夏のダメージから抜け毛の増加がみられます
9月は、1年で最も暑く紫外線の強い時期だった7月、8月に受けたダメージが現れ始めるタイミングです。
汗をたくさんかく時期を過ごしたために、汗や皮脂汚れが頭皮に溜まっていたり、それまでの紫外線による頭皮の乾燥に加えて、蒸し暑さの原因だった空気中の湿気が急激に抜けたりすることで、更に乾燥が進みやすくなります。
また、暑さを凌ぐための冷房や冷たいものの飲みすぎ、食べ過ぎが積み重なった結果、血行不良や消化力の低下を招いていることが多いです。
何だかだるい、食欲があまりないなど、体の夏バテは分かりやすいですが、それと同じように頭皮も夏バテしている状態と考えて下さい。
9月に抜け毛が増えるのは、このような理由からです。
紫外線の影響により頭皮の乾燥が進みます
それまでに受けた紫外線の影響で、9月は抜け毛が増加する傾向にあります。
頭皮は体の最も高い部分にあるため、顔の倍以上の紫外線を浴びていると言われています。
自分で確認するのが難しく、紫外線のダメージが分かりにくい部分です。
人間の髪は約10万本あると言われており、その1%にあたる100本程度が抜け毛の平均数に当たります。
秋口に本数が増加する傾向があり、その中でも9月は1年を通して最も抜け毛の本数が多く、200本以上になることもあると言われています。
残暑が厳しく汗もかきますので、頭皮が乾燥するイメージはあまりないかもしれませんが、乾燥対策が大事になってきます。
頭皮の保湿には、頭皮用の保湿ローションもしくはオイルマッサージが良いでしょう。
9月もまだまだ紫外線量が多いので、気を抜かずに帽子や日傘などの日焼け対策を続けて下さい。
冷えが血行不良や消化不良を引き起こします
紫外線による乾燥だけではなく、数ヵ月間にわたる冷えも頭皮に影響を及ぼします。
暑さを凌ぐための冷房や冷たいものの飲み過ぎ、食べ過ぎが、体の外からだけではなく中からも冷えている状態を作ってしまっています。
冷えれば血行不良や代謝不良、消化力の低下となり、体の中の循環が上手くいかないと頭皮に必要な酸素や栄養素が運ばれにくくなるという形で、抜け毛を加速させてしまうのです。
体が重い、あまり食欲がないという、いわゆる夏バテは、多くの場合が冷え過ぎからきています。
冷えているのですから、温めてあげましょう。
9月はまだ暑い日もあるでしょうから、無理せずにぬるいお湯で長くお風呂に入り、じんわりと汗をかくという入り方をお勧めします。
涼しく気持ちの良い日には運動をして、血行促進を図りましょう。
夏のダメージには頭皮マッサージや生活習慣の改善で対処しましょう
夏の頭皮の疲れには、オイルマッサージが良いでしょう。
オイルは、保湿力の高いホホバオイルやオリーブオイル、椿油をお勧めします。
入浴前に頭皮に馴染ませて、強すぎず気持ち良い程度の力でマッサージし、その後シャンプーで洗い流します。
週に1~2回を目安に行うようにして下さい。
体の内側からの働きかけは食事です。
どうも消化力が落ちていると感じるようであれば、雑炊やうどんなど、消化の良いものを選ぶようにして下さい。
生よりも火を通した方が消化が良くなります。
味噌は体を温めます。
梅干しも良いです。
野菜は大根、人参、蓮根などの根菜やかぼちゃなどの実物野菜をいただくようにしましょう。
同じ実物でも、トマト、キュウリやナスなどの夏野菜は体を冷やす働きがありますので、生で食べ過ぎないように注意します。
溜まった疲れを回復させるには、睡眠も大事です。
睡眠時間をしっかりと取ることはもちろんですが、髪の成長に影響を与える女性ホルモンが分泌される時間帯である夜22時から深夜2時をカバーするよう心掛けて下さい。
(まとめ)9月によくある女性の頭皮トラブルは?
年間を通して一番暑く日差しの強い時期を乗り越えた後ですので、頭皮へのダメージが抜け毛という形で現れます。
紫外線による乾燥や暑さ凌ぎのための冷房、食生活からくる冷えが血行不良を起こしていることが原因です。
紫外線の影響により頭皮が乾燥します。
中でも9月は抜け毛が増える時期ですので、保湿を行うようにして下さい。
保湿ローションやオイルマッサージをお勧めします。
紫外線がまだ強いので、9月も対策を怠らないようにしましょう。
夏の暑さを乗り切るための冷房や食生活が冷えを生みます。
体の外からも中からも冷えることが多くなる時期です。
体が冷えてしまうと、血行不良や消化不良となり、頭皮に必要な酸素や栄養素が届きにくくなります。
頭皮のオイルマッサージや生活習慣の改善で、頭皮環境を整える努力が必要です。
食生活では体を温めるような調理と食事を心掛け、睡眠時間を確保し、体の夏の疲れを癒すことで頭皮のダメージも回復に向かいます。