喫煙は頭皮脂を過剰にする一因となります


頭皮を乾燥から守る働きをする頭皮脂ですが、過剰に分泌するとさまざまなヘアトラブルを招いてしまいます。

皮脂過剰になる原因は洗髪のしすぎやストレスなど幾つかあるのですが、喫煙もその一つです。

喫煙すると体内で、コルチゾールという副腎皮質ホルモンの分泌が増加します。
このコルチゾールによって男性ホルモンが増加するのですが、それにより皮脂腺が刺激されると頭皮の皮脂量が増えることがあるのです。

またタバコに含まれるニコチンも皮脂分泌を促す作用があります。
ニコチンによって脳の視床下部が興奮し、汗や皮脂の分泌が加速するのです。

さらにタバコを吸うとビタミンCが壊されてしまいます。
ビタミンCは皮脂分泌を抑える働きをします。

喫煙により、ビタミンCが減少するうえに、コルチゾールやニコチンのため皮脂分泌が活発になる、そういった皮脂過剰を起こす要因が「タバコ」一つのなかに重なっているのです。

頭皮のベタつきが気になっている人で喫煙者の方は、タバコを控えて様子をみるとよいかもしれません。
それによりベタつきが改善されたら、皮脂過剰の原因はタバコにあったのでしょう。

皮脂過剰になったらタバコを控え生活習慣を整えましょう

睡眠不足や運動不足を解消し皮脂過剰を改善

頭皮脂が過剰になってしまったら、どうしたらよいのでしょうか。
喫煙者であるならば、タバコを控えるとよいでしょう。

とはいえ、禁煙はなかなか難しいものなので、タバコを減らす努力をしながら、同時に頭皮脂を抑える工夫をしていきたいものです。

睡眠不足や運動不足は、皮脂過剰を招きます。
睡眠時間を十分に確保し、適度な運動を習慣づけたいものです。

また頭皮環境を良好に保つために夜更かしはせず、23時頃には眠りにつくようにしましょう。
運動は激しいものではなく、ウォーキングやストレッチなど、ムリなく続けられるものでかまいません。

通勤の際に一駅分歩き、仕事の休憩時間に職場の周辺をウォーキングするなど、体を動かすことが毎日の習慣となるよう、工夫をしてみましょう。

偏った食生活が皮脂分泌を加速

頭皮脂の分泌を抑えるには、食生活にも気を配りたいものです。
インスタント食品やファストフード、スナック菓子などは、皮脂の分泌を加速することがあるので、食べすぎには注意をしたいものです。

また肉料理や脂っこい料理も、皮脂分泌を過剰にすることがあります。
パンや麺類などの炭水化物、お菓子などの甘い食べ物も同様です。

外食やスーパーのお総菜・コンビニ弁当などで食事を済ませることが多い人は、肉料理や脂っこい料理・炭水化物などに偏りやすくなります。

頭皮脂が気になっているのなら、なるべく家で手づくりの食事をとることをおすすめします。
肉や炭水化物などの主食・主菜のほかに、野菜や海草類・大豆食品なども取り入れた、バランスのよい食事をとるよう心がけましょう。

正しい洗髪方法で過剰な頭皮脂を洗い流しましょう

正しい方法で洗髪することが大切

頭皮脂が多いと感じているのなら、洗髪でしっかりと余分な皮脂を洗い流すようにしましょう。
しかし洗髪の方法が良くないと、古い頭皮脂を落としきれず残ったままとなってしまいます。

ですから正しい方法で洗髪を行うことが大切なのです。
それでは正しい洗髪方法とはどのようなものなのでしょうか。

まず洗髪を行う前に、ブラッシングをして絡んだ髪を解いておきましょう。
そうすることで、頭皮の汚れを落としやすくしておきます。

そしてはじめに、お湯だけで髪を洗う予洗いを取り入れて、頭皮の汚れを大まかに取り除いてください。
予洗いは、2分程度続けましょう。

頭皮は優しくマッサージするように洗う

シャンプー剤を使用するときにはあらかじめ手のひらで泡立てておきます。
泡立てたシャンプー剤を頭につけたら、生え際から頭頂部に向かって、指の腹で優しくマッサージをするように地肌を洗っていきます。

