太い髪に比べて傷みやすい反面、ダメージの進行はゆるやかです


「細い髪はダメージに弱い」といわれます。

髪の太さは内部のたんぱく質量に左右されるのですが、細い髪はたんぱく質部分が少ないうえに水分量も足りないため、切れ毛になりやすいのです。

また、細く柔らかい髪は絡まりやすく、摩擦によるダメージが多くなります。

しかし、太い髪は表面のキューティクルのキメが粗く、ダメージを受けた際に内部のたんぱく質が一気に流出して傷みの進行が早いという面があります。

細い髪の場合はもともとのたんぱく質が少ないだけに、失う量も少なく、ダメージを負っても急激な変化がありません。

一見すると丈夫そうな太い髪よりも、ダメージに強いという見方もあるのです。

細くてもキューティクルがしっかりとウロコ形状をした健康な状態であれば、ダメージヘアになりやすいとは一概にはいえません。

ただし、それは生まれつき髪が細いだけで髪そのものは健康な場合。

もともとは太かった髪の毛が加齢や育毛環境によって後天的に細くなった場合は、ちょっとしたダメージでも切れ毛や縮れ毛になりやすくなっています。

また、髪がやせ細ってくるのは薄毛の初期症状の可能性があります。

最近髪全体のボリュームが減ってきた、髪が細くなった、と感じてきたら、ダメージケアを考えましょう。

傷みやすさは髪の構造に関係しています

髪の太さにはキューティクルの厚さや内部のコルテックスの量が関係しています。

髪の構造は中心部から順に

  • メデュラ(髄質)
  • コルテックス(皮質)
  • キューティクル(毛小皮)

という三層からなっています。

この中で髪の太さを決めるのがコルテックス、髪を構成するたんぱく質の部分です。

簡単にいうと、コルテックスの量が多ければ髪が太くなり、量が少ないと細くなります。

そしてコルテックスを流出させないよう外側から守っているのがキューティクル。

キューティクルの層の厚さは4~8枚と人によって違います。

細い髪の毛というのはコルテックスが少なく、キューティクル層も薄い状態なのです。

そのためちょっとした摩擦でもキューティクルが剥がれ、内側にあるたんぱく質が外へ流れ出します。

そうなると保湿力が弱まり、水分量が減ってツヤがなくなったり枝毛や切れ毛になったりしやすくなります。

細い髪がダメージを受けやすいといわれるのは、こうした髪の構造に起因しています。

「細い髪=弱い髪」とは限らない


髪が細い理由はコルテックスの量が少ないためです。

ということは、細い髪がダメージを受けると、もともとい量が少ないたんぱく質を失って深刻な事態になるのでは? と思いますね。

ところが意外なことに、もともとの量が少ないぶん流れるたんぱく質の量も少なく、結果として急速なダメージにつながらずに済むことが多いのです。

むしろコルテックスがつまった太い髪の方が、ダメージを受けた際に流出する量も多く、ダメージそのものが進行しやすい傾向にあります。

また、細い髪は太い髪に比べてキューティクルのウロコ状のキメが細かく、そのためパーマなどの薬剤が入りにくいといわれます。

パーマがかかりにくいのはデメリットですが、そもそも外部の刺激に対して盾となり、たんぱく質が流れ出るのを防ぐのがキューティクルの役目。

キューティクルの密度が高い細い髪は、薬剤によるダメージに関しては防御力が高いといえるのです。

後天的に髪が細くなった場合は頭皮環境の改善を

遺伝的な要素でもともと髪が細い人の場合、外側からのダメージには注意が必要です。

そのためのケアとしては、洗い流すタイプのトリートメント剤やオイルなどで髪を外から保護し、傷んだ部分は補修してあげることが大切です。

問題は子供の頃は太くしっかりした髪だったのに、いつの間にかハリが失われ、細くなってきた髪です。

パーマやヘアカラー、喫煙や食生活、睡眠不足など、後天的要素によって細くなった髪は、すでにたんぱく質が流出してコルテックス部分がスカスカになった状態なのです。

しかし環境によって細くなってしまった髪は、環境を整えれば改善できる可能性があります。

  • 栄養バランスの整った食生活を心がける
  • 睡眠不足、運動不足などの生活習慣を見直す
  • ストレスを減らし、ホルモンバランスを整える
  • 喫煙量を減らす
  • キューティクルを傷める要素(紫外線や洗浄力の強いシャンプーなど)を避ける

など、まずは髪質を戻していきましょう。

女性用育毛剤などで外側からもケアを補うと効果的です。

(まとめ)髪の毛が細いとダメージヘアになりやすい?

1. 太い髪に比べて傷みやすい反面、ダメージの進行はゆるやかです

細い髪は摩擦や乾燥といったダメージに弱いといわれます。

しかし太い髪に比べて内部のたんぱく質の流出量は少なく、ダメージの進行はゆるやかです。

ただ加齢や育毛環境など、後天的な理由で髪が細くなっている場合は傷みやすいので注意が必要です。

2. 傷みやすさは髪の構造に関係しています

髪の毛はメデュラ・コルテックス・キューティクルの三層からできています。

細い髪は、コルテックス(たんぱく質)が少なく、キューティクルが薄い状態。

わずかな摩擦でキューティクルが剥がれ、たんぱく質が流出してしまうため、ダメージを受けやすいといわれます。

3. 「細い髪=弱い髪」とは限らない

もともとコルテックスの量が少ない細い髪に比べて、実は太い髪の方が流出するたんぱく質量が多く、ダメージの進行が早い傾向にあります。

また細い髪はキューティクルのキメが細かく、パーマなどの薬剤によるダメージはむしろ受けにくいといえます。

4. 後天的に髪が細くなった場合は頭皮環境の改善を

先天的に髪が細い場合は、洗い流すトリートメント剤やオイルなどで髪を保護し、摩擦や乾燥などのダメージに備えましょう。

後天的に細くなった髪の場合は、食生活や睡眠不足、ストレス、喫煙など頭皮環境の改善をはかることで髪質を健康にしていく必要があります。