弱々しく短い抜け毛は要注意、薄毛へ進行する場合があります


「髪がボリュームダウンしているのではないか」「抜け毛が増えて薄毛に進行するのではないか」と不安を訴える方がいます。

しかし髪の本数は一定ではありません。一時的に抜け毛が増えたり減ったりすることもあれば、徐々に抜け毛から薄毛へと進行することもあります。

ではどうしたら「一時的な抜け毛」と「進行する抜け毛」を見極められるのでしょうか。

まず抜け毛は1日100本程度なら心配ありません。見極めるポイントとしては、抜け毛の本数よりも抜け毛の質や変化をチェックすることです。

通常のヘアサイクルでは、古い髪が抜け、その毛穴から新しい髪が生えるというサイクルを繰り返しています。

一方、薄毛に進行するような乱れたヘアサイクルでは、新しい髪が成長する前に髪が抜け、この状態を繰り返します。

つまり弱々しく極端に短い抜け毛がある場合、すでに髪が成長しにくいヘアサイクルになっているということです。

このように徐々に進行する抜け毛は「男性型脱毛症」や「加齢」によるものです。ほかにも「季節の変化」「生活習慣の乱れ」「頭皮トラブル」など一時的に起こる抜け毛があります。

原因がはっきりわかる抜け毛は、その原因を解決すれば症状は改善します。しかし加齢のような避けられない原因もあるため、抜け毛が増えても減っても正しいヘアケアや生活習慣を続けることが大切です。