このときに、爪を立てたり力をいれすぎたりすると、頭皮を傷つけてしまいますので、注意してください。

そしてシャンプー剤やコンディショナー・トリートメントなどを、しっかりと洗い流すことも大切です。

すすぎ残しがあると、頭皮の皮脂分泌のバランスが崩れてしまい、ベタつきの原因となることがあります。

洗髪を終えたら、タオルで水気を優しく拭きとりましょう。
このときに、ゴシゴシとこするように拭くと、髪を傷めてしまいます。

とくにぬれた状態の髪はもろくなっていますので、タオルで挟んだ髪をそっと押さえるように拭うとよいでしょう。
タオルドライの後はすぐにドライヤーで乾かし、髪の傷みを防いでください。

頭皮の洗いすぎは皮脂過剰を助長させます

頭皮の洗いすぎで皮脂分泌が加速

皮脂でベタついているからといって、頭皮を洗いすぎてしまうと、さらに皮脂分泌を加速させてしまうことになります。

頭皮を乾燥から守るために、適度な皮脂が必要です。
しかし洗いすぎて必要な皮脂まで取り除いてしまうと、乾燥から頭皮を守ろうとして過剰に皮脂が分泌されることがあるのです。

頭皮をきれいにしようと日に何度も洗髪をしたり、こすり洗いをしすぎたりするのは、避けてください。

洗髪は1日に1度、その日の汚れを洗い流すために行うとよいでしょう。
頭皮脂を取り除くために、こまめに洗髪をしているのにベタつきが改善されないという人は、洗いすぎが原因かもしれません。

心あたりがある人は、洗髪の頻度や洗い方を見直してみてください。

頭皮環境を整えるヘッドスパがおすすめ

タバコなどが原因で過剰となった頭皮脂をすっきりさせるためには、ヘッドスパもおすすめです。

ヘッドスパはサロンで専門のスタッフによる施術を受けるもので、洗浄とマッサージで頭皮のケアをします。

皮脂や汚れを洗い流すだけでなく、マッサージによって頭皮の血流を促し、頭皮環境をリセットすることができます。

それだけでなく、頭部をマッサージすることで、肩こりや眼の疲れなどが解消されることもあるようです。

施術後は、肩や首の緊張がほぐれるなどして心身がリラックスしたことを感じる人が多いようですが、頭皮環境を改善するには、数ヶ月から半年ほどかかるのが一般的です。

頭皮環境を改善したいという人は、月に1度程度のペースで、ヘッドスパを受けてみてはいかがでしょうか。

頭皮脂が酸化すると臭いが発生したり皮膚炎になったりします

古い頭皮脂が酸化すると皮膚炎の恐れも

喫煙などが原因で頭皮脂が過剰になると、どのようなヘアトラブルが起こるのでしょうか。
まず皮脂が多いと古い頭皮脂が残りやすくなり、不快な臭いが発生します。

頭皮脂は時間が経過すると酸化してきます。
酸化した皮脂は常在菌が分解していくのですが、そのときに臭いのもととなる成分が発生するのです。

また酸化した皮脂を養分に、常在菌が大量繁殖すると、頭皮が刺激されて脂漏性皮膚炎を起こすことがあります。

脂漏性皮膚炎の症状は、フケが増える・かゆくなる・患部が赤みを帯びる・湿疹ができるというものです。

頭皮をしっかり洗っても皮脂のベタつきが改善されないというときは、脂漏性皮膚炎の可能性があるようです。
症状に心あたりがある人は、早めに専門医に診てもらいましょう。

皮脂過剰がヘアサイクルを乱す

頭皮の皮脂が過剰になると、ヘアサイクルが乱れやすくなります。

髪は成長期・退行期・休止期という順に移行し、5年前後で抜け落ちていきますが、そのサイクルが短くなってしまうのです。

ヘアサイクルが短くなるということは、抜け落ちる髪が増えてしまいますし、そのような状態の頭皮には新しい髪も生えにくくなっています。

そうなると全体の毛量が少なくなり、ひどい場合には薄毛につながることもあります。
健康な髪を育むには、ヘアサイクルが正常であることは必須です。

そのためには、皮脂過剰を起こさないよう、洗髪等のヘアケアや生活習慣に気を配り、頭皮環境を良好に保ちたいものです。

タバコの有害物質が病気のリスクを高めます

タバコの煙はたくさんの有害物質を含有

タバコによる悪影響は、頭皮脂を過剰にするだけではありません。
タバコの煙にはたくさんの有害物質が含まれているため、喫煙することで健康を害するリスクが高くなります。

