更年期の皮脂分泌が頭皮と髪の老化に影響を与えます


最近、

 ・抜け毛が増えた

 ・髪がパサつく

 ・頭皮や髪がベタつく

 ・頭皮のニオイが気になる

 ・髪にボリュームがなくなった

 ・地肌が目立ってきた

といった悩みが増えていませんか?

40代後半に入ると、女性の体にはさまざまな体質の変化が起こります。
頭皮や髪のトラブルが多発するのもそうした変化の1つ。

いうなれば「頭皮の老化現象」なのです。

更年期からくる、頭皮トラブルの主な原因は、女性ホルモン分泌量の低下と、それにともなう皮脂量の変化です。

女性ホルモンの分泌量が低下すると、新陳代謝や保湿機能が衰えるだけでなく、皮脂の分泌量が極端に増えたり減ったりしてしまうのです。

皮脂分泌が過剰になると、頭皮のベタつきやニオイが発生したり、毛穴に詰まって髪の成長を妨げ、白髪や抜け毛・薄毛などが増えたりしてしまいます。

また皮脂量が減りすぎても頭皮が乾燥し、抜け毛や薄毛の原因となります。
残念ながら、老化そのものは自然の流れですから止めることはできません。

しかし女性ホルモンの減少をできるだけくいとめ、頭皮脂を減らすことは可能です。

若々しい頭皮を保つためには、

 ①女性ホルモンを適度に活性化させる

 ②頭皮脂を適度に残して清潔にする

という両面からのアプローチが必要です。

急に抜け毛が増えたら老化のサインかもしれません

頭皮の老化が始まる目安は「抜け毛」です。
人間の頭髪は毎日50~100本ほど抜け落ちて、新しい髪と生えかわっています。

同数の髪が新たに生えてきているわけですから、この範囲の抜け毛は自然なものです。

しかしこれを大幅に上回るほど抜け毛が増えた場合は、危険信号と考えてください。
抜け毛が増えるということは、頭皮のヘアサイクルが正常ではなくなっているということです。

年齢を重ねると、細胞の再生能力が低下して、新陳代謝が衰えます。
それが「老化」です。

頭皮の老化が始まるタイミングや進行速度には個人差がありますが、女性の場合、早ければ30代後半から髪の成長速度が遅くなってきます。

これは新陳代謝機能が低下して、ターンオーバーがゆっくりになった、あるいは正常に機能しなくなったためです。

また血行不良や栄養不足から、髪がパサついたり痩せたりしていきます。

洗髪の時に排水溝に溜まった髪や、ブラッシングで抜ける髪が気になりだしたら、頭皮や髪の状態に注意してみてください。

以下のような変化がありませんか?