男性型脱毛症や加齢による抜け毛は時間とともに進行します

進行する抜け毛といえば「男性型脱毛症(AGA)」。男性型脱毛症とは、男性ホルモンの影響から髪の成長が邪魔され脱毛が進む症状です。

この症状は、20代以降の男性にみられ、髪が細く短くなり頭頂部や前頭部の髪が薄くなるのが特徴です。

なお男性型脱毛症は飲み薬を中心とした治療が進んでいます。あきらめずに、専門のクリニックへ相談するとよいでしょう。

またゆっくりではありますが加齢によっても抜け毛が起こります。これは、髪の成長が遅くなるなど年齢とともに体が衰えるためです。

一般的に、髪の量は「男性20歳」「女性は25歳」をピークに減っていきます。自然現象のため予防することは難しいものです。

男性型脱毛症の要因

①男性ホルモン

男性ホルモンの一種であるテストステロンがある酵素の影響を受けて、より強い作用を持つようになります。

そして髪を作り出す細胞がダメージを受け、髪の成長が抑制されます。

②遺伝

男性ホルモンの影響を受けやすいかどうかは、遺伝によって決まります。とくに男性は母方の祖父の影響を受けやすい傾向があります。

③生活習慣

ストレス・食生活の乱れ・睡眠不足なども男性型脱毛症を進行させます。

季節の変化や頭皮トラブルによる抜け毛は一時的なものです


先ほどの例は進行する抜け毛でしたが、なかには一時的に起こる抜け毛もあります。具体的に秋になると抜け毛が増えるタイプです。

「夏に浴びた紫外線」「気温や湿度の変化」「体の疲れ」などから、頭皮環境が悪化して抜け毛が増えるものです。このような季節による抜け毛は一時的なものです。

ほかにも「頭皮トラブル」「肌に合わないヘアケア用品」「生活習慣の乱れ」などが原因で一時的に抜け毛が増えることがあります。

原因を取り除けば症状が解消されるため、刺激の少ないシャンプーを選んだり生活習慣を見直したりして様子をみましょう。

フケの状態もチェックしましょう

①大量のフケ

季節や生活環境の変化から、大量にフケが発生することがあります。アミノ酸系やノンシリコンなど刺激の少ないシャンプーを使用し清潔にしましょう。

②乾燥するフケ

頭皮に、皮脂や水分が不足しています。洗いすぎやドライヤーの使い方に注意しましょう。

また体が水分不足にならないように、こまめにお水を飲むことも大切です。

②ベタつくフケ

余分な皮脂や水分が多い状態です。皮脂が多いとそれをエサに細菌が繁殖して、頭皮に炎症を起こしやすくします。

生活習慣の見直しとともに、シャンプーを替えてみましょう。

女性の抜け毛は、女性ホルモンの影響を受けます

女性ホルモンは、肌や髪の調子を整え、妊娠や出産に関わるホルモンです。女性は、この女性ホルモンの変動から抜け毛が増えることがあります。

たとえば産後です。妊娠中は、出産に向けて女性ホルモンが活発になるとともにヘアサイクルの成長期が長くなります。髪は維持され抜け毛が減るのです。

ところが産後は、女性ホルモンが元の状態に戻るとともにヘアサイクルも元に戻ります。すると今まで維持されていた髪が抜けて、抜け毛が増えてしまうのです。

なおこれは産後3~6ヶ月程度で、それ以降は徐々に回復します。また閉経後の女性は女性ホルモンの分泌が急激に低下し、髪にツヤやコシがなくなります。

さらに女性であっても男性ホルモンの影響を受けやすくなり、女性男性型脱毛症(FAGA)を発症するケースがあります。

女性男性型脱毛症は、男性型脱毛症と同じようなメカニズムで薄毛になる症状です。頭頂部や前頭部の髪が薄くなる男性とは異なり、女性の場合は頭部全体が薄くなります。

更年期障害の初期症状

・ホット・フラッシュ
・頭痛
・肩こり
・肌のたるみ
・孤独感
・不安感
・物忘れなど

日本人女性の平均閉経年齢は50代頃といわれています。そしてこの閉経を挟んだ10年間を「更年期」といいます。

更年期になると卵巣機能が低下して急激に女性ホルモンも低下します。

しかし体はこのホルモンの変化に対応できず心身に不調が出るのです。これを「更年期障害」と呼びます。

抜け毛予防に、たんぱく質やイソフラボンを摂取しましょう


髪はケラチンというたんぱく質からできています。

そのため肉や魚などのたんぱく質を食べていないと髪に栄養が十分には行き渡らなくなり、結果的に抜け毛につながるかもしれません。

頭皮や髪の健康を維持するために、たんぱく質をしっかり摂取するともに、バランスのよい食事を心掛けましょう。

そして抜け毛を防ぐためには、女性ホルモンに似た働きがある「大豆イソフラボン」がおすすめです。

その理由は、髪の成長に男性ホルモンや女性ホルモンが深く関わっているためです。具体的には女性ホルモンが優位になると髪が増え、逆に男性ホルモンが優位になると髪が減る傾向があります。

そこで積極的に大豆イソフラボンを摂ることで男性ホルモンの働きを抑え、抜け毛を防ぐのです。

大豆イソフラボンを含む食材には、「納豆」「豆腐」「豆乳」「油揚げ」「きな粉」などがあります。

また頭皮のコンディションを整えるためには「EPA(エイコサペンタエン酸)」「DHA(ドコサヘキサエン酸)」「オメガ3系列脂肪酸」などが有効です。

これらの成分は、皮脂分泌を正常化する働きがあり皮脂詰まりを防ぎます。

EPAを含む食材には「イワシ」「サバ」、 DHAを含む食材には「マグロ」「カツオ」、オメガ3系列脂肪酸を含む食材には「アマニ油」「エゴマ油」などがあります。

ヘアスタイルを工夫して、明るく前向きに過ごしましょう

ほとんどの方は、年齢とともに髪が薄くなるのは仕方ないと理解していますが、あるのが当たり前の髪が薄くなってきたときに受ける精神的なショックは大きなものです。

中には、髪の悩みから外出するのを避けたり不安やうつが強くなったりと心の問題を抱える方もいます。

それでも髪の状態が少しでも良くなれば気分も明るくなり心も安定してきます。

ヘアスタイルを美容師さんに相談したり、自分なりにヘアアレンジを楽しんだりして気分転換をしましょう。髪の分け目や結び目の位置を工夫するだけで、ガラッと印象が変わります。

また薄毛の対処として「ウィッグ」という方法があります。髪のボリュームを与えるだけではなく、最近ではファッション感覚で手軽に楽しめます。

抜け毛や薄毛は、悩めば悩むほどストレスがたまり進行していきます。ヘアスタイルやウィッグなどを工夫して、明るく前向きに自分らしく過ごしましょう。

髪を結ぶ位置に要注意!

アップやダウンなどまとめ髪を楽しんでいる方は、毎日同じ位置で結ばないように注意しましょう。結んだ位置にだけ集中的に力がかかり、毛穴がゆがんでしまいます。

そしてゆがみのある毛穴からは、扱いづらい「くせ毛」や「うねり髪」が成長します。また毛穴もダメージを受けるため、髪の成長にも良くありません。

(まとめ)抜け毛が増えたり減ったりします、薄毛に進行しますか?

1. 弱々しく短い抜け毛は要注意、薄毛へ進行する場合があります

まず抜け毛の質や変化をチェックしてください。抜け毛が弱々しく極端に短い髪の場合は、薄毛に注意しましょう。

新しい髪が成長する前に、髪が抜けてしまうような乱れたヘアサイクルになっている可能性があります。

2. 男性型脱毛症や加齢による抜け毛は時間とともに進行します

進行する抜け毛といえば「男性型脱毛症」です。これは男性ホルモンの影響を受け脱毛が進む症状ですが、最近では、薬による治療が進んでいます。

また加齢によっても抜け毛が起こります。これは自然現象のため予防することが難しいものです。

3. 季節の変化や頭皮トラブルによる抜け毛は一時的なものです

「ヘアケア用品」「生活習慣の乱れ」などが原因で、頭皮環境が悪化し一時的に抜け毛が増えることがあります。

原因を取り除けば症状は解消されるため、刺激の少ないシャンプーを選んだり生活習慣を見直したりして様子をみましょう。

4. 女性の抜け毛は、女性ホルモンの影響を受けます

女性ホルモンは肌や髪の調子を整える働きがあります。そして女性はこの女性ホルモンの変動から、抜け毛が増えることがあります。

たとえば産後一時的に抜け毛が増えたり、閉経後は髪にツヤやコシがなくなったりします。

5. 抜け毛予防に、たんぱく質やイソフラボンを摂取しましょう

髪はケラチンというたんぱく質からできているため、たんぱく質をしっかり摂ることが大切です。

また女性ホルモンが優位になると髪が増える傾向があるため、女性ホルモンに似た働きがある「大豆イソフラボン」を摂取するとよいでしょう。

6. ヘアスタイルを工夫して、明るく前向きに過ごしましょう

抜け毛や薄毛は、悩めば悩むほどストレスがたまり進行していきます。美容師さんに相談したり、ファッション感覚でウィッグを楽しんだりしてみましょう。

髪の状態が少しでも良くなれば気分も明るくなり心も安定してきます。

抜け毛の原因をより詳しく見てみよう

30代女性の抜け毛の原因は何ですか?

女性は30代後半になると、エストロゲンの分泌量が減少し、それを原因として抜け毛や薄毛などの髪の毛の変化が起こります。顔のしわやたるみが気になる、いわゆるお肌の曲がり角と似たような現象は、髪の毛にも存在するのです。髪の毛にも老化があり、これはお肌同様に女性ホルモンの分泌量に関係します。

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