抗菌や保湿など、頭皮環境を整える作用が期待できます


最近、頭皮のケアによいとあらためて注目が集まっているひまし油ですが、薄毛や抜け毛が改善されたという声もあるようです。

しかしひまし油には、直接的に発毛を促す成分は含まれていないとされています。

薄毛や抜け毛にたしかに一定の効果があったというのは、ひまし油の持つ抗菌・保湿・抗炎症作用等によって頭皮環境が整った結果、と考えるのがよさそうです。

ひまし油を使った頭皮ケアをおこなう場合は、ひまし油の特徴や注意点を理解して進めることが必要です。

粘度が高く、扱いにくいため、使用法を間違えると頭皮や髪にダメージを与えて逆効果となってしまう恐れもあります。正しく頭皮ケアをおこなえば、髪の毛が育つ健康な頭皮をつくっていく助けとなるかもしれません。

ひまし油の特長である抗菌・保湿は本来、薄毛や抜け毛を改善するための頭皮ケアにはたいへん重要なポイントです。

ひまし油を用いなくとも、日常の中で頭皮を清潔さと保湿を意識したヘアケアをおこなうとともに、育毛を阻害するといわれるいくつかの生活習慣を改善していくことが大切です。

頭皮や髪に悪影響を与えるのは、ストレス・喫煙・飲酒・睡眠不足・血行不良・食生活の偏りなどです。

改善できる部分がないか生活を見直し、将来にわたって健康な頭皮と髪を維持する準備をしていきましょう。

抗菌・保湿作用を持つといわれるひまし油

ひまし油は、「トウゴマ」という植物の種子を圧搾してできる脂肪油のことです。原液製品の他に、オレンジ油・ハッカ油を加えた「加香ひまし油」等、医薬品として販売されているものもあります。

それらの添付文書には「便秘症、食中毒における腸管内容物の排除、消化管検査時または手術前後における腸管内容物の排除」などと記載されています。

ひまし油は小腸内でグリセリンとリシノール酸に加水分解され、このリシノール酸が小腸を刺激して便秘等に作用するようです。

このグリセリンとリシノール酸によって保湿・抗菌の作用が期待できるため、リップクリーム等の化粧品やヘアケア剤にも使用されています。

ひまし油を頭皮ケアに使うとすると、頭皮や髪を殺菌して清潔に保ってくれ、さらに保湿成分が肌の奥まで浸透して、頭皮の乾燥を防いでくれるというような作用が期待できます。

丈夫で健康な髪を育てるには、頭皮環境を整えることがたいへん重要なので、その意味でひまし油の特長は適しているといえるでしょう。

ただしひまし油の成分には、直接的な発毛の効果は発見されていないようです。

保湿・抗菌の作用は、スカルプケアシャンプーやコンディショナーに期待できそうですし、頭皮環境を整えるという意味では育毛剤のほうが扱いは簡単そうです。

ひまし油を試す場合は、あくまでも髪の土壌となる頭皮環境を整えるサポートと考え、利用を検討してみてください。

しっかり洗い流すなど、使い方には注意が必要


頭皮を清潔にし、保湿作用も期待できるひまし油ですが、その使用には注意が必要です。

粘度が高く、扱いにくい

ひまし油は非常に粘りがあり、家具や衣類に付着すると取るのが難しくなります。そのような油を頭皮につけてマッサージをしたりした後は、しっかり洗い流して余分な脂が頭皮に残らないようにする必要があります。

しかし粘度が高いひまし油を洗い流すのは大変なので、シャンプーを使った2度洗いをすすめている報告もあります。

ベタつきやかゆみが気になり、2度洗いなどを繰り返してしまうと、頭皮へのダメージが重なって逆効果になることも考えられます。

慣れるまでは、頭皮のパート別に塗布するなどの工夫をするとよいでしょう。

アレルギー等が出ないか事前に確認

ひまし油に限ったことではありませんが、本来ヘアケア剤として市販されているわけではない製品をセルフケアとして用いる際には、アレルギー等の事前チェックをおこなうことも重要です。

頭皮に使う前に、腕の裏などに少量塗布するなどして数日すごし、何事もないことを確認してから使用しましょう。

自宅でチャレンジ! ひまし油を使ったヘアケア

自分で試せるヘアケアとしては、ひまし油を使ったヘアパックなどが比較的簡単そうです。

ひまし油ヘアパックの例

用意するもの…ひまし油・蒸しタオル1~2枚・(好みで)スキンケア用の他種オイル

・タオル1~2枚を濡らして、水気が少し残る程度に絞り、電子レンジにかけて準備しておきます(500W 50秒~1分でかなり熱くなるので注意しましょう)。

・手のひらにひまし油を10円~500円玉大程度のせて、体温でしばらく温めます。

・乾いた状態の頭皮に、人肌に温めたひまし油を少しずつ塗り込んで馴染ませ、蒸しタオルで頭を包みます(乾いたタオルでさらに包むと保温性が高まります)。

・10分ほどおいて、シャンプーで十分洗い流します。

・ひまし油の粘性をやわらげて扱いやすくするために、お好みでスキンケア用のホホバオイルやオリーブオイルなどを混ぜてもよいでしょう。

シャンプーで洗い流す前に、簡単に頭皮マッサージをおこなうことで、頭皮の血行改善も期待できます。

爪を立てないように気をつけ、指の腹を使って頭皮を押し上げるように動かしていきます。

首筋から頭頂部へ、耳周辺から頭頂部へ、おでこから頭頂部へ、それぞれゆっくり頭皮をずらすようなイメージで指をすすめます。くるくると指をまわすように動かすのもよいでしょう。

