はい、頭皮脂が多いと脱毛の原因になることがあります


頭皮脂が多いと「脂漏性皮膚炎」という病気にかかりやすくなります。

さらにこの症状が悪化して髪が抜けることを「脂漏性脱毛症」と呼びます。

この状態から抜けだそうと育毛剤を使用する方もいますが、皮脂が詰まった毛穴では、育毛剤が浸透しません。

これは水溶性の育毛剤が皮脂と混ざらないためです。

まず頭皮を清潔にすることが大切です。

蒸しタオルを頭に巻いて汚れを取りやすくしたり、専用のシャンプー剤を使用したり、余分な皮脂を除去するようにしましょう。

ただし脱毛の原因は頭皮脂だけではありません。
脱毛にはさまざまなタイプがあるからです。

たとえば男性ホルモン対策が必要な「男性型脱毛症」、女性特有の「分娩後脱毛症」、精神的なストレスで起こりやすい「円形脱毛症」などです。

はじめに自分の髪がどのような原因で抜けているのか見極めることが必要です。

もし原因がハッキリわかる場合はそれを取り除くことからはじめましょう。

なお脱毛だと思っていても実際には病気が隠れていることもあります。

また抜け毛や薄毛を気にして、それ自体がストレスとなり脱毛を起こしているケースもあります。

原因がわからない脱毛や改善しない脱毛は、早めに皮膚科に相談してください。

大学病院などには「脱毛症外来」という専門の診療科もあります。

積極的に医療機関を活用して、脱毛を改善しましょう。

脱毛にはさまざまなタイプがあります

一言で脱毛といってもさまざまなタイプがあります。

たとえば男性ホルモンの影響を受ける「男性型脱毛症」、ストレスから発症することが多い「円形脱毛症」です。

他にも、薬の副作用・過度なダイエット・喫煙などから脱毛になる場合もあります。

まず自分の髪が抜ける原因を突き止め、原因がハッキリわかる場合はそれを取り除くことからはじめましょう。

女性に多い脱毛

・膠原病
(膠原病は若い女性に多い、免疫システムが壊れる病気です。病院へ行きましょう)

・亜鉛や鉄分不足
(亜鉛や鉄分が不足すると脱毛の原因になります。バランスのよい食事を心掛けましょう)

・髪を引っ張る髪型
(ポニーテール・エクステなど髪を引っ張るヘアスタイルにすると、脱毛が起こります。分け目を変えるなど頭皮の負担を減らしましょう)

・過度なダイエット
(男女ともに急激なダイエットは脱毛に影響を及ぼします。適切な食事をしましょう)

・分娩後脱毛症
(分娩後2~3ヶ月、女性ホルモンの急激な変化で起こる脱毛症です。産後半年で髪は元に戻ります)

・抜毛症
(ストレスが引き金となり自分で髪を抜いてしまう病気です。病院へ行きましょう)

