頭皮の生え際からの汗は更年期障害かもしれません
頭皮の汗のなかでも頭頂部や生え際からの汗をかきやすいというならば、更年期障害の可能性があります。
更年期が終わるのを待つだけではなく、毎日の生活の中で異常発汗の症状を軽くする努力をしてみてはいかがでしょうか。
頭皮の生え際からの汗は更年期障害の可能性があります
頭皮の生え際から大量に汗をかくという人は、更年期障害かもしれません。
更年期の女性は外気の温度と関係なく、顔や上半身が突然熱くなって汗をかく「ホットフラッシュ」という特有の症状が出ることがあります。
ホットフラッシュは閉経によって卵巣の働きが弱くなり、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが減少することによって起こります。
エストロゲンが減少することで自律神経が乱れ、血管の拡張と収縮がコントロールできなくなり、体のほてりや異常発汗を起こしてしまうのです。
頭部は毛髪に覆われているので普段はあまり気がつきませんが、実は人体の中でも汗腺が多い部位でもあります。
つまり、頭というのはもともと汗をかきやすい場所なだけに、ホットフラッシュの際にはかなり大量の汗をかいてしまうのです。
この時、特に生え際からの汗が目立ち、ダラダラと顔に流れてきてメイクが崩れてしまうようなこともめずらしくありません。
このように、頭皮の生え際に大量の汗をかくことで困っているならば、更年期障害を疑う必要があります。
更年期というと40代、50代のトラブルのように考えているい人も多いかもしれませんが、最近では30代で突入してしまう人も結構います。
なかには20代で更年期の諸症状に悩み始める人もいるので注意しましょう。
生え際からの汗を抑えるにはいくつかの方法があります
更年期障害のホットフラッシュによる発汗を抑えるにはいくつかの方法があります。
毎日の生活の中に気軽に取り入れてみてはいかがでしょうか。
汗をかかない生活をしていると、体の汗腺は休眠状態になってしまいます。
その結果、汗腺がたくさんある頭皮の生え際などから大量の汗をかくことがあります。
日頃から適度な運動を心がけ、体中からバランス良く汗をかくことを心がけるようにしましょう。
ホットフラッシュが起きる直前は、カーッと体が熱くなるような特有の感覚があるという人は少なくありません。
この予兆を感じたら、保冷剤を首の後にあてるようにしてみましょう。
生え際からの汗だけではなく赤ら顔の抑制にも効果があるといわれています。
「汗をかいたらどうしよう」と異常に緊張することは、かえって発汗を促してしまうことが多々あります。
特に生え際からの汗は目立つので「汗をかきたくない」と、緊張しがちです。
しかし、緊張することはマイナスにしか働きません。
できるだけ気にせずに構えていることが、汗の抑制にはかえって効果的なのです。
生え際からの汗は髪型にも注意しましょう
生え際からの汗がひどい時には、髪型にも注意するようにしましょう。
たとえば、襟足に風を当てることで、生え際からの汗を軽減させることもできます。
ポニーテールやショートカットにするなどして、襟足を涼しく保つようにしましょう。
また、髪の分け目を適度に変えることも大事です。
頭部の分け目を適度に変えて、頭皮にまんべんなく冷気が行き渡るようにしましょう。
頭皮が蒸れてしまうと、頭髪の健康を損ないます。
更年期女性は女性ホルモンの減少によって薄毛に悩んでいる人も少なくありませんが、蒸れを放置していると薄毛を進行させることにもなりかねないのです。
何をしても生え際からの発汗がおさまらない時には、ボトックス注射をするのも一つの方法です。
シワ治療などで知られるボトックスですが、実は特定部位の発汗を抑える効果もあります。
その他、ホルモン補充治療、プラセンタ注射、血液クレンジング、漢方などで生え際からの汗の改善に手応えを感じている人もいます。
近くのクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。
(まとめ)頭皮の生え際から出る汗には理由がある?
頭皮の生え際からの汗は、もしかしたら更年期障害が原因かもしれません。
「更年期だから」とあきらめずに、毎日の生活の中で少しずつ緩和する努力をしてみることも大事です。
頭皮の生え際から大量発汗がある場合、更年期障害が原因かもしれません。
異常発汗は更年期障害の代表的症状ですが、頭皮は汗腺が多いため目立ちやすくなっています。
更年期由来の生え際からの発汗を抑えるには、いくつかの方法があります。
たとえば、適度な運動をして体中の汗腺を活性化して、顔から集中して汗をかかないようにするのも良いでしょう。
保冷剤を首にあてることや、気にしすぎないことも大事です。
生え際からの汗を改善する際には、いくつかの注意事項があります。
まず、襟足を涼しく保ち、分け目を変えるなどして蒸れを防ぐようにしましょう。
ボトックス注射、ホルモン補充治療などを医師と相談する必要がある場合もあるので注意しましょう。