コルチゾール過剰分泌は、毛髪が育つ頭皮環境悪化の可能性が


ストレスを感じると、副腎皮質から「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。

コルチゾールは、慢性的なストレスによって過剰に分泌されてしまうと、体にさまざまな悪影響を及ぼすことが分かっています。

その影響の一つが、頭皮環境の悪化だと考えられているのです。

というのも、コルチゾールが過剰に分泌されると、必要以上に男性ホルモンが増えたり、成長ホルモンの分泌を抑制したりします。

すると、ホルモンバランスや自律神経が乱れ、毛髪が育つ頭皮環境の悪化につながる恐れがあるのです。

しかし、コルチゾールそのものには育毛を阻害する作用ありません。

あくまでも注意が必要なのは、過剰分泌の場合であることを理解しておきましょう。

コルチゾールは、体をストレスから守るホルモンです

コルチゾールは、ストレスによって分泌されるため、別名「ストレスホルモン」と呼ばれることもあります。

「ストレスホルモン」という名前を聞くと、ついつい体にとって良くないホルモンのように思いがちですが、実際は、ストレスと闘うためのホルモンで、体にとって大切な役割を持っているのです。

では、コルチゾールが分泌されると、体にどのような変化が起きるのか、具体的に見ていきましょう。

まず、コルチゾールが副腎皮質から分泌されると、筋肉が緊張状態になり、心拍数や呼吸の増加、血糖値の上昇が起こります。

この作用により、脳を覚醒させるのです。

またコルチゾールは、男性ホルモンの分泌を増やし、自信ややる気をアップさせて、メンタル面も強く保つ働きもあります。

コルチゾールのこれらの作用は、ストレスと対抗するために必要なしくみで、体の機能を正常に維持するためには欠かすことができません。

しかし、だからといって多ければいいわけでもなく、適度な分泌を保つことが大切なのです。

コルチゾールの過剰分泌は、さまざまな不調につながります


コルチゾールは、少しの量ならば、健康維持のために必要なものです。

しかし、長期的なストレスや、過度なストレスによって過剰分泌されると、さまざまな不調へとつながります。

肌荒れ、ニキビ

コルチゾールには、ストレスに対抗するために男性ホルモンを増加させます。

すると、男性ホルモンが増えると肌の皮脂分泌が活発になり、肌荒れやニキビの原因になることがあるのです。

感染症にかかりやすくなる

コルチゾールには免疫機能を抑制する作用もあるので、風邪などの感染症にかかりやすくなることがあります。

不眠

コルチゾールには睡眠の質を低下させてしまうという研究結果も出ており、不眠の原因になるともいわれています。

病気のリスクを高める

コルチゾールが大量に分泌されると、高血糖、高血圧を招き、肥満や糖尿病、心筋梗塞などのリスクを高める危険性があります。

健康や美容のためには、ストレスを溜めないことが大切です

ある程度のストレスならば、コルチゾールの働きによって私たちの体は守られています。

しかし、慢性的なストレスを抱えていると、コルチゾールが長期にわたって分泌され続けてしまうので注意しましょう。

まったくストレスのない生活は難しくても、定期的にストレスを発散し、溜めこまない努力が大切です。

そのためには、気の合う人とおしゃべりを楽しんだり、映画や本を見たりして、思いっきり泣いたり、笑ったりするのが効果的です。

また、適度な運動を取り入れるのもよいでしょう。

たとえば、ストレッチやヨガなどは、体の負担が少なく、運動が苦手な人でも取り入れやすい運動です。

また、ゆったりした動きや、ゆっくりした呼吸を意識すれば、リラックス効果も高まります。

このほかにも、自分にあったストレス解消法を探してみましょう。

そして、ストレスを溜めこまない工夫をして、美しい髪や肌、そして健康を維持していきましょう。

(まとめ)コルチゾールは、毛髪にも影響を与えるの?

1. コルチゾール過剰分泌は、毛髪が育つ頭皮環境悪化の可能性が

ストレスを感じると、副腎皮質からコルチゾールというホルモンが分泌されます。

コルチゾールには、男性ホルモンの分泌量を増やしたり、成長ホルモンの分泌を抑制したりする働きがあります。

そのため、コルチゾールが多量に分泌されると、育毛環境が阻害される恐れがあるのです。

2. コルチゾールは、体をストレスから守るホルモンです

コルチゾールが分泌されると、筋肉の緊張、呼吸数や心拍数の増加、血圧や血糖値の上昇が起こり、脳を覚醒します。

また、男性ホルモンを増加させて、精神面でもストレスに負けないように働きかけます。

このしくみによって、ストレスに負けない体を作っているのです。

3. コルチゾールの過剰分泌は、さまざまな不調につながります

強いストレスや慢性的なストレスを受けると、コルチゾールがたくさん分泌されます。

すると、次のような不調が現れることがあるので注意が必要です。

  • 肌荒れ、ニキビ
  • 感染症にかかりやすくなる
  • 不眠
  • 病気のリスクを高める
4. 健康や美容のためには、ストレスを溜めないことが大切です

コルチゾールとうまく付き合っていくためには、ストレスを溜めないように工夫しましょう。

友達とのおしゃべりを楽しむ、笑う、泣くといった素直な感情表現、ストレッチやヨガのような簡単な運動など、自分にあったストレス発散方法を見つけ、慢性的なストレスを減らすことが大切です。