遺伝的要素もありますが、改善できる場合もあります


髪のボリュームが少なかったり、うねりやハネがあったりするせいで、いくら頑張ってもヘアスタイルが決まらず、苦労している人も多いと思います。

たしかに、親から遺伝した髪質を変えることは難しいでしょう。

しかし先天的なものだと思っていたものが、ホルモンバランスの乱れや生活環境などによって、後天的に変化していることもあるのです。

だから、生活習慣やヘアケアなどに注意をすれば、髪質を改善できる可能性があります。

毛髪1本1本の中にある「コルテックス(毛皮質)」は、繊維状のタンパク質でできている層で、髪の太さや癖などに影響を与えます。

コルテックスの量が多いと髪の毛は丈夫で太くなり、コルテックス内の細胞の分布が偏ると癖毛になります。

また、加齢やストレスなどによる女性ホルモンの減少は、脱毛や薄毛を引き起こす恐れがあります。

コルテックスの減少と、女性ホルモンの減少を防ぐ為に、日々の食生活に気をつけ、生活習慣を見直しましょう。

併せて、頭皮環境を整える為の頭皮のケアと、外からのダメージを防ぐ為のヘアケアも心がけてください。

セルフケアで美しく健やかな髪を育て、思い通りのヘアスタイルを楽しみましょう。

毛髪の構造

毛髪は、中心に「メデュラ」、その周りをくるむ「コルテックス」、一番外側にある「キューティクル」の3つの層で構成されています。

髪の太さ、強さ、柔軟性は、毛髪の約85~90%を占めるコルテックスによって左右され、さらに、髪の色も影響を受けます。

コルテックスは親水性(水を吸いやすい性質)と疎水性(水を吸いにくい性質)の2種類あり、それらが均一に分布されていると直毛になり、偏っていると癖毛になる、といわれています。

雨の日など、湿度が高い時に癖が強くなるのは、分布の偏りによって水を吸って膨らむ部分と、膨らみにくい部分の差が大きくなり、うねりとなるからです。

コルテックスは、外からの刺激にとても弱いので、コルテックスのタンパク質や水分が失われないように外側のキューティクルが守っています。

しかし、そのキューティクルも、熱や摩擦に弱い為、紫外線や、ドライヤーの熱、無理なブラッシングなどによって、キューティクルを傷めないように気をつけましょう。

女性ホルモンは育毛の鍵


女性ホルモンは「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類があり、エストロゲンには髪の成長を促し、髪の成長期を持続させる作用があります。

だから、女性ホルモンが減少してホルモンバランスが崩れると、髪の成長期間が短くなり、髪がすぐに抜けたり、ハリやコシのない細い髪が生えてきたりして、髪の量が少なくなったと感じることがあるかもしれません。

出産や加齢だけでなく、過剰なストレスや不規則な生活、過度なダイエットなどによっても、女性ホルモンは減少してしまいます。

エストロゲンと似た働きをする「イソフラボン」を含む食品の摂取と、バランスの良い食生活を心がけること、さらに良質な睡眠を取り、適度な運動や自分に合ったストレス解消を行うことで、ホルモンバランスを整えましょう。

頭皮ケアは薄毛や癖毛の改善効果が期待できます

髪の主成分は、「ケラチン」というタンパク質です。

その為、タンパク質が不足すると、髪が十分に成長できません。

また、健康的な毛髪を作る為には、タンパク質をサポートする「亜鉛」や、タンパク質や亜鉛の吸収率を高める「ビタミン類」も重要な役割を果たします。

そして、それらの栄養は、血液によって、髪を作る毛母細胞に届けられます。

しかし、血行不良などによって頭皮の状態が悪化すると、髪に必要な栄養が毛根まで届きにくくなり、育毛が阻害されてしまいます。

それから皮脂や汚れによる、毛穴のつまりは、頭皮環境を乱すだけでなく、癖毛の後天的な要因になることもあります。

つまることで毛穴がゆがみ、毛髪がねじれて生えやすくなってしまうからです。

頭皮環境を整える為にシャンプーで汚れや余分な皮脂を落とし、頭皮マッサージで血行を促進させましょう。

ただし、洗浄力が強過ぎるシャンプー剤や、力を入れ過ぎて、頭皮に負担をかけるマッサージは、頭皮を傷つけて逆効果になるので注意してください。

(まとめ)細い髪、少ない髪、癖毛はセルフケアで改善できますか?

1. 遺伝的要素もありますが、改善できる場合もあります

髪は、生活環境などによって後天的に変化することがあります。

コルテックスは髪の太さや癖に、女性ホルモンは薄毛などに影響を与えます。

食生活に気をつけ、生活習慣を見直し、頭皮と髪のケアも心がけてください。

2. 毛髪の構造

髪の太さなどは、毛髪の大部分を占めるコルテックスによって左右され、2種類のコルテックスの分布で、直毛か癖毛かが決まるといわれています。

コルテックスを守るキューティクルも、熱などで傷めないようにしましょう。

3. 女性ホルモンは育毛の鍵

女性ホルモンのエストロゲンは髪の成長を促し、成長期を持続させるので、不規則な生活などによって減少すると薄毛や脱毛になる恐れがあります。

イソフラボンを含む食品を摂取し、日常生活を見直しましょう。

4. 頭皮ケアは薄毛や癖毛の改善効果が期待できます

血行不良によって、栄養が毛母細胞に届きにくくなり、育毛が阻害されます。

また、毛穴のつまりで後天的に癖毛になることもあります。

頭皮を傷つけないように注意しつつ、シャンプーと頭皮マッサージを行いましょう。