いいえ、抜け毛対策は、その原因に応じて異なります


薄毛や抜け毛は困りますが、その原因は一つとは限りません。

たとえば頭皮が痒くて、引っ掻いているうちに抜け毛が起きてしまった場合の解決策は、頭皮の痒みを抑えることになります。

その場合、頭皮の痒みの原因が乾燥からくるのか、脂っぽさからくるのかによって対策が異なります。

頭皮に薬を塗ること、マイルドな洗浄力のシャンプーで洗髪すること、食べ物から脂を減らすことなどがあります。

その他、出産後や加齢によるホルモンバランスの乱れから抜け毛が起こる場合もあります。その場合は睡眠の質を上げることや運動などでホルモンバランスを整えることが抜け毛対策になります。

さて最近海外から入ってきたグルテンフリーダイエットですが、抜け毛の原因がグルテンでない場合、小麦を使った食品をどの程度食べるかどうかを含めて、食生活全般を見直してはどうでしょうか。

もしかしたら、小麦を使った食べ物を摂りすぎて栄養バランスが偏っているかもしれません。

小麦製品を少し減らして、その代わりに頭皮を健康に保ち、毛髪を伸ばすための栄養を摂ることを心掛けてみてはいかがでしょうか。

身近なグルテンについて

グルテンはタンパク質の中の1種類です。麩質とも言われます。

小麦に水を足してこねると、小麦に含まれるグリアジンとグルテニンというタンパク質が絡み合ってグルテンになります。パンやうどんなどが膨らみ、モチモチした食感になる元はグルテンの働きです。

また小麦を使うケーキなどの洋菓子、ピザやパスタ、ラーメンにもグルテンは含まれています。

日本に昔からあるタンパク質豊富な食べ物に麩があります。この麩は、小麦に水を加えて練り、それからデンプンを流して残ったグルテンから作ります。このグルテンを茹でたり、焼いたり、揚げたりすると麩になります。

その他、たこ焼きやお好み焼きといった、いわゆる「粉モン」は小麦を使うので当然グルテンが入っています。

パンやラーメンなどではありませんが、揚げ物やてんぷらの衣、餃子やシュウマイの皮にもグルテンは含まれています。

他にも、はっきりと目には見えませんが、カレーやシチューなどのルーにもグルテンは入っており、とろみの元に使われます。

また小麦が使われているビールや焼酎もあります。

このようにグルテンは私たちが毎日頂く食べ物に多かれ少なかれ含まれており、食事を美味しく楽しくしてくれています。

しかしどんな栄養も一つに偏って食べ過ぎることや摂りすぎは体によくありません。食事は手軽に取れるパンやラーメン、パスタばかりで野菜を食べないということは栄養バランスが偏ってしまいます。

グルテンが関係、小麦アレルギーと自己免疫疾患セリアック病


小麦アレルギーは食物アレルギーの一種で、小麦を使った食べ物を飲み食いしたり、手で触ることや口や鼻から吸い込んだりすることで起こります。

アレルギー症状には、鼻水・くしゃみ・痒み・腫れ・じんましんなど、さまざまです。酷い場合は、嘔吐や呼吸困難などの命にかかわるような事態が起こってしまうこともあります。

近年の研究で、小麦アレルギーは小麦に含まれるグルテンというタンパク質の構成が関係していることが明らかになってきました。

そのため小麦アレルギーの人は、アレルギー症状を防ぐために小麦を使った食べ物を避ける必要があります。

セリアック病は欧米に患者が多い、自己免疫疾患です。グルテンが含まれた物を食べると、小腸の粘膜に炎症が起こり、下痢や栄養不良が起こります。

セリアック病の主な治療法は、グルテンつまり小麦を使った物を食べないことです。しかし小麦を使った食べ物は私たちの身近に非常に多くあり、生活と密接にかかわっています。

