女性の頭皮は1日洗わなくても問題ないといわれています


基本的に女性の頭皮は、1日洗わないとしても問題ないとされています。

何日も洗わないのは良くありませんが、1日程度であれば洗わなくても、頭皮に悪い影響が出る心配はほぼないと考えて大丈夫です。

人によって地肌のタイプや髪質には違いがありますので、毎日頭皮を洗うことが必ずしも適しているとはいい切れません。
地肌が乾燥しがちな方にとっては、毎日欠かさず頭皮を洗うことで、地肌に必要な潤いまでも洗い流してしまう恐れがあります。
頭皮を洗う適切な頻度は、体質や年齢によって変わってきます。

洗いすぎると頭皮環境の悪化を招く場合もあります

毎日必ず頭皮を洗っているという女性は多いですが、洗いすぎは頭皮環境の悪化を招いてしまう場合があります。
女性に限らず、世界的に見ると日本人は頭皮を洗う回数が多いといわれています。

たとえば、欧米人が頭皮を洗う頻度は週3回くらいが平均ですが、ほとんどの日本人が毎日欠かさず頭皮を洗っているというデータがあります。

欧米人の頭皮は上から「表層」、「中層」、「下層」に分かれていますが、日本人の頭皮には表層がなく、頭皮が外部からの刺激を受けやすい状態になっています。

日本人は頭皮を洗う回数が多いために、頭皮の角質がはがれやすく、皮脂を失いやすいといわれています。

もともと乾燥しやすい頭皮を洗いすぎてしまうことで、次のような頭皮トラブルが起こりやすくなります。

皮脂の増加

頭皮のベタつきが気になる人の中には、1日に2回以上頭皮を洗う人もいますが、こうした習慣が皮脂を余計に増加させる原因になります。

きちんと洗っているのに皮脂が増えてしまうのは、人間の身体には皮脂によって外部の刺激から肌を守る機能があるからです。

頭皮を洗いすぎると必要な皮脂までも洗い流されてしまうので、失われた皮脂を補おうとして、余計に皮脂が分泌されてしまいます。

毎日頭皮を洗っているのにベタつきがあるという方は、頭皮を洗いすぎている可能性があります。

乾性フケ

乾性フケとはパラパラと肩に落ちる、乾燥した白いフケのことです。頭皮の洗いすぎなどにより、頭皮のターンオーバーが早まって角質がはがれ落ちたものです。

フケは誰でも出るものなのですが、通常のフケは目に見えないほど細かいため、気づかないうちに入浴時に洗い流されます。
しかし、ターンオーバーが乱れた頭皮では、予定よりも早く角質がはがれ落ちてしまうため、目に見える大きさになります。

普段から頭皮の乾燥が気になる方は、頭皮を1日洗わない日を設けてみましょう。一度乱れたターンオーバーは、元に戻りづらいといわれています。

数日頭皮を洗わないのは抜け毛の原因になります


頭皮の乾燥が気になるからといって、頭皮を洗わない状態が数日間続くと、抜け毛の原因になります。

皮脂には外部からの刺激を防ぐ役割がありますが、皮脂が過剰に分泌されると、「脂漏性脱毛症」を招く恐れがあります。

脂漏性脱毛症は、皮脂の分泌量が増えすぎてしまうことで、髪が抜けてしまう症状です。皮脂は頭皮のバリア機能を果たしていますが、過剰な皮脂は頭皮環境を悪化させ、抜け毛の原因となります。

洗い残された皮脂があるとマラセチア菌という常在菌のエサとなり、菌の異常繁殖を招いてしまいます。

このマラセチア菌は誰もが持っており、普段は無害なのですが、急激に繁殖すると頭皮にダメージを与えることがあります。
皮脂が多い鼻や脇の下にも多く存在していますが、頭皮に異常繁殖した場合は、フケや頭皮の臭いが発生し、毛穴に皮脂が詰まって、髪が抜けやすくなります。

毛穴に炎症が起きるため、他にもさまざまな症状を引き起こします。

・頭皮が赤くなる
・かゆみを感じる
・頭皮がベタつく
・吹き出物(ニキビ)が増える
・脂性フケが大量に増える
・脂肪酸が酸化して臭いを発する(加齢臭)

脂漏性脱毛症は、脂漏性皮膚炎が頭皮にできた時に起こります。わずかな頭皮の赤みやかゆみは、つい軽視してしまいがちですが、脂漏性皮膚炎の初期症状である可能性があるので要注意です。

脂漏性皮膚炎が他の皮膚炎と違う点は、カビの一種であるマラセチア菌によって引き起こされることです。放置すると慢性化したり、治りづらくなったりするため、きちんと対処することが大切です。

もし抜けた髪の毛根に皮脂の塊が付着している時は、頭皮の皮脂が過剰になっている可能性があります。頭皮を育てる効果のあるシャンプーでしっかり洗い、余分な皮脂を洗い落としましょう。

ただし、洗いすぎにはくれぐれも注意してください。

ベタつきが気になるなら湯シャンをしてみましょう

湯シャンはシャンプーの使用回数を減らして、お湯だけで頭皮と髪を洗うという方法です。もし1日頭皮を洗わない日に、どうしても頭皮のベタつきが気になるのであれば、湯シャンを試してみるのも良いでしょう。

毎日のシャンプーを湯シャンに置き換えることで、頭皮の皮脂を必要以上に洗い流すリスクが抑えられます。適度な皮脂を頭皮に残せるため、頭皮のバリア機能を保つ効果が期待できます。

