女性ホルモンが低下するのは、35歳頃だといわれています


女性ホルモンは、初経を迎えるころ、早ければ8~9歳ごろから徐々に分泌され始めます。

初経後から思春期の終わりごろまでは、女性ホルモンの分泌量は不安定ですが、年齢が上がり体が成熟するにつれて、安定的に分泌されるようになります。

そして、20代~30代前半ごろに、女性ホルモンの分泌量はピークを迎えます。

女性ホルモンがピークとなる年代は、女性らしい丸みをおびた体つきになり、肌つやも良く、女性として魅力あふれる年代だといえるでしょう。

しかし、女性ホルモンはピークの後、つまり35歳ごろから徐々に分泌量が低下し始めます。

40代~50代にかけては、さらに急激な減少をはじめるので、体がそれに対応できず、自律神経が乱れ、生理不順などの月経トラブルや、めまい、頭痛などの不調が出る人もいます。

これらの症状は、いわゆる更年期障害と呼ばれるものです。

このように、女性ホルモンは、分泌量のピークを迎えた後である35歳頃から低下しはじめるのです。

加齢による女性ホルモン低下の原因は、卵巣機能の衰えです

35歳前後になると女性ホルモンが低下し始めますが、これは、加齢によって卵巣が衰え、機能が低下するからです。

そもそも女性ホルモンは、脳の視床下部からの命令によって、卵巣から分泌されるホルモンです。

視床下部は、体内の女性ホルモンの量をコントロールしている部分で、血中の女性ホルモンの濃度が少なくなると、卵巣に女性ホルモンを分泌するように指令を出します。

その指令を卵巣が受けることで、分泌されるのです。

ところが、年を重ねるにつれて機能低下した卵巣は、反応が鈍くなっているため、視床下部がいくら命令を送っても、女性ホルモンがスムーズに分泌できなくなってしまいます。

すると、体内の女性ホルモンの量が、若いころに比べて減ってしまうのです。

女性ホルモンが低下すると、さまざまな身体症状を伴います


加齢によって女性ホルモンが減ってしまうのは仕方のないことです。

しかし、ときに女性ホルモンの低下は、さまざまな症状を引き起こすことがあるので、注意が必要です。

月経トラブル

年齢が上がり、多くの人が閉経する50歳前後に近づくと、徐々に生理周期が乱れ始めます。

生理期間が短くなったり、1か月生理が飛んでしまったりします。

なんとなく不調が続く

女性ホルモンがスムーズに分泌されないと、女性ホルモンの司令塔である視床下部から、何度も女性ホルモン分泌の指令が出されます。

すると、視床下部がコントロールしている自律神経へ負担がかかり、頭痛やのぼせ、冷え、発汗、疲れがとれない、眠れないなど、さまざまな不調を引き起こすことがあるのです。

人によっては、日常生活に支障が出ることもあります。

精神状態の悪化

女性ホルモンは、体だけでなく、心の健康も保っています。

そのため、女性ホルモンが少なくなると、イライラしたり、憂鬱になったり、精神状態にまで影響を及ぼします。

女性ホルモンの低下の原因は、加齢だけではありません

これまで説明してきたように、女性ホルモンは加齢によって減少します。

しかし、女性ホルモンは、年齢を問わず低下することもあるので、若いからといって油断しないようにしましょう。

なぜなら、女性ホルモンの分泌は、不規則な生活やストレスによって妨げられることがあるからです。

というのも、女性ホルモンは脳にある視床下部からの指令によって分泌されており、この視床下部は自律神経をコントロールしている部分でもあります。

そのため、視床下部が自律神経の乱れによって、うまく機能できない状態になると、卵巣への指令が出せなくなり、結果、女性ホルモンの分泌を妨げてしまうのです。

このように、女性ホルモンは、加齢によるもの以外の原因によっても、分泌量を減らしてしまうことがあるります。

そのため、女性ホルモンが低下しはじめるといわれる年代になっていない、若い世代の人でも、女性ホルモンの低下は無縁というわけではありません。

日頃から、女性ホルモンが分泌されやすい生活や環境を整える必要があるのです。

(まとめ)女性ホルモンが低下しはじめる年齢とは?

1.女性ホルモンが低下するのは、35歳頃だといわれています

女性ホルモンは、初経を迎えるころから徐々に分泌されはじめます。

その後、20代~30代ごろになると安定して分泌されるようになり、35歳ごろが分泌量のピークとなります。

女性ホルモンのピークをすぎる35歳以降は、減少傾向にあります。

2.加齢による女性ホルモン低下の原因は、卵巣機能の衰えです

年を重ねるにつれて、女性ホルモンが低下しはじめるのは、卵巣機能が衰えはじめるからです。

卵巣機能が低下すると、視床下部から送られる指令どおりに女性ホルモンを分泌できなくなります。

これにより、女性ホルモンの低下が起こるのです。

3.女性ホルモンが低下すると、さまざまな身体症状を伴います

女性ホルモンの分泌がうまくできなくなると、体にはさまざまな症状が起こります。

生理不順や無月経といった月経トラブル、自律神経の乱れによる頭痛、のぼせ、冷え、発汗、不眠などがその例です。

また、イライラや憂鬱など、精神的な症状も女性ホルモンが減少することで起こります。

4.女性ホルモンの低下の原因は、加齢だけではありません

女性ホルモンが減ってしまうのは、加齢だけが原因ではなく、若い年代の女性にも起こります。

不規則な生活やストレスによって、自律神経が乱れると、女性ホルモンをコントロールしている視床下部に影響を与えます。

すると、女性ホルモンを分泌させるための指令が出せなくなる可能性があるのです。