男性型脱毛症とは

遺伝や男性ホルモンのテストステロンの影響から前頭部と頭頂部の髪の毛が抜ける症状

対策
・薬の服用(医師の処方箋が必要)
・育毛剤や発毛剤など

脂性フケや洗ってもベタつく頭皮の脱毛は脂漏性脱毛症の疑い


脱毛にはさまざまなタイプがありましたが、「過剰な頭皮脂」が脱毛の原因になることがあります。

シャンプーしても頭がベタつく、脂っぽい脂性フケが発生するといった症状で髪が抜ける場合は「脂漏性脱毛症」の疑いがあります。

通常、頭皮は適量の皮脂を分泌しながら頭皮に潤いを与えたり髪にツヤを出したりして、健康的な頭皮環境を作り出しています。

ところが適切にシャンプーできなかったり、ホルモンバランスが崩れたりすると皮脂分泌が過剰になります。

さらに過剰になった皮脂は菌を異常発生させ刺激物を作り、かゆみや赤みなどの炎症を起こすのです。

この症状を「脂漏性皮膚炎」と呼び、悪化して髪が抜けることを「脂漏性脱毛症」といいます。

しかし頭皮は、脂っぽくなったり逆に乾燥したりと、季節や食生活によって変化します。

そのときの頭皮の状況に合わせたシャンプー剤を選びましょう。

脂漏性脱毛症とは

皮脂の過剰分泌から皮膚が炎症を起こし髪が抜ける症状

対策
・シャンプーで余計な皮脂を取る
・使用しているシャンプー剤を変える
・生活習慣を見直す

皮脂量を増やす生活習慣

・脂っこい食事や甘い物の食べ過ぎ
・ビタミン不足
・運動不足
・便秘
・睡眠不足
・過剰なストレス

フケやかゆみがある頭皮の脱毛は粃糠性脱毛症の疑い

「過剰な頭皮脂」の他にも、フケやかゆみから脱毛が起こる場合があります。
これを「粃糠性(ひこうせい)脱毛症」といいます。

フケが続いている方は注意しましょう。
フケがあるとついつい爪を立ててかいてしまいますが、これがよくありません。

(頭皮が必要だと判断していた)フケが取れると、頭皮はその分を取り戻そうとして、再びフケが出るという悪循環になります。

シャンプーするときは、優しく洗いましょう。

粃糠性脱毛症とは

毛穴を塞ぐようにフケが大量発生し、代謝が悪くなり髪が成長する前に抜けてしまう症状

対策
・シャンプー剤の量や使用を減らす
・刺激の少ないアミノ酸系シャンプーを使用する
・紫外線やドライヤーによる乾燥に注意する
・保湿剤やオイルなどで水分補給する
・生活習慣を見直す

ドライヤーの使用前に!