ひまし油の扱いが難しいかもしれないので、最初は頭皮の一部で試したり、洗い流しを丁寧にしたりするなど、ゆとりを持っておこなってください。

頭皮と髪を守るために生活習慣を見直しましょう


ひまし油の抗菌・保湿作用を期待しつつも、やはり普段からの生活習慣を見直し、頭皮環境を整えていくことが重要といえるでしょう。

次の4点に気をつけることで、髪が健康に育つ頭皮環境の維持につながります。

ストレス・過度の飲酒・喫煙は頭皮に悪影響

これらはいずれも、体内で活性酸素を増やし、ビタミン・ミネラル類を大量消費させるなど、体が回復しようと働く過程で大きな負担をかけます。

ストレスや喫煙はもちろんですが、過度な飲酒も、アルコールを分解するために血液を消化器官に集中させ、全身の血管が収縮して血行不良をもたらしてしまう恐れがあります。

完全に排除することは難しいとは思いますが、頭皮や髪だけでなく体全体のこととして改善を図っていきましょう。

睡眠の質と量をしっかり確保

睡眠時間は最低6時間以上を確保したいものですが、最近では、時間とあわせて質も大切といわれるようになっています。

だいたい午後10時から午前2時の間の睡眠が重要といわれ、その中でも熟睡している時に、肌の修復や成長に必要な成長ホルモンや女性ホルモンが分泌されるということがわかってきました。

ぜひ12時までには就寝し、熟睡する時間帯を確保していきましょう。

血流改善で頭皮や肌の健康アップ

冷えなどからくる血行不良は、肌のターンオーバーの乱れや老廃物の蓄積を引き起こし、頭皮の健康を損なうことがあります。

シャンプー時の簡単なマッサージ、手や足が冷えたと感じる前の冷え対策など、早め早めのケアが大切です。

ビタミン・ミネラル類を食事で摂取

ビタミンB類やC・E、亜鉛は、髪や頭皮の健康を維持するはたらきがあるといわれています。ふだんの食事から肉・魚・野菜をバランスよく摂取することが大切です。

また塩分や食品添加物、スナック菓子やファストフードの取りすぎにも注意しましょう。

血行を悪化させたり、体内の貴重なビタミン・ミネラル類をムダに消費したりすることにつながる恐れがあります。

スカルプシャンプーで頭皮の健康を維持しましょう


頭皮の清潔さと保湿を高めて髪が健康に育つ土壌をつくる、という意味では、やはりシャンプーやコンディショナーの見直しがおすすめです。

肌にやさしいアミノ酸系シャンプーや、頭皮ケアに特化したスカルプシャンプーを試してみてはいかがでしょうか。

すぐに育毛や発毛につながる、というわけではないと思われますが、頭皮を清潔に洗い上げながら洗髪後まで続く頭皮ケアが、健康な髪を育てる土壌づくりにつながるといえるでしょう。

最近では、女性専用のヘアケア製品も多く登場しています。

女性の薄毛は、男性とは仕組みが異なるといわれ、その特徴を研究して開発された育毛剤やサプリメントを使用することで、頭皮環境の改善に役立つかもしれません。

また薄毛や抜け毛が深刻な場合は、専門クリニックの受診もおすすめです。

原因を究明する、薬を処方してもらえる、また生活改善のアドバイスをもらうなど、具体的な進展があるかもしれません。

一人で悩み、自己流のヘアケアを続けても効果が見られない場合は、プロに相談してみるのもよいでしょう。

(まとめ)ひまし油を使って薄毛が改善できるって本当ですか?

1. 抗菌や保湿など、頭皮環境を整える作用が期待できます

ひまし油には、直接的に発毛を促す成分は含まれていないとされています。

薄毛や抜け毛に一定の効果があったというのは、ひまし油の持つ抗菌・保湿・抗炎症作用によって頭皮環境が整った結果、と考えるのがよさそうです。

2. 抗菌・保湿作用を持つといわれるひまし油

ひまし油に含まれるグリセリンとリシノール酸には保湿・抗菌作用があるため、頭皮や髪を殺菌して清潔に保ち、頭皮の乾燥を防ぐ作用が期待できます。

ひまし油を試す場合は、あくまでも髪の土壌となる頭皮環境を整えるサポートと考えましょう。

3. しっかり洗い流すなど、使い方には注意が必要

頭皮を清潔にし、保湿作用も期待できるひまし油ですが、その使用には注意が必要です。粘度が高く、扱いにくいため、使用後はシャンプー剤を使って丁寧に洗い流しましょう。

またアレルギー等が出ないか事前に確認しましょう。

4. 自宅でチャレンジ! ひまし油を使ったヘアケア

自分で試せるヘアケアとしては、ひまし油を使ったヘアパックなどが比較的簡単そうです。

洗い流す前に、頭皮マッサージをおこなうことで、頭皮の血行改善も期待できます。最初は頭皮の一部で試したり、洗い流しを丁寧にしたりするなど気をつけましょう。

5. 頭皮と髪を守るために生活習慣を見直しましょう

生活習慣を見直し、頭皮環境を整えていくことも重要です。

ストレス・過度の飲酒・喫煙を避け、睡眠の量と質を確保すること、また血流改善やビタミン・ミネラルの摂取を意識することが、髪が健康に育つ頭皮環境の維持につながります。

6. スカルプシャンプーで頭皮の健康を維持しましょう

髪が健康に育つ土壌をつくる、という意味では、肌にやさしいアミノ酸系シャンプーや、頭皮ケアに特化したスカルプシャンプーがおすすめです。

また薄毛や抜け毛が深刻な場合は、専門クリニックを受診するのもよいでしょう。

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