50種類以上の発がん性物質が含まれているほか、脳卒中・心筋梗塞・喘息・骨粗しょう症など、さまざまな病気の発症リスクが高まるといわれています。

またタバコを吸うことで寿命が10年短くなるというデータもあるようです。
この寿命は、禁煙をすることで延ばすことができるといわれていますので、すぐに禁煙を試みれば取り戻すことができるかもしれません。

さらには美容の面にも影響があります。
ニコチンの働きで肌に酸素が行きわたらなくなりビタミンCが破壊されることで、シミやシワができやすくなり、肌が衰えてしまうのです。

またタバコの影響で白髪ができやすくなり、歯や歯茎が黄ばむなど、見た目にもさまざまな弊害がでてきます。
「タバコを吸うと老け顔になる」ともいわれているほどです。

非喫煙者も、受動喫煙で健康を害する危険が

タバコの害は、吸っている本人だけに留まらず、周囲の人が副流煙を吸う「受動喫煙」でも及んでしまいます。

とくに子供は副流煙の影響を受けやすく、乳幼児突然死症候群や、呼吸器の疾患などのリスクを高めます。

また妊娠中の女性が副流煙を吸うことで、流産や早産の確率が増加し、子宮内での発育が遅れ低体重で生まれる確率も上がるなど、胎児にも悪影響があるのです。

これらを踏まえ、頭皮環境のためだけでなく、自身や周囲の健康のためにも、喫煙は控えたいものです。

(まとめ)タバコを吸うと頭皮脂が増えるって本当ですか?

1. 喫煙は頭皮脂を過剰にする一因となります

タバコを吸うと増えるコルチゾールという物質やニコチンの影響で、喫煙は頭皮脂の分泌量を増やします。

また喫煙により、体内のビタミンCが壊されるのですが、これにより皮脂分泌を抑えるビタミンCの働きが弱まってしまいます。
このように喫煙には頭皮脂を過剰にする要素が幾つも重なっています。

2. 皮脂過剰になったらタバコを控え生活習慣を整えましょう

タバコによる皮脂過剰が起こったら、禁煙を試みると同時に、生活習慣を整えて皮脂分泌を抑えるよう努めたいものです。
睡眠時間を十分にとり、適度な運動を習慣づけて、皮脂過剰を予防しましょう。

また、肉料理・炭水化物・甘いものを食べすぎると、皮脂分泌が活発になるのでバランスのよい食生活を心がけてください。

3. 正しい洗髪方法で過剰な頭皮脂を洗い流しましょう

正しい方法で洗髪をしないと、余分な頭皮脂をしっかり洗い流すことができません。
髪をぬらす前のブラッシングや、予洗いを取り入れると、頭皮の皮脂や汚れを落としやすくなります。

またシャンプー剤で頭皮を洗うときは、指の腹で優しくマッサージするように行うのがコツです。

4. 頭皮の洗いすぎは皮脂過剰を助長させます

皮脂を取り去るために頭皮を洗いすぎるのは、逆効果となります。
頭皮に必要な皮脂まで取り除いてしまうことで、乾燥を防ぐために皮脂分泌が活発になってしまうからです。

また頭皮のこすり洗いのしすぎも同様に皮脂分泌を加速するので、注意をしましょう。

5. 頭皮脂が酸化すると臭いが発生したり皮膚炎になったりします

古い頭皮脂が酸化すると、不快な臭いが発生します。
また皮脂が酸化することで頭皮が刺激を受けると、脂漏性皮膚炎になることもあります。

皮脂過剰によるヘアサイクルの乱れが薄毛につながることもあるので、余分な頭皮脂はしっかりと洗浄したいものです。

6. タバコの有害物質が病気のリスクを高めます

タバコの煙にはたくさんの有害物質が含まれているため、喫煙をする人は、がんや心筋梗塞、脳卒中などさまざまな病気のリスクが高まります。

またタバコの影響によりシワが増えるなどして、老け顔になる傾向もあるのです。
喫煙者でない人も、受動喫煙をすることで、同様の危険にさらされてしまいます。