女性ホルモンを注射しても髪に必ず効果があるとは限りません


薄毛を気にする方なら、一度は女性ホルモンを注射すれば髪の毛が生えてくるという話を聞いたことがあるかもしれません。

女性ホルモンを注射すれば必ず髪の毛が生え、薄毛の改善に繋がるのかというと、残念ながらそうではありません。

女性ホルモンとは、卵巣で作られる2種類のホルモンのことで、ひとつはエストロゲン(卵胞ホルモン)、もうひとつはプロゲステロン(黄体ホルモン)です。

2つとも女性らしさを保つのに欠かせない働きをしています。

女性らしさを保つ働きの中のひとつに髪の毛に関するものがあり、髪の毛のハリやツヤを保ったり、成長期間を持続させたりする働きがあります。

髪の毛にはヘアサイクルと呼ばれる髪の生え変わりの周期があり、女性ホルモンはヘアサイクルの中でも髪が成長する期間(成長期)を伸ばす働きがあるといわれています。

このように女性ホルモンは髪の毛に影響を与えていますが、女性ホルモンの本来の役割は、女性らしさのためのものですので、注射をすれば必ず薄毛が治るわけではありません。

女性ホルモンの注射は、産婦人科などで受けることができますが、それは更年期障害の症状を緩和させたり不妊のなどの治療をしたりといったことのためです。

医薬品には副作用もありますので、安易に注射に頼らないことをお勧めします。

女性ホルモンは女性らしさを保つ働きをします

女性ホルモンというのは、脳からの指令を受けておもに卵巣で作られる2種類のホルモンのことです。

ひとつはエストロゲン(卵胞ホルモン)、もうひとつはプロゲステロン(黄体ホルモン)で、どちらも妊娠や出産に備えるために月経(生理)を起こす働きや、女性らしい体を作るための働きをおもに担っています。

エストロゲンには、髪の毛や肌のハリやツヤを保ち、骨を丈夫にし、血管を保つ働きがあります。

自律神経のバランスを保つ役割もあります。

プロゲステロンは、赤ちゃんのための栄養や水分を子宮の中に蓄えたり、体温を上昇させたりする働きがあります。

髪の毛に影響を与えるのは、エストロゲンのほうで、髪の成長を促したり、ヘアサイクルの成長期間を持続させたりする働きがあるとされています。

女性ホルモンは髪の毛が成長する期間を持続させます


髪の毛には、ヘアサイクルと呼ばれる生まれ変わりの周期があります。

通常であれば、1本の髪の毛は4~6年かけて生え、そして抜け落ちます。

ヘアサイクルには、成長期、退行期、休止期の3つがありますが、それぞれ、髪の毛が生まれて育つ(伸びる)期間、髪の毛の成長が止まる期間、抜け落ちる準備と新しい髪の毛が生まれる準備が始まる期間です。

  • 成長期:髪がグングン伸びる期間(4~6年)
  • 退行期:髪の成長が止まる期間(2~3週間)
  • 休止期:髪が抜け落ちる期間(数か月)

エストロゲンは、この成長期を持続させる働きがあるとされています。

出産を経験された方であれば、産後に髪の毛がたくさん抜けた経験をされた方もいらっしゃるでしょう。

それは、妊娠時に増えていたエストロゲンが、時期が来て出産するために減少し、通常よりも多く保持されていた髪の毛が抜け落ちたということです。

女性ホルモンの注射は女性特有の症状の治療が目的です

女性ホルモンの注射をすれば、必ず髪の毛が増えるかといえば、そうとは限りません。

女性ホルモンには、髪の毛の成長期を維持する働きがあるため、注射をすれば髪の毛が増える可能性はあります。

しかし、ホルモンは全身をめぐっており、その他の働きに使われる可能性があり、髪の毛だけに働きかけるのは難しいといえるでしょう。

また、注射は、飲み薬や張り薬に比べると血管の中に成分を入れるため即効性があり、作用が強く表れる可能性もあります。

もともと女性ホルモンの注射は、産婦人科などで医師の管理の下、閉経などによってホルモンバランスが崩れ、体調不良を訴えている方の症状緩和や、一部、不妊治療などに使われるものです。

医薬品には副作用もあります。

女性ホルモンの注射による副作用には、肝臓の負担が増える、吐き気や倦怠感などがあるといわれていますので、十分に検討する必要があるでしょう。

(まとめ)女性ホルモンを注射すると髪の毛は増えますか?

1. 女性ホルモンを注射しても髪に必ず効果があるとは限りません

女性ホルモンは、月経など女性らしさを保つ働きをしています。

髪のハリやツヤを保ち、髪の毛が成長する(伸びる)期間を維持する働きがあるとされています。

しかし、注射をすれば必ず髪が増える効果があるとは限りません。

2. 女性ホルモンは女性らしさを保つ働きをします

女性ホルモンとは、エストロゲンとプロゲステロンの2つを指し、妊娠や出産に備えて月経(生理)を起こすなどの働きがあります。

髪に影響を与えるのはエストロゲンで、プロゲステロンは妊娠を維持する働きがあります。

3. 女性ホルモンは髪の毛が成長する期間を持続させます

髪の毛にはヘアサイクルと呼ばれる生まれ変わりの周期があります。

成長期、退行期、休止期の3つからなり、1本の髪の毛の寿命は4~6年といわれています。

エストロゲンには、成長期を伸ばす働きがあるとされています。

4. 女性ホルモンの注射は女性特有の症状の治療が目的です

本来、女性ホルモンの注射は、産婦人科などで更年期障害の諸症状の緩和などに使われるものです。

髪に効果がある可能性はありますが、副作用が出る可能性もありますので、安易に注射には頼らないことをお勧めします。

薄毛に悩む女性によく読まれている症状について

薄毛が気になる女性の頭皮が赤い場合の原因は?

健康で元気な髪を育てるためには、頭皮が健康でなくてはいけません。頭皮の状態は、普段は髪に隠れているため、気を付けてみないとわからないという難点があります。痒みや痛みが出てから見るのでは、対策が遅れてしまいます。

続きを読む