タンパク質不足が女性の薄毛を引き起こします
髪の毛や爪、皮膚などは、タンパク質から作られています。そのため、タンパク質不足に陥ると、髪を作る元となる栄養素が足りなくなってしまいます。
そうなれば、当然髪の毛は元気がなくなり、薄毛につながってしまうのです。
肉や魚に含まれるタンパク質は、ダイエットをする女性やマクロビ生活を送っている女性にとっては不足しがちな栄養素です。
摂取量を見直し、適度にタンパク質を摂るよう心掛けましょう。
髪はタンパク質から出来ています
髪や爪、皮膚といった人間の体は、タンパク質から作られています。つまり、タンパク質が不足すると、これらのものを作り出す原材料が足りなくなってしまうのです。
髪を作りだす材料が足りないと、髪は成長できなくなり、やせ細っていきます。
そうなると、正常なヘアサイクルで髪を作りだすことができなくなり、薄毛に繋がってしまいます。
その上、筋肉もタンパク質からできているため、タンパク質不足になると筋肉量も減り、体の健康も保てなくなってしまいます。
筋肉が作られなければ、当然、筋肉の力全体が弱くなってしまいます。
運動をすると暑くなることからもわかるように、筋肉を動かすと血行が良くなります。
つまり、筋肉が弱まってしまえば、それだけ血行も悪くなってしまうのです。
血行が悪くなると、髪に栄養や酸素がいきわたりづらくなります。
タンパク質が不足すると、髪を作りだす元となる材料が足りなくなるだけでなく、髪を育てて健康に保つための栄養も不足してしまうのです。
肉や魚を摂らない食生活では、タンパク質を始めとする栄養が不足します
女性の中には、美容のためやダイエットのために野菜中心の食事をしているケースが少なくありません。特に、近年ではマクロビや粗食生活が流行っていることもあり、肉や魚を一切食べない生活をしている人もいます。
しかし、こうした生活をしていると、どうしてもタンパク質が不足しがちになってしまいます。穀物や野菜だけでは、必要なタンパク質を摂ることができないのです。
例えば、
・朝 ごはん ワカメの味噌汁 白菜のお漬物 厚焼き玉子
・昼 サラダ ペペロンチーノ オニオンスープ
・夜 ごはん 根菜の煮物 ひじき 梅干し 柿
という食事を摂ったとしましょう。
この内容では、タンパク質が目標摂取量60gに対し、45g弱ほどしか摂取できていません。
しかし、根菜の煮物に鶏肉をプラスし、ペペロンチーノを豚と大葉のパスタにすればタンパク質の問題は改善されます。
しかし、カルシウムやビタミンDなど、他にも足りない栄養素があることは覚えておかなくてはいけません。
食事内容は、タンパク質をふくめ、バランスを考えて決めるようにして、無理な制限は避けましょう。
良質のタンパク質を摂取するようにしましょう
タンパク質には、大きくわけて、「動物性タンパク質」と「植物性タンパク質」のふたつがあります。
どちらもタンパク質であることに変わりはありませんが、その性質には違いもあります。
卵や牛乳、肉、貝類、魚などに含まれています。人間の体は植物ではなく動物に近いものですから、動物性タンパク質の方が効果的な働きをしてくれるというメリットがあります。
一方で、肉類を多く食べることは、脂質の摂りすぎなどに繋がり、薄毛のためにはよくありません。
卵や牛乳、脂質の少ない鶏肉や貝類を中心に摂るといった工夫が必要です。
牛や豚についても、神経質になりすぎる必要はありませんが、食べ過ぎには注意しましょう。
女性の薄毛に良いとされるイソフラボンを多くふくむ大豆製品などに含まれています。豆類やナッツ類の他、ジャガイモや白米などにもタンパク質が含まれています。お茶碗1杯の白米には3.75gのタンパク質が含まれていますから、3食ご飯を食べる人であれば、それだけで11.25gは摂取することができるのです。
ふたつのタンパク源を意識して、不足し過ぎないようバランスの良い食事を摂りましょう。
(まとめ)タンパク質不足が原因で女性の薄毛になる?
人間の髪や爪などはタンパク質から作られています。ダイエットの食事制限でタンパク質が不足すると、髪を作る原料が足りずに薄毛に繋がってしまいます。
適度にタンパク質を摂るようにしましょう。
髪はタンパク質から出来ているため、タンパク質が不足すると髪を作るための材料が足りなくなってしまいます。また、血行と密接な関わりのある筋肉もタンパク質から出来ているため、血行不良になって髪が栄養不足に陥る恐れもあります。
肉や魚を食べずに野菜中心の食生活を送る女性もいますが、そうするとどうしてもタンパク質を始めとする栄養が不足してしまいがちです。バランスを考え、極端な食事制限を行わないようにしましょう。
タンパク質には、卵や肉に含まれる動物性タンパク質と、豆類や白米に含まれる植物性タンパク質の2種類があります。どちらかに偏ることなく、脂質に気を付けながらバランスよく食べるようにしましょう。