したがってほんの少しでもグルテンが含まれていない食べ物を選んで、毎日、三食食べることは、非常に大変な努力が必要です。小麦を使わずに、かつ十分な栄養を摂れるような食事を作らなくてはいけないからです。

また食事は人間関係や友達関係と深いかかわがあります。小麦アレルギーやセリアック病の人にとっては、一緒に食事をする人の理解を求めることや、食事を作る人が特別な配慮をすることが非常に重要です。

そうしなければ命にかかわる事態になってしまうのです。

抜け毛は主に内外4つの原因から

① ホルモンバランスの変化

体の中には多くのホルモンがあり、その中のエストロゲンというホルモンが毛髪の成長に関係しています。エストロゲンは約ひと月周期で増減します。

そして妊娠時には急激に増加、出産後には急激に減少します。また加齢により減少します。

エストロゲンが減少すると毛髪が伸びることができなくなり、弱く抜けやすくなります。産後や更年期に薄毛が起こるのは、多くの場合このエストロゲンが原因です。

② 血流低下と運動不足な生活

毛髪が伸びるための栄養は毛細血管から流れてきます。血流が悪いと、毛細血管に十分な血液が送られず、毛根が栄養不足になって抜け毛に繋がります。

軽めの運動を週数回、定期的に行うことで血流はアップできます。生活の中で運動する習慣をつけましょう。

③ 間違ったヘアケアと洗いすぎ

パーマやヘアカラーは毛髪を痛め、抜け毛や薄毛の原因になります。髪の毛が元気ないなあと思ったら、しばらくパーマやカラーはお休みしましょう。

また洗浄力が強すぎるシャンプーで毎日洗うことは、頭皮には刺激になり、乾燥しやすくなります。

頭皮が乾燥するとバリア機能が弱くなり、血行不良になります。すると毛髪が抜けやすい状態になります。

④ 栄養不足

スリムできれいな体は女性の憧れですが、モデルや女優さんのようになろうとして食事制限すると栄養不足により抜け毛が起こりやすくなります。

毛髪の元になるタンパク質や弾力のある頭皮を作るビタミンやミネラルが含まれた物を食べて、毛髪がハリとコシを持って成長できるようにしましょう。

グルテンフリーダイエットは通常、不要かも


最近、海外からグルテンフリーダイエットというダイエット法が聞かれるようになりました。

これは小麦を使った食べ物、たとえばパンやパスタを食べない生活をしばらく送ると体重が減るというもので、ダイエットが成功したなどと話題になりました。

このダイエットを行う人の中には、小麦アレルギーやセリアック病とは関係ない人もいます。

しかし極端な食生活は栄養が偏ってしまい、抜け毛や切れ毛の原因になります。グルテンフリーダイエットで成功したという人は、もしかしたらダイエット前の食生活で手軽に食べられるパンやラーメン、パスタを食べ過ぎていたのかもしれません。

またグルテンフリーダイエットによって、体調が良くなった、イライラしなくなったという人もいます。

小麦を使った食べ物には、タンパク質の他に、デンプンなども含まれています。このデンプン中の糖質を摂りすぎれば、体に悪影響を与えます。

またダイエットばかりではなく、運動不足などの生活習慣も体調に影響します。したがって小麦アレルギーやセリアック病でなければ、グルテンフリーダイエットはムリして行わなくても大丈夫ではないでしょうか。

それよりも抜け毛対策としては、食生活を中心に生活習慣全般を見直しましょう。

パンや麺類ばかりを手軽に食べる生活から、野菜中心の食生活に変えること、また運動習慣や良質な睡眠を生活に組み込むことを積極的に考えたほうが、抜け毛対策にもよいかもしれません。

