頭皮にばかり汗をかいてしまう原因としては、頭皮多汗症の可能性が挙げられます


頭皮だけ異常に汗をかく原因としては、頭皮多汗症である場合が考えられるでしょう。頭皮多汗症などの局所多汗症を持つ日本人は非常に多く、治療法などもいくつかあります。

また、普段の生活の中でもストレスを緩和するなどで対策がとれるでしょう。

頭皮多汗症は局所多汗症の中の一つです

汗をかいている時、なぜか頭皮ばかりが汗だくになってしまう事にお困りの方もいらっしゃるでしょう。

対して暑くも無いのに、頭皮から顔にかけて汗を沢山かいた状態になってしまっては、見た目的にもあまりよろしくありません。

一体なぜこのような状態となってしまうのでしょうか。

その原因の一つとしては頭皮多汗症という疾患である可能性が考えられます。

頭皮多汗症はいわゆる「多汗症」と呼ばれるような症状の中の一つで、身体の一部分にのみ汗が噴き出てしまう症状のことを指します。

多汗症には、全身から汗が出てしまう全身性多汗症と、体の一部にのみ汗が増える局所多汗症があり、頭皮多汗症はこの後者にあたります。

局所多汗症には頭皮のほかに、手の平、腋窩、足の裏などの体の一部分で生じることが多いです。

局所多汗症どのような体の部位であっても、一部分にのみ限定して汗が噴き出してしまうという特徴が共通しています。症状については人によっても度合いが異なり、重症度についてもいくつか段階があるのです。

公益社団法人日本皮膚科学会によると、この重症度を4段階に分けたHDSS(Hyperhidrosis disease severity scale)というものがあり、この基準を参考にして、その人の多汗症の度合いを見ることができます。HDSSの4段階については以下のようになっています。

1.まったく気付かない、邪魔にならない。

2.我慢できる、たまに邪魔になる。

3.どうにか耐えられる、しばしば邪魔になる。

4.耐えがたい、いつも邪魔になる。

このうちの3段階目、4段階目に該当する場合は重度の多汗症と判断されるのです。

多汗症はストレスと高い関係性があります


このような頭皮多汗症などを含む多汗症についてですが、多汗症を引き起こす原因には諸説あると言われています。
その中でも、特に有力なものだとされているのが、交感神経との関係性で、精神的な影響やストレスが発汗のトリガーになるというものです。

人間の体は自律神経のバランスによって環境が整えられています。たとえば、寝るときに身体をリラックスさせるためには副交感神経が優先されます。

逆に、いわゆる緊張状態にあるときは交感神経が優先となるのです。このように、交感神経と副交感神経がうまく切り替わることによって、人間は体のモードを上手く切り替えています。

この自律神経は運動神経などと異なり、自分の意志によって調整したりコントロールしたりすることはできません。

汗をかくという状態は、この内の交感神経が盛んになっている状態において引き起こされる体の反応です。これは太古の昔、人間が狩りなどをする際に、身体の機能をより活発化させるため発達した能力の一つと言えます。

しかし、多汗症の人の場合はこの交感神経が一般的な人より過敏になってしまっているとされており、過剰に発汗が促されてしまうとされているのです。

また、緊張状態となった時に、汗が噴き出してしまい、それを取り繕うために余計に緊張して汗が止まらなくなってしまうという負のスパイラルに陥ってしまう場合も考えられます。

このように止めどなく汗が流れ出る状況になってしまうと、社会生活を送ることにも支障が出てきてしまうかもしれません。

多汗症は多くの日本人が悩んでいる症状だといいます

このような多汗症ですが、実は日本人の約50人に1人が悩んでいる症状だと言われています。特に腋窩の多汗症が最も多く、その次に手のひらの多汗症、次いで頭皮の多汗症になっている方という順番になっています。

この多汗症ですが、先ほどお話ししたような緊張をトリガーにして発症する場合多いと言われています。

日本人は国民性としても周りの目を気にすることが多く、緊張する機会も多いため、多汗症となりやすい環境もあると言えるでしょう。

また、多汗症を引き起こす原因が遺伝子にあるのではないのか、という話もあるようです。

多汗症は病気や疾患として本人が自覚している場合も少なく、多汗症に悩む人数に対して、正しく対処を行う事が出来ている人の数はごくわずかだと言うデータもあります。

もし自分の症状が多汗症であるのではないかと思った際には、しっかりとリサーチを行い、最適な対応を取るよう心がけてみましょう。

汗を放っておくことは頭皮環境を悪化させることにつながります

頭皮多汗症などによって生じてしまう汗ですが、体質だからといってそのままにしておいてはいけません。

なぜならば、頭皮に残った汗をそのままにしてしまうと、頭皮環境の悪化や頭皮のいやな臭いなどへつながってしまうからです。

頭皮で噴き出した汗ですが、頭皮にある皮脂と交わって頭皮を流れていきます。

通常の肌であれば、身体をつたった汗の場合そのまま気化していくのですが、頭皮の場合は髪の毛がそれを妨げてしまい、湿度の高い状態が保たれてしまうのです。

湿度の高い状態は頭皮に存在する常在菌の繁殖する温床となります。そのため、頭皮環境が乱れる一因となってしまうのです。

また、皮脂の混ざった汗がそのまま毛穴に詰まれば頭皮のターンオーバーの乱れにつながり、健やかな育毛を妨げる原因にもなり得ます。

また、頭皮の皮脂と汗が混ざることによりノネナールという物質が作られます。

このノネナールといいう物質はいわゆる加齢臭の主成分とも言われているもので、頭皮の嫌な臭いの原因になります。汗を放っておくとこのように、頭皮環境が乱れるどころか、他人から嫌がられてしまう原因にもなりかねないのです。