ホコリやダニなどの皮脂以外汚れは、お湯だけでも洗い流せるので、頭皮が不衛生になる心配が少ないです。

シャンプーを使った方が汚れをしっかりと落とせますが、実はお湯だけでもある程度の汚れは落とせるといわれています。

お湯だけでは本当に頭皮の汚れが落ちるのか、不安があるかもしれませんが、40℃くらいのお湯であればシャンプーを使った時と大きく変わらない洗浄力が得られるという説もあります。

湯シャンのやり方

頭皮を洗う前に、ブラシを使って髪をよくとかしておきましょう。事前にブラッシングをしておくことで、頭皮の汚れを落としやすくなります。

使用するブラシは、毛先の柔らかいものが適しています。

ブラッシングが終わったら、40℃以下のお湯で頭皮全体を濡らします。お湯の温度が40℃を超えると頭皮に負担がかかるので、必ず40℃以下のぬるま湯にしましょう。

頭皮を濡らしたら、指の腹を使ってマッサージするように頭皮を洗っていきます。

爪を伸ばしている女性の方は、爪で頭皮を傷つけないようにしましょう。頭皮が傷つくと傷口から雑菌が入る恐れがあるため、やさしく洗うのがポイントです。

湯シャンのメリット

湯シャンをときどき取り入れると、頭皮の臭いを改善できるといわれています。頭皮の皮脂が適量になり、害のない常在菌の働きが活性化して、頭皮が衛生的になると期待されています。

また、市販のシャンプーの洗浄成分による、皮脂の洗いすぎを防げるようにもなります。すすぎの時にシャンプーを洗い残すこともなくなるため、頭皮のかゆみなどが起こりづらくなるといわれています。

湯シャンのデメリット

湯シャンをすると、頭皮や髪にベタつきを感じることがあります。ベタつきが残っていると髪質にボリューム感がなくなるので、全体的にペタンとした印象になります。

また、頭皮が栄養不足になって、髪にパサつきが出てしまう可能性もあります。シャンプーの良いところは、頭皮の栄養となる有効成分を多く含んでいる点です。

頭皮をシャンプーで1日洗わないくらいであれば問題ありませんが、湯シャンばかりを続けていると、頭皮が衰え、髪のツヤが失われたり、きしみを感じたりすることがあります。

正しいシャンプーの方法を身に着けましょう


正しいシャンプーをするために大切なのは、頭皮にやさしく、頭皮を育てるシャンプーを選ぶことです。シャンプーをすると髪が抜けると感じるのは、間違った方法でシャンプーをしている可能性があります。

お湯の温度は、湯シャンの時と同じくらいが適温です。頭皮の汚れをお湯でざっと洗い流したら、適量のシャンプーを手に取り、軽く泡立ててから地肌に乗せます。

シャンプーを直接頭皮の上で泡立てるのは刺激が強すぎるので、必ず手のひらの上で泡立てましょう。

正しいシャンプーのコツは、頭皮を洗うという意識を忘れないことです。湯シャンの時の同じように指の腹を使い、マッサージするように頭皮を洗います。

頭皮を洗う時間は、3~5分くらいがちょうど良いといわれています。髪が長くて指だけでは洗いづらいようであれば、頭皮用のブラシなどを使ってみましょう。

シャンプーでよく洗った後は、すすぎをしっかりと行いましょう。すすぎが不充分だと頭皮にシャンプーの成分が残ってしまい、トラブルの原因になります。

洗い終えたら、タオルで髪を押さえるようにして水分をふき取ります。髪をタオルで強くこすると摩擦で髪を痛めるので、こすらないように気をつけましょう。

ある程度の水分が取り除けたら、すぐにドライヤーで頭皮を意識しながら乾かします。濡れたままの頭皮は雑菌の温床になるため、きちんと乾かすことが大切です。

ドライヤーを頭皮から20~30cmほど離して、温風と冷風を交互に使うと効果的です。

「洗う」以外の頭皮ケアも考慮しておきましょう

頭皮の環境を整えるには、生活習慣の見直しが大切です。特に睡眠と運動は、健やかな髪を育てるのに欠かせません。

睡眠

髪は眠っている間に、成長するといわれています。睡眠中に成長ホルモンが分泌され、髪が育ちやすくなります。成長ホルモンは深い眠りの時に活性化するため、ぐっすりと眠れる環境が必要です。

運動

適度な運動は血行改善に繋がり、頭皮から髪に栄養が届きやすくなります。運動をするとストレスが解消され、心地良い疲労感から睡眠の質も改善されます。

ウォーキングや自転車などの、有酸素運動がおすすめです。

食事

髪の主成分はタンパク質なので、普段の食事でタンパク質を摂ると効果的です。タンパク質は肉や大豆などに多く含まれています。

野菜なども取り入れ、バランスの良い食事を心がけましょう。

まとめ

頭皮は美しく健康な髪を育てるための、土壌のような存在です。
女性らしい豊かできれいな髪になりたいのであれば、頭皮のケアを意識していきましょう。

頭皮のタイプは人によってそれぞれですし、体調や年齢によっても変化します。乾燥が気になる場合は湯シャンをするなど、1日洗わない日を設けるのも良いでしょう。

ただし、過剰な皮脂が抜け毛の原因になるため、何日も頭皮を洗わないのは禁物です。髪を育てる効果の高いシャンプーを選び、頭皮の環境を整えていきましょう。

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