はい、皮脂はオイルで落とすことができます


「べたつく頭皮をなんとかしたい」、そのような思いからゴシゴシと力を入れてシャンプーする方がいますが、これは逆効果です。

頭皮は顔の一部です。
顔をゴシゴシ洗わないのと同じように、頭も優しく洗うことが基本です。

それでも頭皮は、皮脂腺や汗腺が多いため、他のパーツと比べると汚れやすい場所です。

しかも毛穴の奥に詰まった皮脂は、シャンプーするだけではなかなか落としきれずニオイやかゆみのもとにもなります。

ではどうしたら頭皮脂を上手に落とせるのでしょうか。
それがオイルを使った「頭皮クレンジング」です。

オイルには皮脂を溶かす性質があります。
そのため頭皮クレンジングをすると毛穴に詰まった皮脂が落ちやすくなるのです。

頭皮クレンジング方法は、簡単です。

まずホホバオイルや椿油などの植物油を用意し、手にとります。

そして汚れをオイルに浮き上がらせるように、力を込めずに優しく植物油を頭皮になじませます。

5分程度置き、最後にいつも通りのシャンプーをします。

おすすめは、入浴時の頭皮クレンジングです。
お風呂につかると毛穴が開き、汚れが落ちやすくなります。

またぬるめのお湯に入るとリラックス効果も高まり、相乗効果が期待できます。

なお頭皮クレンジングには注意事項もあります。
植物油に対して、アレルギーを起こす方がいるのです。

自分の肌に使えるのか確かめるために、事前にパッチテストをしましょう。
とくにアレルギー体質や敏感肌の方は注意してください。

正しく安全に植物油を活用して、健康な頭皮をつくりましょう。

過剰な頭皮脂は、頭皮トラブルの原因になります

頭皮の表面には常に、「皮脂」「汗」「常在菌」が存在しています。
皮膚にすみつく常在菌は、皮脂を分解して、水に溶けやすい物質に変えます。

そしてこの皮脂と汗が混ざり合ったものを「皮脂膜」と呼びます。

皮脂膜は「天然のクリーム」とも呼ばれ、頭皮の表面にうるおいを与えます。

さらに皮脂膜は、弱酸性で殺菌作用があるため、細菌やカビの繁殖を抑えて頭皮を守ってくれるのです。

ところが「間違ったシャンプー」「ホルモンバランスの乱れ」「体調不良」から皮脂が過剰分泌されることがあります。

すると頭皮のバランスが崩れてしまい、頭皮トラブルが起きやすくなるのです。

そもそも頭皮は、皮脂の分泌が活発で、毛穴が詰まりやすくトラブルが起きやすい場所です。

もし毛穴詰まりを放置すれば、髪への栄養が行き届かず、髪そのものが細くなって薄毛になったり、抜け落ちて脱毛になったりしてしまいます。

脂漏性皮膚炎の疑い

・脂っぽい頭皮
・ベトベトしたフケ
・かゆみ
・頭皮の赤み
・発疹    ……など

このような症状がある場合は「脂漏性皮膚炎」を疑いましょう。

脂漏性皮膚炎とは、過剰な皮脂が毛穴をふさいで炎症を起こす皮膚炎です。
悪化すると、抜け毛に発展する可能性もあります。

専用のシャンプーを使用するなど過剰な皮脂を取り除くように心掛けましょう。
改善しない場合は、皮膚科を受診してください。

植物油を使った頭皮クレンジングを試してみましょう


皮脂はオイルになじみやすいという性質があります。

そのため植物油を頭皮につけると、皮脂を溶かし落とすことができるのです。

過剰な皮脂が気になる方は、オイルを使用した「頭皮クレンジング」を試してみましょう。

使用するオイルは、植物からしぼって採った、ホホバオイルや椿油などの植物油を使います。

さらに植物油は、ビタミンやミネラルなどヘアケアに有効な成分が含まれているため、「流さないトリートメント」や「ヘアオイル」としても活用できます。

頭皮クレンジングの方法

① 指先に、植物油を1滴から2滴とる
② 指の腹を頭皮にピッタリつけ、小さな円を描くように優しくなじませる
③ 植物油を追加しながら、「後ろから頭頂部へ」「耳の上から頭頂部へ」と繰り返す
④ 5分程度置く
⑤ 最後にシャンプーする

植物油の活用例

流さないトリートメント
※ドライヤーの熱から髪を守り、乾燥を防ぎます。

① シャンプー後に、髪をタオルドライする
② 手のひらに植物油を1滴から3滴とる(髪の長さに合わせて使用量は調節する)
③ 毛先からなじませる
④ 最後にドライヤーで乾かす

ヘアオイル
※髪を紫外線から守り、髪のまとまりを良くするはたらきがあります。

① 手のひらに植物油を1滴から3滴とる
② 乾いた髪の毛先になじませる

頭皮には化粧品用やアロマテラピー用の植物油を選びましょう

頭皮に使用するオイルは、食用ではなく、化粧品用またはアロマテラピー用を選びましょう。

食用のオイルと化粧品用のオイルでは、製造工程が違います。

食用は食べるためには適していますが肌へ塗るのには向いていません。

また同じ植物から採ったオイルでもメーカーや季節によって、「テクスチャー」「色」「香り」が異なります。

小さいサイズから購入して、自分の肌質に合うものを探しましょう。

オイルの種類

オリーブ油

食用として有名なオイルですが、昔から美容目的で使われてきました。

ビタミンやミネラルなど栄養価も高く、やや濃厚な質感が特徴です。

流さないトリートメントとして活用できるオイルです。

椿油(別名:カメリアオイル)