種類豊富に食べて抜け毛対策しよう

特定の1種類を徹底的に避ける食生活や特定のものにこだわった食生活は、抜け毛対策や健康に育毛するという点から考えると、避けたいです。

コシとハリのある美髪はたくさんの種類の食べ物をまんべんなく食べることから始まります。髪の毛はケラチンというタンパク質からできています。

しかしケラチンそのものが含まれている食べ物はありません。

主に体内に入ったタンパク質から、18種類のアミノ酸が体の中で合成されることで、ケラチンになるのです。

したがって良質なタンパク質が含まれた物を食べることが、抜け毛対策になります。肉や魚、豆や卵にはタンパク質が豊富に含まれています。

豆類に多く含まれるイソフラボンは女性ホルモンに似た働きをします。カロリーや脂質も考慮して最適な料理方法や食べ方を考えましょう。

またアミノ酸からケラチンを合成するためにはビタミンB2などが必要です。亜鉛や鉄分といったミネラルも、ケラチンの合成には不可欠です。

亜鉛が豊富に含まれている食べ物は牡蠣ですが、毎日食べるには限界があるでしょう。納豆や高野豆腐にも亜鉛が含まれているので、毎日の食事に取り入れてみませんか。

鉄分はレバーやひじきに多く含まれています。ビタミンB2はかつおやまぐろ、レバーやにんにくに含まれています。

また食べ物だけできちんとした抜け毛対策は行えません。

頭皮と毛髪を清潔に保ち、質のよい睡眠と運動でホルモンバランスを整えることも大切な抜け毛対策です。

(まとめ)グルテンフリーダイエットをすると抜け毛対策になりますか?

1. いいえ、抜け毛対策は、その原因に応じて異なります

頭皮の乾燥・脂っぽさ・ホルモンバランスの乱れから抜け毛が起こる場合もあります。

抜け毛の原因がグルテンでない場合、小麦を使った食品をどの程度食べるかどうかを含めて、食生活全般を見直してはどうでしょうか。

2. 身近なグルテンについて

グルテンはタンパク質の中の1種類です。パンやうどんなどが膨らみ、モチモチした食感になる元はグルテンの働きです。

和洋中華を問わず、小麦を使う多くの食べ物、調味料や飲み物にグルテンは含まれています。毎日の食事に不可欠なものなのです。

3. グルテンが関係、小麦アレルギーと自己免疫疾患セリアック病

小麦アレルギーは小麦を使った物を飲み食いし、手で触ることや口や鼻から吸い込むことで起こります。

セリアック病は欧米に患者が多い、自己免疫疾患です。グルテンが含まれた物を食べると、小腸の粘膜に炎症が起こり、下痢や栄養不良が起こります。

4. 抜け毛は主に内外4つの原因から

エストロゲンの減少で毛髪が弱く抜けやすくなります。血流悪化は毛根が栄養不足になって、抜け毛に繋がります。

パーマやヘアカラーのやりすぎ、洗浄力が強すぎるシャンプーは刺激で毛髪が抜けやすい状態になります。間違った方法での食事制限は栄養不足による抜け毛が起こりやすくなります。

5. グルテンフリーダイエットは通常、不要かも

小麦アレルギーやセリアック病でなければ、グルテンフリーダイエットはムリして行わなくても大丈夫ではないでしょうか。

抜け毛対策としては、パンや麺類中心から野菜中心へ食生活を変え、生活習慣の改善を積極的に考えたほうがよいかもしれません。

6. 種類豊富に食べて抜け毛対策しよう

毛髪の主成分はケラチンというタンパク質ですが、ケラチンを直接食べることはできません。

良質なタンパク質が含まれた物を食べ、ケラチン合成を促進することが抜け毛対策になります。ケラチンを合成するためにはビタミンB、亜鉛や鉄分などのミネラルも不可欠です。

抜け毛の原因をより詳しく見てみよう

30代女性の抜け毛の原因は何ですか?

女性は30代後半になると、エストロゲンの分泌量が減少し、それを原因として抜け毛や薄毛などの髪の毛の変化が起こります。顔のしわやたるみが気になる、いわゆるお肌の曲がり角と似たような現象は、髪の毛にも存在するのです。髪の毛にも老化があり、これはお肌同様に女性ホルモンの分泌量に関係します。

続きを読む