30代~

 髪がパサついている

 髪がうねる

 ツヤがなくなってきた

 白髪が出始めた

40代~50代

 髪全体のボリュームが減った

 髪の分け目が目立つ

 枕についた頭皮のニオイが気になる

 乾燥フケが増えた

 白髪が増えた

このようなトラブルが目立ってきたら、更年期の体質変化が、頭皮に影響を及ぼしているきざしかもしれません。

女性ホルモンの増減は皮脂分泌に影響します


更年期にさしかかった女性の多くは、女性ホルモンの減少からくるめまい・のぼせ・多量の発汗など更年期障害に悩まされます。

頭皮の機能低下も、この時期に急激に進行します。

女性ホルモンには、

・肌の水分を保持する作用のある「エストロゲン」

・皮脂の分泌を促進する働きをもつ「プロゲステロン」

と2種類があります。

2つの女性ホルモンがバランスよく分泌されることで、肌や頭皮の潤いが保たれています。

しかし更年期に入ると、2つのホルモンの分泌量に変化が起こります。

① エストロゲンが減って頭皮が乾燥する

まず40歳前後からエストロゲンの分泌量が徐々に減り始めます。

皮膚の水分量を保ち、コラーゲンを増やしてくれるエストロゲンが足りなくなることで、頭皮は乾燥し、髪が痩せたり抜けやすくなったりします。

② プロゲステロンが増加して皮脂過剰になる

エストロゲンが減少することで、相対的にプロゲステロンが増加して皮脂分泌が過剰になるケースがあります。

またそれまでエストロゲンによって抑制されていた男性ホルモンの影響が強くなると、皮脂の分泌量が増加してしまいます。

同じ更年期でも、頭皮がベタついたり脂性フケが増えたりするケースがあるのはこのためです。

③ プロゲステロンも減少して皮脂分泌が減る

閉経が近くなるとプロゲステロンの分泌量も低下し、頭皮の保湿に必要な水分も脂分も足りなくなって、頭皮の乾燥はさらに悪化します。

・水分量が減る

・皮脂が増える

・新陳代謝が低下する

こうした女性ホルモンの分泌量の変化が、頭皮環境を悪化させ、20代には気にならなかった頭皮のトラブルがいわゆる「老化」として現れてくるのです。

過剰な頭皮脂がトラブルを引き起こします

頭皮の老化から起こるトラブルには、新陳代謝の衰え・紫外線による頭皮の酸化・活性酸素・長年のパーマやカラーリングでの傷みなどが関係しています。

しかしもっとも大きな原因は、やはり急激な皮脂量の増減でしょう。

過剰な皮脂がもたらす頭皮トラブル

・ニオイ

頭皮のニオイは過剰に分泌された皮脂が酸化することで発生します。
いわゆる「加齢臭」です。

・フケ

大きなフケの主な原因は、皮脂と、皮脂をエサとする頭皮の雑菌です。
皮脂を多く含むフケは、より大きな塊になるため目立ちます。

・抜け毛・薄毛

通常、髪の毛は毛周期(ヘアサイクル)という生えかわりのシステムで5~6年ごとに抜けては生えかわります。

しかし皮脂が毛穴をふさいでしまうと、新しい髪の成長を妨げたり、毛母細胞の働きを低下させて、抜ける髪が増えたりしてしまうのです。

抜け毛や弱々しい細毛が増えるとやがて薄毛につながります。

・ベタつき

過剰な皮脂で頭皮や髪がベタつくと、髪のボリュームが出ずにペタンとしてしまうだけでなく、不潔なイメージもあります。

・かゆみ

過剰になった頭皮脂が、毛穴の周辺に残ると、これをエサとする細菌が繁殖しかゆみを引き起こします。

爪を立てて引っかいてしまうと、皮膚炎になることもあります。

・髪のうねり

毛穴に皮脂汚れが詰まると、毛穴の形が徐々に変形する場合があります。
歪んだ毛穴から生えてくる髪は歪み、うねった髪やくせ毛になるのです。

こうした頭皮脂を放置していると、頭皮そのものがダメージを受け、どんどん老化してしまいます。

頭皮脂が減りすぎてもトラブルの原因になります


頭皮脂が過剰になるのも問題ですが、逆に減りすぎても、それはそれで頭皮トラブルの原因になります。

実は頭皮脂には、汗などと混ざり合って天然の保湿クリームとなり、頭皮を乾燥や雑菌、紫外線などから守るという重要な役割があります。

「皮脂」というと髪にトラブルをもたらす悪者と思われがちですが、適度な量の皮脂は、頭皮や髪の潤いを保つためになくてはならないものなのです。

しかし閉経を迎えて、エストロゲンだけでなくプロゲステロンの分泌量まで減ると、水分量に加えて皮脂の分泌量まで減ってしまいます。

頭皮を守る皮脂を失った頭皮は、水分蒸発を抑えることができず、乾燥がひどくなってしまいます。

乾燥はかゆみをもたらし、引っかいて炎症を起こすと抜け毛や薄毛につながります。
ひどい場合には頭皮がひび割れたりする場合もあります。