オレイン酸という成分を多く含み、スキンケアに優れているオイルです。

酸化しにくく、比較的長期間保存が可能です。

浸透性に優れ、紫外線防止効果があります。

ホホバオイルとブレンドして使用するのもよいでしょう。

ゴマ油(別名:セサミオイル)

インドのアーユルヴェーダでおなじみのオイルです。

保湿効果が高く、ヘアケアにも向いています。

使用する場合は、精製された無色透明でニオイのないものがおすすめです。

ホホバオイル

オイルという名前ですが、実際の成分はワックス(ロウ)です。

皮脂にすぐなじみ、浸透性と保湿力があるのが特徴です。

酸化しにくく、誰にでも使いやすい初心者向きのオイルです。

マカデミアナッツ油

皮脂と似た成分を含んでいるため、肌なじみがよいオイルです。

サラッとした質感でべたつきが少なく、スキンケアからヘアケアまで使えます。

酸化しにくく、ふんわりナッツの香りがします。

植物油を安全に使用するために、注意事項を守りましょう


植物油は、頭皮クレンジングや流さないトリートメントなどヘアケアに役立つ一方で、天然であるがゆえの危険性があります。

人によって、「かゆみ」「かぶれ」などの炎症を起こす可能性があるからです。

植物油を安全に正しく使うために、取り扱い説明書やパッケージをしっかり読みましょう。

そして使用したいオイルが自分に合うかどうかを確かめるために「パッチテスト」を必ず行ってください。

とくにアレルギー体質の方や敏感肌の方は注意しましょう。

まれに、使い慣れたオイルでも体調不良などによって、突然アレルギーが起こるケースもあります。

パッチテストの方法

① 使用したいオイルを用意する
② 上腕部の内側に、そのオイルを塗布する
③ 24~48時間放置する
④ 肌に異常がない場合は、使用が可能になる

※肌に異常を感じた場合は、すぐに使用をやめましょう。

植物油の保存方法

・空気にふれると劣化するため、フタをしっかり閉める
・直射日光を避ける
・涼しい場所に保管
・開封後は、日付を記入し早めに使い切る

※色やニオイが変わったオイルは、時間が経ち酸化しています。
酸化したオイルは人に害を与える危険があるため、絶対に使用しないでください。

バスタイムを有効活用しましょう

あなたのバスタイムは「シャワーで済ませるタイプ」と「お風呂にしっかりつかるタイプ」のどちらでしょうか。

頭皮環境を整えたいのであれば、お風呂にしっかりつかる方をおすすめします。

なぜなら体が温まると毛穴が開いて、頭皮の汚れが落ちやすくなるからです。

さらに頭皮の毛細血管が広がり、血行が良くなります。
すると血液の流れとともに、髪に必要な栄養が行き渡るようになります。

お風呂につかりながら、週に1~2回、頭皮クレンジングを試してみましょう。
皮脂汚れが効率よく落ちるようになります。

また入浴には神経をコントロールするはたらきがあります。

熱めのお湯に入ると交感神経が優位になり、逆にぬるめのお湯に入ると副交感神経が優位になるのです。

この効果を上手に活用して、ぬるめのお湯につかりリラックス効果を高めましょう。

冷えの緩和やストレス解消にもつながります。

さらに入浴後はぐっすりと眠れるようになり、睡眠の質が良くなります。

睡眠中は、髪の成長に関係するホルモンが活発になるため、睡眠の質を良くすることが頭皮の健康につながります。

入浴を毎日の習慣にして、健康的な頭皮にしましょう。

入浴の3つの作用

① 温熱(お湯の温度で体が温まり、血液循環が良くなる)
② 浮力(体重が軽くなり、筋肉の緊張がほぐれる)
③ 水圧(水圧がかかると肺が小さくなって、心肺機能が高まる)

(まとめ)頭皮脂が気になります。オイルで頭皮脂を落とせますか?

1. はい、皮脂はオイルで落とすことができます

過剰な頭皮脂を落とすためにゴシゴシと力を入れてシャンプーするのは逆効果です。

皮脂はオイルに溶ける性質があります。

オイルを使用した頭皮クレンジングを行って、毛穴に詰まった皮脂を浮かせて落としましょう。

2. 過剰な頭皮脂は、頭皮トラブルの原因になります

頭皮には「皮脂」「汗」「常在菌」が存在し、バランスを保つことで健康を維持しています。

しかし「体調不良」などから皮脂は過剰分泌されることがあります。

すると保っていたバランスが崩れ、頭皮トラブルが起きやすくなります。

3. 植物油を使った頭皮クレンジングを試してみましょう

過剰な皮脂が気になる方は、頭皮クレンジングを試してみましょう。

方法は、指先に植物油をとり頭皮になじませた後、5分程度置き、いつも通りシャンプーして終わりです。

植物油は流さないトリートメントやヘアオイルとして活用できます。

4. 頭皮には化粧品用やアロマテラピー用の植物油を選びましょう

頭皮に使用するオイルは食用ではなく、化粧品用またはアロマテラピー用を選びます。

また同じ植物から採ったオイルでもメーカーによって「テクスチャー」「香り」などが異なります。

小さいサイズから購入して、自分に合うものを探しましょう。

5. 植物油を安全に使用するために、注意事項を守りましょう

植物油は、天然であるがゆえの危険性があります。
人によってアレルギーを起こす可能性があるからです。

植物油を安全に正しく使うために、取り扱い説明書やパッケージをしっかり読みましょう。

そして事前に「パッチテスト」をしましょう。

6. バスタイムを有効活用しましょう

バスタイムはシャワーで済ませるのではなく、お風呂にしっかりつかりましょう。

お風呂に入って体が温まると毛穴が開いて、頭皮クレンジングの効果も高くなります。

さらに入浴は睡眠の質を良くするなど、頭皮や髪によい効果があります。