頭皮の不快な臭いは、汗や皮脂だけが原因ではありません


頭皮から不快な臭いが漂ってきてしまうことがあります。
帽子を脱いだ瞬間、満員電車などで人と肩が触れるくらい近づいたときなど、ふとした瞬間に気になってしまうことがあるのではないでしょうか。

「汗くさい」という言葉がイメージするように、不快な臭いの原因は汗や皮脂だと思われがち。

でも実は汗や皮脂そのものには、臭いがついていません。
そのため汗や皮脂だけなら、臭くならないはずなのです。

ではなぜ不快な臭いがするのでしょうか?
不快な臭いがする原因は、雑菌の繁殖・加齢・ホルモンバランスの乱れなどさまざまです。

中でも加齢臭は、男性だけのものだと思われがちですが、年齢を重ねるごとに体臭が変化して不快な臭いを発するようになる女性も少なくありません。

毎日しっかりケアしているのに頭皮の臭いが気になる方は、どこに原因があるのかを考えてみるとよいかもしれません。

臭いの原因をしっかり見極めることで、頭皮の不快な臭いを対処できるようになるとよいですね。” “■頭皮が臭くなるには、いくつかの原因があります

皮脂や汗は、いつでも誰にでも存在するものなのに、臭いが気になるときと気にならないときがありますよね。

実は皮脂や汗そのものには、臭いがありません。
そのため頭皮が臭いと感じるとき、汗や皮脂だけでなく他にも原因があるのです。

たとえば皮脂の過剰分泌が原因で雑菌が繁殖してしまっている、年齢を重ねたことによる体質の変化・過度のストレスや疲労によるホルモンバランスの乱れ・食事や生活の乱れ・洗い残しなど。

なんらかの原因が存在しているなどです。
そのため頭の臭いが気になるからと何度も洗っても、原因が取り除かれない限りは同じことの繰り返しになってしまいます。

シャンプー使用して1日に何度も頭を洗ったり、よい香りのシャンプーやヘアケアアイテムを使用してごまかそうとしたりしても、意味がないどころか逆効果になってしまうことも。

そのため頭皮の臭いの原因となっている元をしっかりと見極めて、その原因を断ち切ることが頭皮の臭い対策になります。

皮脂が酸化すると不快な臭いがします

キッチンによくある料理用の油が長いこと酸素に触れていると変化して臭くなるように、人間の皮脂も時間の経過ともに酸化してしまいます。

皮脂が酸化するまでの時間は個人差がありますが、おおむね6時間程度で臭いがするようになってしまうようです。

そのため頭皮の皮脂分泌量が増えてしまったり、頭がきちんと洗えていないために皮脂が頭皮に残ってしまったりすると、酸化したときに不快な臭いが気になりだします。

とくにすすぎが不足していると臭いの原因になりやすいので注意が必要です。
また頭皮の皮脂腺から分泌される皮脂は液状なので、本来はそのまま髪に伝わるようにして頭皮から離れていきます。

しかし皮脂は15~17度程度で固まってしまう特性があるため、気温の低い季節は皮脂が頭皮に溜まりがちです。

寒い季節は皮脂が頭皮に残りやすいので、普段よりもしっかりマッサージしながら洗うように気をつけるとよいでしょう。

ただし皮脂分泌が過剰になってしまっている場合、頭皮が乾燥している場合も考えられます。

その場合はシャンプーで洗いすぎてしまうと逆効果になってしまうこともあるので、アミノ酸を主成分とした洗浄力が穏やかなシャンプーに切り替えると落ち着く可能性が高いです。

雑菌が繁殖すると、使用後の雑巾のような臭いになります


頭皮には常に200種類以上の皮膚常在菌と呼ばれる菌が存在しており、頭皮を健やかにするためにバランスを取りながら働いています。

ブドウ球菌やアクネ菌などの「善玉菌」と呼ばれる真菌は、代謝で剥がれ落ちた角質や余分な皮脂を分解して、頭皮を清潔な状態に保つ役割をもっています。

それに対して連鎖状球菌や大腸菌などの「悪玉菌」は、古い皮脂や角質を餌として繁殖します。

頭皮の皮脂の分泌が過剰になると、善玉菌が分解しきれずに皮脂や角質が残ってしまい、悪玉菌が異常繁殖してしまうことがあるのです。

その結果として悪玉菌が頭皮で増えすぎると、炎症を起こす原因になったり、濡れた雑巾のような不快な臭いを発するようになったりしてしまいます。

また同じように雑菌が繁殖して不快な臭いがするようになるのは、洗髪後にドライヤーを使用しないケースです。

生乾きの洗濯物が臭くなるのは、雑菌が繁殖してしまうからだという理由をご存知の方は多いのではないでしょうか。

実は同じ理由から、髪が濡れた状態で放置していると、どんなにしっかりとシャンプーで洗っていたとしても雑菌が繁殖して臭くなってしまうのです。

そのため髪を洗ったらまずはタオルドライをし、その後できるだけ早くドライヤーで乾かす習慣をつけましょう。

とくに夏は、ドライヤーでは暑いからと自然乾燥を好む方も少なくありませんが、頭皮にとって良くない行為です。

同様に帽子やヘルメットなどをかぶり続けて、頭皮が蒸れてしまった場合にも雑菌が繁殖しやすくなります。
風通しのよい素材を選ぶ、または定期的に脱いで蒸れを防ぎましょう。

