環境ホルモンは育毛を阻害し薄毛を引き起こすことがあります


癌や生殖異常など体にさまざまなダメージを与えることで問題視されている環境ホルモンは、育毛環境を阻害することがあります。

私たちの体内では、分泌されたホルモンによって、体が一定の状態に保たれています。

これを恒常性(ホメオスタシス)といいますが、環境ホルモンはこの恒常性を乱す物質です。

ホルモンといえば、通常、体内で合成・分泌されるものですが、内分泌撹乱物質ともいわれる環境ホルモンは、体外の環境において発生した化学物質で、食物などを介して体の中に取り込まれていきます。

この環境ホルモンが体内に蓄積されると、体の中で分泌されたホルモンと同じような働きをして、ホルモンバランスを狂わせてしまいます。

例えば女性ですと、環境ホルモンの影響により女性ホルモンより男性ホルモンが優位になり、男性化が起こることもあるのです。

そのようにホルモンバランスが乱れることで、毛髪へのダメージも出てきます。

女性ホルモンのエストロゲンという物質は、髪の成長期を延ばして髪を成長させる働きをします。

そのため、体内のエストロゲンのバランスが崩れると髪が正常に成長できなくなり、薄毛を引き起こす恐れがあるのです。

ダイオキシンは食物や大気を介して体内に蓄積されます

環境ホルモンの代表例はダイオキシン

環境ホルモンには、有機化学物質を使った除草剤や殺虫剤、鉛や水銀、カドミウムなどがありますが、これらは現代においては危険だとすぐに分かるようなものかもしれません。

意識しないうちに忍び寄る環境ホルモンはあるのでしょうか?

塩素を含む物質が、燃焼温度800度(摂氏)以下で不完全燃焼されることにより発生する「ダイオキシン」がその例で、石油化学製品のゴミ焼却問題が1998年には社会問題となりました。

1999年につくられた『ダイオキシン類対策特別措置法』には附則がいくつもついており、2014年にも改正されていますが、最初の附則第二条にも、「その時点において到達されている水準の科学的知見に基づき検討が加えられ、その結果に基づき、必要な見直し等の措置が講ぜられるものとする」と書かれています。

日本を含む先進国ではダイオキシンの発生を抑えるため、ゴミの処分に関してさまざまな規制や対策が進められています。

しかし、ダイオキシンは、ゴミ焼却施設以外にも、工業的には金属精錬施設や農薬製造過程、生活環境では自動車排ガス、たばこの煙、たき火から発生することも分かっており、山火事や火山活動などの自然現象などによっても発生しますので、すべてをなくすことは難しいでしょう。

食物や大気を介しダイオキシンが体に取り込まれる

ダイオキシンは、常温では無色の固体で、水には溶けにくく、油脂類には溶けやすい物質です。

活性炭で大部分が捕捉できるということですが、800度(摂氏)以上で分解可能であるほか、紫外線によっても徐々に分解されますが、分解方法はさまざま開発中だということです。

ダイオキシン類は、主に、適切な規制のされていない工場から出る煙に含まれ、大気が汚染され、雨、土、川、海…、あるいは規制のない工場でつくられた化学肥料に不純物として混入して、人体に入ります。

ダイオキシン類は消化管、皮膚、肺より吸収されますが、1997年の環境省の報告によれば、日本でダイオキシン類にさらされる量としては、大都市部から田園地帯まで、食物>大気>土壌の順と推定されています。

ゴミの減量、食品の加熱法、環境ホルモンから身を守る習慣

ゴミの量を減らしてダイオキシン対策を

環境ホルモンのダイオキシンの発生を抑えるには、処分場で焼却されるゴミの量を減らすことが大切です。

ゴミを減らすには、買い物をするときには簡易包装の商品を選ぶ、空き容器を出さないために飲料はマイボトルを使用して飲む、リサイクルを意識した暮らしをするなど、日々の工夫から始めるとよいでしょう。