頭皮環境を保ちたい時にはシャンプーなどのヘアケアにこだわりましょう


良い頭皮環境を守るためには、シャンプーなどのヘアケアをこだわってみると良いでしょう。汗が過剰に分泌されてしまう人の場合、洗浄力の強いシャンプーをおすすめされることがあると思います。

体質がうまく合致すればそのようなシャンプーを使う事で、頭皮環境を清潔に保つことが出来るでしょう。しかし、この際に洗浄力が強すぎるシャンプーではないか?ということについては注意を払わなければなりません。

汗や皮脂はシャンプーによって綺麗に洗い流すことは大切です。しかし、頭皮は適度な皮脂に守られることで健康な状態が保たれています。

頭皮の皮脂が必要以上に洗い流されてしまうと、頭皮はそれを補おうとするため、皮脂の過剰分泌が引き起こされます。
その結果、必要以上の洗浄は逆に頭皮環境を悪化させることへつながってしまうのです。

もし、シャンプーを選ぶのであれば、まずは石油系界面活性剤の有無をチェックしてみましょう。石油系界面活性剤を含んだシャンプーの場合、スッキリと皮脂が洗い流される反面、体質によっては刺激が強すぎたり、皮脂が洗い流されすぎてしまったりすることがあります。

もし、シャンプーを変えてみて、サッパリするのに頭皮環境がむしろ悪化してしまったと言う場合であれば、この原因の可能性が高いと言えます。

頭皮が弱く、シャンプーを変えたことによって悪化が引き起こされてしまった場合は、アミノ酸系シャンプーなどのような刺激の少ないシャンプーを利用してみると良いかもしれません。

また、頭皮環境が既に悪化しており、育毛を促進したいという方の場合は大豆イソフラボンを配合したシャンプーなどもおすすめです。

シャンプーはその人の体質によっても適したものが異なるため、一概にどれが良いとは言い切れません。自分の起きている症状やシャンプーを使った後の頭皮の状態を考えるなどして、自分に適したシャンプーを選ぶことが大切と言えるでしょう。

多汗症が気になる場合は適切なセルフケアや治療を利用しましょう

多汗症に悩まされている方の場合、セルフケアでも対応できることはいくつかあります。たとえば、前述のような頭皮環境の悪化についてならば、自分に合ったシャンプー選びなどで改善が期待できるでしょう。

また、シャンプーの他にも、クレンジングオイルを使ったケアやヘアマッサージの利用なども頭皮環境の改善には効果的です。

また、緊張をきっかけとして汗が止まらなくなってしまうような方であれば、ストレスや心の苦痛を改善させる方法を採ってみましょう。

たとえば、ストレスを溜め込まないよう、睡眠、運動、食事を適切な量にして、健康的な生活を過ごすことなどは効果的です。
特に食事などの場合は交感神経を穏やかにさせる以下の食材がおすすめです

・豆腐
・納豆
・もやし
・アボカド
・青葉

逆に辛い食べ物やカフェインを多く含むもの、酸っぱいもののなどは交感神経を刺激しやすいと言われています。これらの食材をなるべく避けるようにすることも大切でしょう。

そのほか、腹式呼吸なども副交感神経を優位にさせるために使える良い方法です。腹式呼吸は場所を選ばず行うことが可能なため、正しい方法を習得しておけば、急に緊張してしまったとしてもすぐに調子が取り戻せるでしょう。

もし、もっと根本的に多汗症を何とかしたいと言う場合には、専門の医療機関を利用するのもよいかもしれません。

前述の通り、頭皮多汗症のような多汗症を患っている人の中で、実際に疾患と認識している方は少なく、治療へ望む方もごくわずかだと言われています。

もしかしたら、と感じた時には、そのような医療機関へ足を運んでみるのも良い方法と言えるでしょう。

まとめ

頭皮多汗症は、腋窩や手のひらなどに汗をかいてしまう局所多汗症の一つです。

ストレスや精神的苦痛をきっかけにしてこのような状態になるとされており、日本人の中でもこの症状に悩まされている人は多くいます。

頭皮の汗は頭皮環境の悪化や臭いへつながってしまうこともあるため、シャンプーを正しく行うなど、適切なケアが必要です。
頭皮多汗症の改善を考えるのであれば、体をリラックスさせるためのセルフケアや、専門の医療機関の利用などを検討してみてもよいかもしれません。

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