脂肪腫は、その名の通り脂肪のかたまりです


頭をぶつけたわけでもないのに、気がついたら頭皮にこぶができてしまっているという場合があります。

時間がたっても消える様子もなく、痛みもないのが特長です。

ぽっこりとドーム状にふくらんだやわらかいこぶのようなものの多くは、脂肪のかたまりで「脂肪腫」といいます。

大きさは数mm程度の小さなものから、直径10 cm以上になるものまで様々です。

脂肪腫という名前ですが、頭皮が脂っぽいかどうかには関係ありません。

幼少期に発生して徐々に成長していき、大人になってから目立つようになって気がつくといったケースも多いようです。

脂肪腫の多くは良性の腫瘍で、頭皮に限らず体のどこにでもできる可能性があります。

脂肪腫ができるはっきりとした原因はわかっていないのですが、遺伝や体質的なもの、怪我がきっかけで発生することが多いそうです。

ほとんどの脂肪腫は、診察を受けても、治療をせずに経過観察になる可能性が高いものです。

けれども悪性腫瘍との見分けが難しいこともあり、自己判断をせずに医師の診断を受けましょう。

脂肪腫ができたら念のため診察してもらいましょう

脂肪腫は、脂肪細胞の腫瘍です。

表面は通常の肌色で見た目には異常がないのですが、ドーム状に盛り上がり、触るとゴムのような弾力があります。

多くの脂肪腫は、良性で、比較的小さくて痛みのない場合は、経過観察になる可能性が高いといいます。

しかし、腫瘍は、一度できると消えてなくならない上に、少しずつ大きくなっていくことがあるために、できた場所と大きさによっては治療が必要になる場合があります。

5 cmより大きな脂肪腫や、短期間で大きく成長するものは、悪性腫瘍である可能性があるので注意が必要です。

心当たりのないこぶが、頭に限らず、体にできていたら、自己判断せず「皮膚科」または「形成外科」で診察を受けましょう。

脂肪腫は予防することができず、成長を止めることもできません。

治療方法としては吸引して摘出するか、手術で外科的に取り除くしかありません。

脂肪腫は手術したほうが良い場合もあります


脂肪腫の多くは経過観察ですむのですが、下記のような症状がある場合は、手術が必要になることもあります。

  • 化膿してしまっている
  • 痛みがある
  • 関節等にできていて、生活に支障がでる
  • 5 cm以上の大きさになっている
  • 目立つところにできていて気になる

脂肪腫は、基本的に、皮膚と筋肉の間にできます。

しかし、まれに、筋肉の中や、骨の間にできてしまったり、大きくなる過程で血管を巻き込んでしまったりなど複雑なケースもあります。

体に支障がないからといって放置しておいた結果、腫瘍が大きくなってしまって、手術が大がかりになることがあります。

難しい場所にできた脂肪腫は、大きくなると切除が困難になってしまうので、早めの切除が良い場合もあります。

脂肪腫の部位や大きさによって、日帰り、入院、部分麻酔、全身麻酔等の手術内容が異なります。

脂肪腫ではない、よく似た症状もあります

頭にできるこぶには、脂肪腫ではないものもあります。

表皮にできる袋状のこぶで「粉瘤(ふんりゅう)」と呼ばれるものと、カルシウムが固まってできる「石灰化上皮腫」といわれるものです。

粉瘤について

粉瘤は、表皮にできた袋状の良性腫瘍で、痛みやかゆみはありません。

初期の粉瘤は、白や肌色のものが多いですが、時間の経過と共に黄色、黒色、青色になったりします。

外傷後やニキビ痕にできることがあり、皮膚の上皮成分が、皮内や皮下に落ちて袋状になってできるかたまりです。

自然になくなることもありますが、放っておくと細菌感染して炎症を起こしてしまったり、痛みを伴ったりする場合もあります。

ごくまれに皮膚がんになってしまうケースもあるので、注意が必要です。

石灰化上皮腫について

石灰化上皮腫とは、皮膚の一部が石灰のように固くなる良性の皮下腫瘍のひとつです。

毛根にある毛母細胞から発生するといわれています。

皮膚のすぐ下に、石のような硬いしこりができ、多くの場合は無症状ですが押すと痛みを感じる場合もあります。

悪性腫瘍が、表面から触って動かないのに対して、石灰化上皮腫は境界がはっきりしていて動きます。

また、レントゲン撮影をすることで、石灰化を確認することが可能です。

(まとめ)ぶつけてないのに脂っぽい頭皮にこぶが!脂肪腫って何?

1. 脂肪腫は、その名の通り脂肪のかたまりです

ぶつけていないのにできてしまった気になる頭のこぶ。

時間がたっても消える様子もなく、痛みもない場合は脂肪腫かもしれません。

脂肪のかたまりが大きくなってしまったもので、ほとんどは良性のため問題ありませんが、まれに治療が必要なケースもあります。

2. 脂肪腫ができたら念のため診察してもらいましょう

脂肪腫は、一度できると自然には消えない上に、次第に大きくなってくるものもあります。

悪性腫瘍との判断が難しいので、気になる大きさの脂肪腫は皮膚科または形成外科で診断してもらうと良いでしょう。

3. 脂肪腫は手術したほうが良い場合もあります

多くの脂肪腫は良性ですが、化膿、痛み、関節にできる等の理由で生活に支障がでる場合は手術が必要になることもあります。

大きくなると切除が難しくなるので、早めの診察をおすすめします。

4. 脂肪腫ではない、よく似た症状もあります

頭にできるこぶには、脂肪腫以外に「粉瘤(ふんりゅう)」や「石灰化上皮腫」といったものもあります。

治療方法や、その後の経過が異なりますので、気になる症状がある時は病院で診断してもらうのが良いでしょう。

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