「ゴナドトロピン」は女性ホルモンの分泌を促すホルモンです


「ゴナドトロピン」とは、女性の体内で分泌されているホルモンの一種で、「性腺刺激ホルモン」とも呼ばれています。

これが卵巣を刺激することで、女性ホルモンであるエストロゲンが分泌されるのです。

女性ホルモンの分泌は、このように様々なホルモンが関わり合って起こっています。

ゴナドトロピン放出ホルモンが女性ホルモンの分泌を促します

女性ホルモンの分泌は、脳視床下部から「ゴナドトロピン放出ホルモン」が出されることによって起こります。

そのメカニズムは、以下の通りです。

  1. 脳視床下部から、「ゴナドトロピン放出ホルモン」が分泌されます。
  2. 脳下垂体から、「ゴナドトロピン」が分泌されます。

    「ゴナドトロピン」には「卵胞刺激ホルモン」と「黄体化ホルモン」の2種類がありますが、ここで分泌されるのは、「卵胞刺激ホルモン」です。

  3. 「卵胞刺激ホルモン」が卵巣に働きかけて、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが分泌されます。
  4. 「ゴナドトロピン」の一種である「卵胞刺激ホルモン」の刺激によって分泌されたエストロゲンは、もうひとつの「ゴナドトロピン」である「黄体化ホルモン」の分泌を促します。
  5. 「黄体化ホルモン」が、排卵を促します。
  6. 排卵後、「黄体化ホルモン」は卵巣に「黄体」を作って、黄体ホルモンとも呼ばれるもうひとつの女性ホルモン、プロゲステロンを分泌させます。

エストロゲンとプロゲステロンは同じ女性ホルモンですが、このように段階を踏んで分泌が起こるため、多く分泌される時期が異なるのです。

「ゴナドトロピン」は更年期障害の原因になります


「ゴナドトロピン」は、女性にとっては、女性ホルモンの分泌を促してくれるとても大切なホルモンです。

ところが、更年期に入ると、「ゴナドトロピン」は女性に大きな問題をもたらすようになります。

それが「更年期障害」です。

更年期障害は、女性ホルモンの急激な減少によって起こると言われていますが、正確には、「女性ホルモンの急激な減少によって、ゴナドトロピンが過剰分泌されること」によって起こります。

加齢によって女性ホルモンが減少すると、もっとホルモン分泌を活発にしなければと、「ゴナドトロピン」の分泌量が増加します。

ところが、女性ホルモンの分泌量は加齢によって減少しているため、増えることがありません。

そこで、「ゴナドトロピン」の過剰分泌が起こってしまうのです。

「ゴナドトロピン放出ホルモン」が分泌される脳視床下部は、自律神経をつかさどる場所でもあります。

そのため、このような不具合の影響を受けてしまい、自律神経失調症のような症状が起こるのです。

これが、更年期障害でよく見られる動悸やほてりなどの原因です。

ホルモンバランスの乱れはどこで起こっているかわかりません

肌の荒れや髪のトラブル、不眠、月経不順など、様々なシーンで「女性ホルモンの乱れ」という言葉を目にすることがあります。

これは、女性ホルモンである「エストロゲン」もしくは「プロゲステロン」がうまく分泌されていない状態を指します。

しかし、女性ホルモンの分泌は、卵巣から直接指令が起こって行われていることではありません。

女性の体内で「エストロゲン」や「プロゲステロン」が分泌されるためには、まず、脳の視床下部から「ゴナドトロピン放出ホルモン」が分泌されなければならないのです。

その後も、2種類の女性ホルモンが分泌されるまでには、様々な段階を経なければなりません。

そのため、「女性ホルモンのバランスが乱れている」と言っても、いったいどこが原因なのかはわからないのです。

しかし、どこが原因であったとしても、女性ホルモンのバランスの乱れは、主に不健康な生活や加齢から起こります。

毎日の生活を見直して、心身を健康に保つようにしましょう。

また、不正出血が続くなど、あきらかに女性ホルモンの異常があると考えられる場合は、婦人科で相談しましょう。

(まとめ)女性ホルモンと関係があるゴナドトロピンって何?

1.「ゴナドトロピン」は女性ホルモンの分泌を促すホルモンです

「ゴナドトロピン」は、女性の体内で分泌されるホルモンの一種で、「性腺刺激ホルモン」とも呼ばれています。

この「ゴナドトロピン」が卵巣を刺激することで、エストロゲンが分泌されます。

2.ゴナドトロピン放出ホルモンが女性ホルモンの分泌を促します

女性ホルモンの分泌は、「ゴナドトロピン放出ホルモン」から起こります。

様々な要素が絡み合って女性ホルモン分泌が行われているため、同じ女性ホルモンでも、エストロゲンとプロゲステロンでは多く分泌される時期が異なるのです。

3.「ゴナドトロピン」は更年期障害の原因になります

女性ホルモンの分泌を促す「ゴナドトロピン」は、更年期障害の原因にもなります。

女性ホルモンが減少することで過分泌が起こり、自律神経のバランスを乱してしまうのです。

4.ホルモンバランスの乱れはどこで起こっているかわかりません

「女性ホルモンの乱れ」とひと言で言っても、一体どこで問題が起こっているのかはわかりません。

しかし、どこが原因になっていたとしても、ホルモンバランスを正常に保つためには、心身の健康を意識することが大切です。