こまめに髪を洗っても頭皮のかゆみが取れない場合は、皮脂が足りなくて頭皮の乾燥が悪化しているのかもしれません。

また皮脂量が減ることで頭皮だけでなく、髪もパサついたり、ツヤがなくなったりします。

乾燥した頭皮では血液の流れも悪くなり、毛根への栄養が足りなくなって白髪や、脱毛の原因にもなります。

頭皮脂の分泌量は、多すぎず少なすぎず。
頭皮に対して適度な量を保つことが望ましいのです。

頭皮の老化をくいとめるための3つの対策

頭皮や髪が老化していくのは自然の流れです。
だからといってなんの対処もしないでいれば頭皮はますます傷み、老化の速度も早まってしまいます。

老化は止められなくても、女性ホルモンのバランスを整え、頭皮にムダなストレスを与えないようにケアすることで、若々しい頭皮を長く保つことは可能です。

対策1. 頭皮脂を守る意識をもつ

更年期の地肌は乾燥しやすくなっています。
洗浄力の強いシャンプー剤は皮脂を落としすぎて、頭皮を傷めてしまいます。

たとえ皮脂量が多い場合でも皮脂の落としすぎは、逆に皮脂分泌を誘発してしまうため、洗いすぎは禁物です。

シャンプーはアミノ酸系やオーガニック系の頭皮に刺激を与えないものを選び、ベタつきが気になるようなら洗髪前のブラッシングやお湯による予洗いで落としましょう。

洗髪後のオイルケアや頭皮用のローションで水分・油分を補うのもおすすめです。

対策2. 頭皮をいたわるケアを取り入れる

弱った頭皮には、頭皮マッサージが効果的です。

指の腹を使って頭頂部からゆっくりとやさしく揉みほぐし、頭皮の血行を活性化させ、毛根に栄養を届けましょう。

髪に必要なミネラルやビタミンを毎日の食事で取り入れることも重要です。

最近は、皮脂の分泌バランスを整え、髪に栄養を与える成分が配合された女性用育毛ローションや美容液など、アンチエイジングのヘアケア剤も注目されています。

対策3. 女性ホルモンのバランスの乱れを整える

加齢による女性ホルモンの減少を避けることはできませんが、そのスピードを抑え、緩やかにすることで頭皮への影響をやわらげることはできます。

・エストロゲンに類似した作用のある大豆イソフラボンを摂取

・成長ホルモンを活性化させるアミノ酸を摂取

・睡眠不足を避け、疲労やストレスを溜めない

こうしたケアを意識して続けることで、髪や頭皮の老化を遅らせる効果が期待できます。

(まとめ)髪の老化現象には頭皮脂が関係している?

1. 更年期の皮脂分泌が頭皮と髪の老化に影響を与えます

更年期には女性ホルモンの分泌量が低下し、

・頭皮の乾燥

・皮脂の分泌量の増減

などが起こり、抜け毛や薄毛・ベタつきやニオイといった「頭皮の老化現象」が現れます。

「女性ホルモンの活性化」「適度な頭皮脂を残す」を意識したケアを心がけましょう。

2. 急に抜け毛が増えたら老化のサインかもしれません

人間の髪は毎日50~100本ほど抜け落ちて生えかわります。
この自然な抜け毛を大幅に上回る場合は、老化の危険信号。

髪のパサつき・うねり・ツヤがない・白髪・全体のボリュームの変化・分け目が目立つ・頭皮臭やフケなど、トラブルが起きていないか確認しましょう。

3. 女性ホルモンの増減は皮脂分泌に影響します

肌の水分を保持するエストロゲンと皮脂の分泌を促進するプロゲステロン、2種類の女性ホルモンのバランスが崩れることで、

 ①エストロゲンが減って頭皮が乾燥

 ②プロゲステロンが増加して皮脂過剰

 ③両方減少して頭皮の乾燥が悪化

という変化が起き、頭皮の老化につながります。

4. 過剰な頭皮脂がトラブルを引き起こします

頭皮脂が原因で起こる頭皮の老化トラブルには、

 ・加齢臭

 ・脂性フケ

 ・抜け毛や薄毛

 ・髪や頭皮のベタつき

 ・かゆみ

 ・髪のうねり

などがあります。

こうした頭皮脂を放置していると、やがて頭皮そのものがダメージを受け、頭皮の老化はどんどん進行してしまいます。

5. 頭皮脂が減りすぎてもトラブルの原因になります

逆に頭皮脂が減りすぎても、頭皮は水分蒸発を抑えられず乾燥が悪化し、かゆみや炎症などのトラブルの原因になります。

髪もパサつき、ツヤがなくなり、白髪や抜け毛・薄毛がさらに増えてしまいます。
若々しい頭皮を保つには、適度な量の皮脂を保つことが望ましいのです。

6. 頭皮の老化をくいとめるための3つの対策

対策1. 頭皮脂を落としすぎない

対策2. 頭皮マッサージや育毛ローション・美容液の活用

対策3. 大豆イソフラボンやアミノ酸の摂取・睡眠不足や疲労・ストレスを回避する

ホルモンバランスを保ち、頭皮のストレスを取ることで、老化をやわらげる効果が期待できます。