とくに、海外で、ゴミの減量に取り組むことは重要です。

子供たちが海外へ行ったときの習慣をつけておくことは重要なこととなるでしょう。

これらは、小さな努力に過ぎないかもしれませんが、環境ホルモンから体や髪を守る一歩として実践してはいかがでしょうか。

塩素系トレイや食品用ラップの加熱に注意

環境ホルモンを、極力、体内に取り込まないためには、どのようにすればよいのでしょうか。

ダイオキシンは塩素を含む物質が低温で燃えると発生します。

総菜のトレイやコンビニ弁当の容器を電子レンジなどで温める際に、この現象が起こる危険があります。

とくに、油分が多い食品をこれらの容器に入れて温めると、温度が上がり有害物質が溶け出しやすくなりますので、耐熱ガラスの器に移して温めるのがおすすめです。

残り物の食品用のラップにも、塩素系の素材を使ったものがあります。

これも、油分の多い食品に触れた状態で加熱すると燃焼し、ダイオキシンが発生する恐れがありますので、温める際には塩素系ラップと食品は接しないようにするとよいでしょう。

環境ホルモンの影響に負けない頭皮環境を育みましょう

ダイオキシン以外の環境ホルモンにも注意

工業化が進んだ現代ではダイオキシンのほかにも、とくに、農薬や殺虫剤に使われるDDTやプラスチックの原料となるビスフェノールAなどが問題視されています。

DDTの日本での使用は禁止となっていますが、中国など、国によっては、今も使われているようです。

安全性が不明な食品の摂取は控えるなど、注意をしたり、よく調べてみたりすることはよいかもしれません。

植物や微生物による浄化、ファイトレメディエーション、バイオレメディエーションの研究発展も期待されます。

環境ホルモンに負けない頭皮環境を

私たちの体はさまざまな環境ホルモンの危険にさらされており、薄毛の原因のひとつに、蓄積された環境ホルモンが体内のホルモンバランスが乱していることが考えられています。

ですから、健康な髪を育むには環境ホルモンの影響に負けない良好な頭皮環境づくりが大切となります。

蓄積した環境ホルモンを体外に排出するには、食物繊維が有効ということもいわれています。

とくに、薄毛が気になり始めた人は、食物に気をつけ、環境ホルモンから身を守るよう意識しながら、頭髪を丁寧に扱い、さらに必要なら育毛に効果的なケアを行って頭髪を労るとよいでしょう。

(まとめ)環境ホルモンが女性ホルモンに及ぼす影響と育毛との関係は?

1. 環境ホルモンは育毛を阻害し薄毛を引き起こすことがあります

癌や生殖異常など体にさまざまな悪影響をもたらす環境ホルモンは、体に蓄積されると体内のホルモンバランスを乱します。

女性ホルモンのエストロゲンは髪を成長させる働きをしますが、環境ホルモンによってホルモンバランスが崩れると、薄毛などの毛髪トラブルにつながってしまいます。

2. ダイオキシンは食物や大気を介して体内に蓄積されます

塩素を含む物質が800度以下で不完全燃焼されることにより発生するダイオキシンは、環境ホルモンの代表的なものです。

ダイオキシンは、とくに、汚染された環境で育った農作物や肉、魚などを食べることにより、体内に蓄積されていきます。

3. ゴミの減量、食品の加熱法、環境ホルモンから身を守る習慣

環境ホルモンの発生を抑えるには、工業的に減らすほか、ゴミの量を減らすことが重要です。

買い物では簡易包装やリサイクルを意識しましょう。

また、コンビニの容器のまま食品を温める際にダイオキシンが発生する危険があるので、注意が必要です。

とくに、海外で、ゴミの減量に取り組むことは重要です。

4. 環境ホルモンの影響に負けない頭皮環境を育みましょう

薄毛が気になり始めたら、環境ホルモンから身を守りつつ、頭皮ケアを行うようにしましょう。

蓄積した環境ホルモンを体外に排出するには、食物繊維が有効ということもいわれています。

食物に気をつけ、頭髪を丁寧に扱い、さらに必要なら育毛に効果的なケアを行って頭髪を労るとよいでしょう。