発毛と育毛にはエストロゲンが大きく関わっています


女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは髪の健康には欠かせない存在です。

まずコラーゲンの生成を促して髪にハリやコシを与え、頭皮を若々しく維持する役割があります。

また毛母細胞を活性化させる働きがあり、髪の成長とも深く関わっているのです。

さらに、このホルモンは脱毛を促す男性ホルモン(テストステロン)の影響を抑制してくれます。

女性に男性のように顕著な脱毛症が起こりにくいのは、豊富なエストロゲンが髪の成長を維持し、抜け毛を抑えてくれるおかげなのです。

しかし、ストレスや生活習慣、出産、そして閉経といった原因でエストロゲンが減少すると、髪の育成が充分に行われなくなります。

髪が生えたとしても弱々しい軟毛であったり、抜け毛が増えたりしてしまいます。

こうした頭皮環境の悪化は毛根の毛髪生成能力を弱らせ、ヘアサイクル(毛周期)を乱します。

すると、次に生えてくる髪は細く、寿命も短くなってしまい、やがては毛が生えなくなるという悪循環が起こります。

エストロゲンの減少は抜け毛を増加させるだけでなく、やがて生える髪の毛にも影響しているのです。

エストロゲンはヘアサイクルを整える役割を持っています


髪を健やかに保つ役割を持つエストロゲンですが、実は髪の生成とも深くかかわっています。

それはヘアサイクルに対する影響力です。

人間の髪は4~6年間ほどで自然に抜け落ち、新しく生え変わるという周期を繰り返しています。

この周期を「ヘアサイクル」と呼びます。

ヘアサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」の3つの時期に分けられます。

「成長期」が長いほど髪は長く伸び、一本一本がしっかりと丈夫に育ちます。

ヘアサイクルを正常に働かせるためには髪の毛母細胞が活発に働く必要があります。

エストロゲンは、この毛母細胞の分裂・増殖を促し、そのおかげで「成長期」が長く保たれるのです。

また、エストロゲンには血管を拡張する作用があります。

頭皮の血流をよくし、育毛環境を整えるという点でも発毛・育毛をサポートしてくれるホルモンなのです。

エストロゲンの減少が髪にさまざまな影響をおよぼします

しかしエストロゲンの分泌のピークは20~30歳、中高年になるとその生成量は一気に減少します。

エストロゲンが減少すると、

  • 髪の「成長期」が短くなり、十分に成長しないまま抜け落ちることが多くなる。
  • それまでエストロゲンに抑制されていた男性ホルモン(テストステロン)が増加する
  • 頭皮環境が悪化し、フケやかゆみなどコンディションが悪くなる

などの変化が起こり、結果として抜け毛が増えてしまうのです。

抜け毛が増えることも大きなトラブルですが、むしろ問題はそれが発毛の効率を低下させる点です。

育ちきらない髪が増えると、次第に毛母細胞のある毛根部分が萎縮していきます。

それが続くと、やがては発毛しなくなる可能性もあるのです。

出産前後や閉経を迎える40代後半から50代にかけては特にエストロゲンの低下が激しく、「女性男性型脱毛症(FAGA)」などを発症するケースもあります。

エストロゲンを補うことで発毛を促しましょう

エストロゲンの減少を防ぐためには

抜け毛を抑え、発毛環境を整えるためにはエストロゲンの減少を抑え、補給する必要があります。

しかし、女性ホルモンの分泌量の変化を外から無理やり変えることはできません。

まずは生活環境を改善して女性ホルモンのバランスを整えることです。

  • 適度にストレスを解消する
  • バランスのよい食事を心がける
  • 良質な睡眠を充分にとる

身体の状態を正常にすることが、女性ホルモンの分泌バランスによい影響を与えるのです。

エストロゲンを増やすためには

女性ホルモンを増やすために有効な食べ物があります。

  • タンパク質
  • 大豆類
  • ビタミンB6
  • ビタミンE

これらの栄養を意識して摂取するようにしましょう。

ただ、急激にエストロゲンが減少する更年期などには、さらに手っ取り早く補給したいと思うことでしょう。

女性ホルモンそのものを補うには病院を受診する必要があり、副作用などのリスクも否めません。

そこで注目されているのが「女性ホルモンに似た働きを持つ物質」です。

特に大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンによく似た働きを持った成分が含まれており、育毛をサポートする点で非常に大きな注目を集めています。

そのほか、プラセンタ、ローヤルゼリー、マカ、プエラリアなどの成分が配合されたサプリメントも育毛に効果が高いといわれています。

(まとめ)女性の発毛にエストロゲンはどう影響しているの?

1.発毛と育毛にはエストロゲンが大きく関わっています

エストロゲンは髪の毛の成長を促し、髪の寿命を延ばす役割をもつ女性ホルモンです。

ストレスや出産、閉経などでこれが減少すると、新しい髪が生える能力が弱ってしまいます。

髪の減少を抑制し、発毛を促すためにはエストロゲンを維持する必要があります。

2.エストロゲンはヘアサイクルを整える役割を持っています

人間の髪は「成長期」「退行期」「休止期」の3つの時期のサイクルで活動しています。

成長期が長いほど一本一本の髪がしっかりと丈夫に育つのです。

そしてエストロゲンには、毛母細胞を活性化させ、「成長期」を持続させる働きがあります。

3.エストロゲンの減少が髪にさまざまな影響をおよぼします

エストロゲンが減少するとヘアサイクルが乱れ、髪が育ちきらず、抜け落ちることもあります。

頭皮のコンディションの悪化、抜け毛の原因である男性ホルモンの活性化も抜け毛の原因になります。

エストロゲンの低下が激しい更年期に脱毛症が多いのはこのためです。

4.エストロゲンを補うことで発毛を促しましょう

エストロゲンの減少を防ぐには「ストレスの解消」「バランスのよい食事」「良質な睡眠」など生活環境の改善が必要です。

女性ホルモンに似た働きをもつ大豆イソフラボンや、プラセンタ、ローヤルゼリー、マカ、プエラリアなどの摂取は発毛のために有効とされています。