ドライヤーを使用する前に、頭皮専用の保湿剤を塗布することがおすすめです。

「トニック」「育毛剤」「頭皮用ローション」といったヘアケア剤があるため、目的に合わせて選びましょう。

髪を洗ってタオルドライした後、髪が薄くなっている部分や、乾燥の気になる部分に塗布します。

軽くマッサージすると、浸透も良くなり、リラックスできます。

その後ドライヤーをかけましょう。
このとき、高温になりすぎて、髪や頭皮が乾燥しすぎないようにしてください。

1カ所だけに温風が集中してしまわないように、全体を乾かしましょう。

脱毛が起きないように、今から栄養バランスを整えましょう


栄養不足になると、脱毛が起こったり髪の色が薄くなったりすることがあります。

将来、髪が抜けないように今から栄養バランスを整えましょう。
とくに頭皮脂が多い方は、脂っこい食事を控えめにしてください。

脂肪を摂りすぎると、血液がベトベトになり、栄養がスムーズに届かず皮脂分泌も増えて脂漏性脱毛症の原因になってしまいます。

またワカメや昆布といった髪によいといわれる食品であっても、その食品だけを摂取したところで髪は成長しません。

髪や頭皮を丈夫にするには、バランスのよい食事がいちばんだからです。

さらに現代人は、髪や頭皮に必要な「鉄」「亜鉛」「銅」などのミネラルが不足しやすいといわれています。

その理由は、本来土壌に存在するはずのミネラルが、肥料などの影響を受けて少なくなっているからです。

ミネラル不足の土壌から育つ食物もまたミネラル不足、さらにそれを食べる人もまたミネラル不足と連鎖するのです。

ところがミネラルは、人の体では作ることができない成分で、食べ物で取り入れるしかありません。

ミネラル不足に陥らないように、種類豊富な食品を食べるように心掛けましょう。

重要なはたらきをするミネラル
ミネラルは摂りすぎても不足しても、体によくありません。

まんべんなく食べるようにしましょう。

・亜鉛(大豆・牡蠣・玄米・牛肉など)皮膚や粘膜を健康維持、味覚を正常に保つ

・カルシウム(大豆・牛乳・小魚など)骨や歯を強くする

・銅(牡蠣・するめ・レバー・ナッツ・大豆など)鉄と結合して貧血を予防、骨を強くする

・マンガン(豆類・茶葉など)糖質や脂肪の代謝を助ける、骨を強くする

・リン(そば・大豆・牛乳・乳製品など)骨や歯を強くする

※リンはスナック菓子やインスタント食品に多く含まれるため摂り過ぎに要注意

ひとりで悩まず、医療機関へ相談することも大切です

ここまで、さまざまな脱毛症や予防法をみてきましたが、そもそも残念ながら脱毛の原因すべてが解明できているわけではありません。

たとえば頭に丸い脱毛ができてしまう「円形脱毛症」です。

円形脱毛症は、今まで強いストレスが原因であるとされていました。

ところが最新の研究で、「免疫システムの異常が原因ではないか」「遺伝が関係しているのではないか」ともいわれています。

いずれにしても脱毛が改善しない場合は、病院での最新の正しい診断が必要になります。

自己判断や市販のヘアケア剤に頼りすぎないようにしましょう。

頭皮脂が原因の脱毛だと思っていても、実際には病気が隠れているケースもあります。

近くにある皮膚科や、大学病院などにある「脱毛症外来」を受診しましょう。

心のサポートが必要

・手足が冷たい
・寝つきが悪い
・汗をかきやすい
・なんとなく調子が悪い
・イライラする
・疲れやすい
・集中できない

このような症状はありませんか?

いくつか当てはまる方は、ストレスが多い証拠です。

ストレスが多いと、皮脂腺が活発になり、頭皮脂が増えたり脱毛を起こしたり、頭皮環境にも悪影響を及ぼします。

運動・音楽・散歩・趣味など、自分なりのリラックス方法を見つけて、心のケアを行いましょう。

ただし深刻な場合は、心療内科や精神科にかかることが大切です。

(まとめ)脱毛が気になります。頭皮脂は脱毛の原因になりますか?

1. はい、頭皮脂が多いと脱毛の原因になることがあります

脂っぽい頭皮やベタつくフケなど頭皮脂が多いと「脂漏性皮膚炎」という病気にかかりやすくなり、さらに悪化すると、髪が抜けることがあります。

専用のシャンプー剤を使用するなど、余分な皮脂を除去するようにしましょう。

2. 脱毛にはさまざまなタイプがあります

男性ホルモンの影響を受ける「男性型脱毛症」・薬の副作用・過度なダイエット・喫煙など、さまざまなタイプの脱毛があります。

まず自分の髪が抜ける原因を突き止め、原因がハッキリわかる場合はそれを取り除くことからはじめましょう。

3. 脂性フケや洗ってもベタつく頭皮の脱毛は脂漏性脱毛症の疑い

「シャンプーしても頭がベタつく」「脂っぽいフケが発生する」といった症状で髪が抜ける場合は「脂漏性脱毛症」の疑いがあります。

脂っこい食事や甘い物の食べ過ぎに注意し、使用しているシャンプー剤を見直すことも必要です。

4. フケやかゆみがある頭皮の脱毛は粃糠性脱毛症の疑い

「かゆみがある」「毛穴を塞ぐようなフケが大量発生する」といった症状で髪が抜ける場合は「粃糠性脱毛症」の疑いがあります。

シャンプーするときは、優しく洗い、その後は保湿剤やオイルで水分補給するとよいでしょう。

5. 脱毛が起きないように、今から栄養バランスを整えましょう

栄養不足になると、脱毛が起こったり髪の色が薄くなったりすることがあります。

栄養バランスを整えましょう。
また頭皮脂が多い方は、脂っこい食事を控えめにしてください。

脂肪を摂りすぎると血液がベトベトになり皮脂が増えてしまいます。

6. ひとりで悩まず、医療機関へ相談することも大切です

脱毛が改善しない場合は、病院での正しい診断が必要になります。
自己判断やヘアケア剤に頼りすぎないようにしましょう。

頭皮脂が原因の脱毛だと思っていても、病気が隠れているケースもあります。
皮膚科や脱毛症外来を活用しましょう。