。

運動と入浴で適度に汗をかく

運動や入浴で適度に汗をかくことで、異常な量の汗を改善することに繋がります。

普段から健康的に汗をかく習慣を身につけると、体の一部のみに突然汗をかくなど、異常な汗を防ぐ効果が期待できますよ。

食生活

食生活を見直すことでも、汗をかく量を減らす効果が期待できます。

肉は、エネルギーに変える際に多量の熱を発生させるため、汗をかきやすくなります。汗が気になる方は、健康に支障がでない程度に、普段食べている肉の量を見直してみるとよいでしょう。また、辛いもの、刺激物を食べすぎることでも汗をかきやすくなるため、控えめにしておきましょう。

汗腺機能を高める食材には、ムコ多糖類(山芋・里芋など)が効果的です。意識的に食事にとり入れることをおすすめします。

病院への相談

汗が異常に多いと感じる時には、病院に行き専門医の指導を仰ぎましょう。原因をきちんと判明させることで、改善することができるでしょう。

また、病院で発汗機能を調節する薬を処方してもらうことで、生活しやすくなることも。頭部の汗に、特に強いストレスを感じている人におすすめです。

汗が気になる状態を放置し続けることで、強いストレスを感じ、症状が悪化する可能性もあります。そのような状況になる前に、薬の使用や医師への相談で、汗へのストレスを軽減し、症状の緩和を目指しましょう。

頭皮の汗の原因を知れば汗を抑えるための効果的な対策が立てられる!

頭皮の汗の原因には「遺伝」や「精神的要因」、さらには「病気」からくる「多汗症」や「更年期障害」が考えられます。明らかに病的であれば、まずは病院で見てもらうとよいでしょう。

しかし、何気なく行っている生活習慣で、気付かないうちに汗を増やしているかもしれません。自律神経の乱れを促す生活習慣や、汗を増やしやすい行動に心当たりはありませんか?そうした習慣を見直すだけでも、汗の量を抑えられる可能性がありますよ。

また、汗をかくことに対するケアだけでなく、汗をかいたあとのケアにも気を遣いましょう。頭汗をかいたままの状態で置いておくのは良くありません。シャンプーで洗うことで、頭皮の雑菌を防ぐことができ、頭皮トラブルを回避することができます。

正しい頭皮の汗対策を知れば、汗への不安やストレスを軽減できます。対策・改善方法を実践して、汗を抑え、気持ちよく生活しましょう。

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