やさしいといわれますが、全ての人に良いわけではありません


最近よく聞く「アミノ酸系シャンプー」とはどういうものか、ご存じですか?

髪や頭皮を含め、人間の体はタンパク質でつくられており、そのタンパク質は約20種類のアミノ酸で構成されています。

アミノ酸系シャンプーは、アミノ酸系の洗浄成分(界面活性剤)を含んでおり、皮膚と同じ弱酸性なので、髪や頭皮にやさしいといわれています。

低刺激で、洗浄力が強すぎないため、高級アルコール系シャンプーや石けん系シャンプーよりも、敏感肌の方に適しているといえるでしょう。

また、保湿性があるので、乾燥肌の方にも向いています。

しかし、皮脂を多く分泌する肌質の方の場合、皮脂を落としきれず雑菌が異常繁殖することがあるので、自分の髪質・肌質に合ったシャンプーを選ぶことが重要です。

それから、アミノ酸系シャンプーとうたわれているものでも、高級アルコール系の界面活性剤がメインで、アミノ酸成分を少量含んでいるだけのシャンプーもあります。

アミノ酸系界面活性剤がどれくらい配合されているのか、表示成分をよくチェックしましょう。

アミノ酸系シャンプーとほかのシャンプーとの違い

シャンプーは、使われている洗浄成分によって大きく3つに分類することができ、それぞれにメリット・デメリットがあります。

  • 高級アルコール系シャンプー

    洗浄力が高く、手頃な価格のものが多いのが特徴。

    髪や頭皮に対する刺激が強いので、肌が弱い方には不向きです。

    皮脂を落とし過ぎると、頭皮を保護するため皮脂が過剰に分泌されたり、水分が蒸発して頭皮が乾燥したりするので、頭皮の環境が乱れてしまうかもしれません。

  • 石けん系シャンプー

    石けんを原料にしたシャンプーで、天然素材でつくられているものが多いです。

    生分解性(微生物によって分解される性質)が比較的高いため、環境にやさしいといわれています。

    洗浄力は強く、高級アルコール系シャンプーと同様に、皮脂を落とし過ぎる可能性があります。

    また、髪がきしみやすい、石けんカスが残りやすいというデメリットがあるので、洗い方に注意が必要です。

  • アミノ酸系シャンプー

    アミノ酸成分が洗浄成分の原料であるシャンプー。

    刺激が強すぎないので、肌の弱い方も安心して使うことができます。

    汚れや余分な皮脂を落としながらも、必要な皮脂や潤いを守ってくれますが、洗浄力はやや弱いので、皮脂分泌が多い方は洗い上がりがさっぱりしないこともあります。

    アミノ酸系の洗浄成分が多く配合されているものは、値段が高めになっていることが多いというのも、特徴の1つです。

表示されている成分を確認しましょう


シャンプー裏面などにシャンプーの成分が記載されています。

水が最初に表記されていますが、その次からは主な洗浄成分である界面活性剤が、量の多い順番に書かれるので、それでアミノ酸シャンプーかどうか見分けることができます。

アミノ酸系の界面活性剤には、ラウロイルメチルアラニンナトリウムなどのアラニン系、ココイルグルタミン酸ナトリウムなどのグルタミン酸系、ココイルメチルタウリンナトリウムなどのタウリン系など様々あります。

これらが上位にある場合は、アミノ酸シャンプーと考えて良いでしょう。

成分を全て覚えるのは難しい場合は、まずは「ココイル~(ココナッツ脂肪酸~)」や「ラウロイル~(ラウリン酸~)(ココナッツオイルやヤシ油に含まれる酸)」という表記があるかどうかを確認し、目安にしてください。

アミノ酸系シャンプーを使う上での注意点

実は、界面活性剤の主成分を、洗浄力の強い高級アルコール系や石けんなどしながら、アミノ酸系を少量加えただけの「アミノ酸配合シャンプー」であっても、アミノ酸系シャンプーということができるのです。

高級アルコール系の界面活性剤には、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、スルホン酸ナトリウムなどがあります。

表示成分の上位に「ラウリル硫酸」「ラウレス硫酸」「スルホン酸」などと書かれていれば、純粋なアミノ酸シャンプーではありません。

アミノ酸シャンプーを求めている場合は、要注意です。

とはいえ、アミノ酸シャンプーであれば絶対に良いというわけではありません。

シャンプーはいろいろな成分を組み合わせてつくられており、洗浄力・泡立ち・保湿力・仕上がり感など、特徴も異なります。

使う人の髪質・肌質・好みがそれぞれあるので、アミノ酸系シャンプーが合わない人もいます。

自分に合ったシャンプーを選ぶことが、美しい髪や健やかな頭皮を育てるための第一歩となるでしょう。

(まとめ)アミノ酸系シャンプーは髪や頭皮に良いのでしょうか?

1.やさしいといわれますが、全ての人に良いわけではありません

アミノ酸系シャンプーは皮膚と同じ弱酸性なので、髪や頭皮にやさしいといわれています。

低刺激・洗浄力が強すぎない・保湿性が高いという特徴があります。

成分表示を確認し、自分に合ったものを選ぶことが重要です。

2.アミノ酸系シャンプーとほかのシャンプーとの違い
  • 高級アルコール系

    洗浄力が高く、価格が手頃。

    髪や頭皮への刺激が強い。

  • 石けん系

    石けんが原料、天然素材でつくられているものが多く、環境にやさしい。

    洗浄力は強く、洗い方に注意が必要。

  • アミノ酸系

    低刺激ですが、洗浄力はやや弱く、値段が高め。

3.表示されている成分を確認しましょう

シャンプーの成分は量の多い順番に記載されています。

アミノ酸系の界面活性剤が上位にある場合は、アミノ酸シャンプーと考えて良いでしょう。

「ココイル~」や「ラウロイル~」という原料にしたオイルの表記があるか確認しましょう。

4.アミノ酸系シャンプーを使う上での注意点

高級アルコール系界面活性剤などの主成分に、アミノ酸系界面活性剤を少量加えても、アミノ酸系シャンプーということは可能です。

純粋なアミノ酸シャンプーが絶対に良いわけではないので、自分に合ったものを選びましょう。