漢方を良く理解し、自分のタイプに当てはめることが育毛に役立ちます


漢方は西洋医学の薬や治療のように、育毛をダイレクトに行うわけではありません。

漢方では、毛髪は「血余(けつよ)」だと考えています。
血余の血(けつ)とは、血液のことを含む、身体の中を流れる赤色の物のことです。
そして、余は余りのことです。

つまり血液が余るほど十分に体内を流れていなければ、健康な毛髪にはならないのです。

もうひとつ、漢方では毛髪を「腎の華」と呼びます。
この「腎」も腎臓のことではなく、精と呼ばれる生命力や元気さの源になる場所のことになります。

血と腎、このどちらかが欠けても、毛髪が弱くなり、抜け毛や切れ毛が起こると考えられています。漢方の考え方によれば、育毛環境を整えるには血を増やし、腎の機能を整える必要があるのです。

また、漢方の考え方として、育毛がうまくいかない原因は身体の体質全体にあるということがあります。
血液や精力を増やすことで育毛を行うという漢方の考え方は、普段の食事や生活態度を改善することで育毛環境を向上させるという考え方に良く似ていると思いませんか。

毛髪にコシが無くなり、細くなった方

毛髪が細くなったという悩みについては、毛髪に栄養を届けるもの、つまり血(けつ)の不足が原因だと漢方では考えます。
漢方では、このようなタイプを血虚(けっきょ)とします。

血虚タイプの方には、血を補い増やすことにより血液から頭皮、そして毛根に届く栄養を増やし、コシのある毛髪を育てようというわけです。
血行を改善することと似た考え方になります。

また、毛髪の細さ以外にも、例えば冷えや食欲不振、疲れやすさなど、身体の他の部分の悩みも同時にあるのではないでしょうか。
それらも血虚であり、血の不足が原因だと考えられます。

ナツメやプルーン、卵、ほうれん草などを食べて、漢方の力と食養生でしっかりした毛髪と元気な身体を復活させましょう。

もちろん十分な休息などの生活態度の改善も必要です。

抜け毛や切れ毛が増えたとお悩みの方


毛髪が育つ前に抜けたり切れたりして、全体のボリュームが減ってしまったとお困りの方、それを漢方では腎虚(じんきょ)の状態だと考えます。

白髪が増えたという方もいるかもしれません。
加齢などの原因により腎が弱っており、生命力である精が減っているということです。

その場合、腎と肝を補って血のめぐりを改善すると同時に、生命エネルギーである精をつけると良いと漢方では考えます。
くるみや山芋、カリフラワーやブロッコリーなどの野菜や、牡蠣やハマグリなどの貝類、鶏卵などを食べましょう。

加齢が原因だから仕方がないと諦めないでください。

毛髪サイクルの関係で育毛の効果が現れるまで、すこし長めに頑張ることと、身体を冷やしたり乾燥させないように注意して生活しましょう。

頭皮が脂っぽいとお悩みの方

頭皮が脂っぽく、ベタベタや炎症があり、シャンプーしてもなかなか治らないとの悩みです。この悩みの方は、普段から野菜不足や揚げ物中心の食生活だったり、飲酒が多かったり、運動不足だったり、ゆっくり入浴できていなかったりすると考えられます。

漢方では、このような脂っぽい体質を湿熱(しつねつ)タイプと考えます。
身体に熱と湿気がこもり、排出できていないので脂になって出てくるのです。

近年増えている、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の方もこのタイプだと考えられます。

改善は食生活から始めましょう。
アルコールや油ものを減らし、代わりにわかめや昆布、きくらげといった海藻類、野菜中心の食生活にしましょう。
湯船につかる時間を増やしたり、ウォーキングなどの軽い運動を続けて汗をかくことを生活に取り入れることも必要です。

(まとめ)漢方の考え方で育毛環境は改善されますか?

1.漢方を良く理解し、自分のタイプに当てはめることが育毛に役立ちます

漢方では、毛髪は血余(けつよ)であり、腎の華と呼びます。抜け毛や切れ毛などの育毛問題の解決には、血と腎を補います。
体内をめぐる血が余るほど十分あり、生命力や元気があってコシのある元気な毛髪になれるのです。

2.毛髪にコシが無くなり、細くなった方

漢方でいうところの血虚(けっきょ)タイプです。血の不足により毛髪に栄養が届かない状態です。
疲れやすさや冷えも血の不足が原因です。
血を補うナツメやプルーン、卵などを食べ、休息を取って毛髪と身体を元気にしましょう。

3.抜け毛や切れ毛が増えたとお悩みの方

身体が加齢その他の原因で腎が弱った、腎虚(じんきょ)の状態だと考えます。
漢方では、腎と肝を補い血のめぐりを改善すると同時に、精をつけると良いと考えます。くるみや山芋などの野菜、牡蠣やハマグリ、鶏卵を食べ、身体を冷えや乾燥から守りましょう。

4.頭皮が脂っぽいとお悩みの方

この体質は湿熱(しつねつ)タイプであると考えます。この脂は、野菜不足で揚げ物の多い食生活、飲酒や運動不足などが原因です。
アルコールや脂っぽい食べ物を減らし、代わりにわかめや昆布、きくらげなどの海藻を始めとした野菜を増やしましょう。
また、軽い運動を毎日続けましょう。