間違った洗い方が頭皮のニオイを悪化させています
頭皮からただようあの油臭いニオイは
- 毛穴から分泌された皮脂が雑菌に分解されるときに発生するノネナール
- 皮脂と汗が混ざって酸化するときに発生するヘキサデセン酸
が原因で起きています。
つまりしっかり洗髪して皮脂を取っていればニオイが気になることはないはず。
なのに、毎日シャンプーをしているのにどうしても頭皮が臭うことがあります。
実は、そのシャンプーこそが、ニオイの取れない原因になっている可能性があるのです。
- ニオイが気になって1日に何度も洗髪をしている
- 皮脂をしっかり取り去るために洗浄力の強いシャンプーを使っている
- 時間がなくても朝シャンだけはする
- 脂っぽさや、かゆみが取れるまでゴシゴシ洗っている
こうした洗い方はかえって頭皮環境を悪化させ、結果としてニオイを増やすことになってしまいます。
頭皮はとても繊細にできていて、洗い過ぎると必要な皮脂や角質まで取り過ぎて余計に皮脂が分泌されてしまいます。
また、乱暴に洗うことで頭皮が傷つき、その傷口から雑菌が増殖してしまう場合もあります。
普段のシャンプーの仕方を変えてみるだけで、ニオイを軽減させることができるかも知れません。
洗いすぎがニオイを生み出している
頭皮のニオイが気になるときは、つい洗浄力の高いシャンプーを選んでしまいがち。
しかし、頭皮のニオイを増やす原因の中でもっとも多いのが、「汚れがよく落ちる」といわれる市販のシャンプーによる洗いすぎなのです。
もともと人間の頭皮は、ほどよい量の皮脂膜が分泌されることで、頭皮の乾燥や雑菌の侵入を防いでいます。
界面活性剤が含まれているシャンプーは必要な皮脂や常在菌まで洗い流してしまい、この「天然のバリアー」を奪ってしまうのです。
同様に、1日に何度も洗髪することも頭皮を傷め、必要な皮脂が奪われる結果になります。
皮脂を落とし過ぎると、頭皮は足りなくなった分を補おうとして過剰に皮脂分泌をしてしまい、結果としてニオイのもととなる物質が発生してしまいます。
皮脂を落とそうと強くゴシゴシこすったり爪を立てて洗ったりするのもNG行為です。
頭皮を傷つけ、その傷口から雑菌が侵入して炎症を起こし、ニオイを誘発してしまいます。
雑な洗い方がニオイを生み出している

ニオイが気になるからといって朝のあわただしい時間などに髪を洗うと、すすぎが不十分になり、頭皮環境が悪化します。
皮脂がきちんと落とせないことも問題ですが、シャンプーやトリートメントなどの成分が頭皮に残ってしまうと、それがエサとなって雑菌を増やしてしまいます。
こうしたすすぎ残しはニオイの原因になるだけでなく、毛穴につまって血行不良を起こすなど頭皮環境を悪化させます。
さらに、時間がなかったり面倒くさかったりして洗った後の髪を濡れたまま放置することもニオイの原因になります。
濡れたままの頭皮は高温多湿な状態となり、雑菌や真菌を爆発的に繁殖させてしまうのです。
生乾きの衣類を干しておくと臭くなるのと同じ原理ですね。
また、生乾きの髪の毛はキューティクルが開きっぱなしの状態になっています。
開いたキューティクルの間からニオイの原因物質や雑菌が入り込み、頭皮だけでなく髪の毛が臭う原因にもなってしまうのです。
ニオイを解消するための洗い方4つのポイント
頭皮のニオイを防ぐためには正しい洗い方を心がける必要があります。
ポイント1 髪ではなく「頭皮を洗う」と考える
そもそも「シャンプー」という言葉の語源には「マッサージ」の意味があります。
頭皮をマッサージする意識で頭皮を揉んだりつまんだりして洗うことで、血行が促進され、頭皮環境が健康になります。
ポイント2 すすぎは時間をたっぷりかける
洗髪で何よりも大切なことは、シャンプーの泡をしっかり洗い流すこと。
シャンプーをした2倍の時間をかけてすすぐのが理想です。
ポイント3 あらかじめお湯で洗う
皮脂の9割がお湯だけで充分落ちることをご存知ですか?
シャンプーの前にお湯で予洗いすれば、洗いすぎを予防することができます。
ただし熱過ぎるお湯は皮脂を落とし過ぎてしまうので注意しましょう。
ポイント4 洗髪後はしっかり髪を乾かす
生乾きは頭皮のニオイも髪のニオイも生み出す最悪の状態です。
ドライヤーでしっかり乾かして雑菌の繁殖をおさえましょう。
(まとめ)頭皮のニオイの原因は髪の洗い方にある?
頭皮のニオイが気になるからといって
- 1日に何度も洗髪する
- 洗浄力の強いシャンプーを使う
- 時間がなくても洗う
- ゴシゴシ洗い
などをしていませんか?
こうした洗い方こそが、ニオイの取れない理由になってしまっているかも知れません。
頭皮のニオイが気になるとつい、洗浄力の強いシャンプーを使ったり、1日に何度も洗ったり、爪を立ててゴシゴシ洗ったりしてしまいますね。
ですがこうした「洗いすぎ」は必要以上に皮脂を落としてしまい、逆に皮脂が増えたり雑菌が増えたりと、ニオイを増やす結果になります。
時間がないのに髪を洗おうとして雑になってしまうことも、ニオイの原因になります。
すすぎが不十分になって、皮脂やシャンプー剤の残りカスがたまると雑菌のエサとなります。
また、洗髪後にきちんと乾燥せず生乾きになると雑菌が増殖したり髪の毛にニオイが移ったりしてしまいます。
- 「髪ではなく頭皮を洗う」と考えてマッサージする要領で洗う
- すすぎは時間をたっぷりかける
- あらかじめお湯で皮脂を洗い落とす
- 洗髪後はしっかり髪を乾かす
これらのポイントをおさえて皮脂の過剰分泌や雑菌の繁殖を防ぎ、頭皮のニオイを防ぎましょう。