その不快な臭い、もしかしたら加齢臭かもしれません

加齢臭は中年男性のものと思っていませんか?
実は女性も加齢臭が気になることがありえます。

加齢臭を引き起こすのは「ノネナール」という成分です。
ノネナールは皮脂に含まれる「ヘキサデセン酸」という脂肪酸が皮膚常在菌によって分解されるときに作られます。

40歳を過ぎた頃から体内の抗酸化作用が低下すると「ヘキサデセン酸」の量が増え、年齢を重ねるほど、より抗酸化作用が低下して加齢臭が気になるという人が増えるようになります。

またノネナールは皮脂の成分を分解するときに出るものですから、皮脂の総量が増えてしまうと、当然加齢臭も強まります。

皮脂分泌は男性ホルモンの相対的な量に左右されるため、女性の場合は更年期を過ぎて女性ホルモンの分泌が激減した頃に、加齢臭が強まる傾向があります。

ちなみに多くの人が加齢臭のせいで枕が臭くなるのは、頭皮には皮脂腺が多いためです。

ストレスやホルモンバランスの変化でも臭いが強まります


女性ホルモンは「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類がバランスを保ちながら、女性らしい体を作ったり、子宮の働きを整えたりするなどの体調管理をしています。

この2つのホルモンバランスが整っていないと、肌や髪からツヤやコシが失われてしまい、乾燥した状態になってしまうのです。

またホルモンバランスが乱れると新陳代謝の機能も衰えてしまうため、頭皮の状態が悪化して、不快な臭いの原因に。

とくに女性特有の美しさを作り出すエストロゲンの分泌は30代を境に分泌量が減少していく傾向があります。

そこに、睡眠不足・過度のストレス・不規則な生活・運動不足などの要因が加わってしまうと、皮脂分泌が過剰になる上に頭皮が不健康になって、不快な臭いがするようになるので注意が必要です。

また過度なストレスが加わっていると、それに対抗しようとして体内では「副腎皮質ホルモン」が分泌されるようになります。

その際に活性酸素も一緒に発生するのですが、活性酸素が体内で増えすぎると体を酸化させてしまい、老化しやすくなってしまうのです。

体内の活性酸素が増えると皮脂の酸化も進んでしまうため、頭皮の皮脂が古い脂の臭いを発するようになってしまいます。

生活習慣や食事を見直すことで改善されていきます

皮脂の過剰分泌・体内の老化・ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな理由が頭皮の不快なにおいの原因になります。

これらを防ぐためには、健康的な規則正しい生活・栄養バランスのよい食事・適度な運動が必要です。

生活習慣

睡眠不足・過度のストレスは頭皮の不快な臭いの大敵です。

午前中に太陽の光をしっかりと浴び、ゴールデンタイムといわれる夜10時~深夜2時までには少しでも良質な睡眠を取ることが大切です。

また運動不足は、新陳代謝を悪くしてしまうので良くありません。
ウォーキングなどの軽い有酸素運動でよいので、定期的に体を動かすように心がけてください。

食生活

脂質が少なく、ビタミンCやビタミンEが多く含まれている食事がおすすめです。
美しい髪を作るためには良質なタンパク質が必要ですが、同時に摂りがちな脂肪があまると皮脂として分泌されてしまいます。

そのため動物性タンパク質よりも、大豆など植物性のタンパク質の方がよいでしょう。

またファストフード・ジャンクフード・揚げ物など、脂や糖が多く含まれている食事は皮脂過剰分泌の原因になりやすいので要注意です。

(まとめ)洗っても頭皮の不快な臭いが消えないのは頭皮脂や汗が原因?

1. 頭皮の不快な臭いは、汗や皮脂だけが原因ではありません

本来、汗や皮脂からそれほど強い臭いはしません。
頭皮から不快な臭いがする場合、他にも原因がある可能性が高いのです。

雑菌が繁殖している、加齢・ホルモンバランスの乱れなどが関係しているかもしれません。

2. 頭皮が臭くなるには、いくつかの原因があります

頭皮から嫌な臭いがする場合、シャンプーで1日に何度も洗ったり、よい香りのヘアケアアイテムを使用してごまかしたりしても意味がありません。

頭皮の臭いの原因となっている元をしっかりと見極めて、その原因を断ち切ることが臭いの対策となります。

3. 皮脂が酸化すると不快な臭いがします

食用油が酸化すると不快な臭いに変化するように、皮脂も時間が経過すると酸化してしまいます。

そのため皮脂分泌が過剰だったり、洗い残しがあったりすると、その皮脂が酸化して不快ない臭いを発するようになるのです。

4. 雑菌が繁殖すると、使用後の雑巾のような臭いになります

頭皮には200種類以上もの皮膚常在菌が存在しています。
頭皮が健康なときは問題ありませんが、皮脂が過剰に分泌されると雑菌が増えすぎてしまうのです。

その結果として頭皮が炎症を起こしてしまったり、不快な臭いを発したりするようになります。

5. その不快な臭い、もしかしたら加齢臭かもしれません

加齢臭というと中年男性のイメージがあるかもしれませんが、女性にも加齢臭はあります。

40歳を過ぎた頃から体内の抗酸化作用が低下するため、加齢臭を引き起こす「ノネナール」が作られやすくなってしまうのです。

6. ストレスやホルモンバランスの変化でも臭いが強まります

過度のストレス・睡眠不足・運動不足などが原因で、皮脂の過剰分泌が起こりやすくなります。

またストレスは体内の活性酸素を増やすため、皮脂が酸化しやすくなるのです。
その結果として相乗作用で頭皮の不快な臭いが強くなります。

7. 生活習慣や食事を見直すことで改善されていきます

皮脂の過剰分泌や体内の酸化は、生活習慣や食事を見直すことで改善されることが多いものです。

規則正しい生活や、栄養バランスのよい食事を摂取することが重要です。
また軽い有酸素運動でよいので、定期的に体も動かしましょう。