髪の生え際は頭皮脂の分泌が多い場所といえます


頭皮を乾燥から守るために、適量の皮脂はなくてはならないものです。

しかし頭皮の皮脂量が多すぎると古い皮脂が頭皮に残りやすくなり、それが酸化を起こすことで、ベタつきや不快な臭い、抜け毛などのヘアトラブルの原因となります。

頭皮は体のなかでも、皮脂分泌が多い場所です。
そんな頭皮でも、とくに皮脂分泌が活発なのが生え際です。

洗髪をしてから時間が経つと、生え際が皮脂でベタついてきたという経験はありませんでしょうか。

また耳の後や襟足も皮脂分泌が多い箇所といえます。
耳の後は耳の影となっているため、皮脂が溜まりやすい傾向にあります。

皮脂過剰が原因で発症する脂漏性皮膚炎は、生え際や耳の後ろ、襟足に症状がでやすいのですが、これらの箇所に皮脂が多くなるためだといえるでしょう。

このような細かい部分は、洗髪の際に洗い残しをしやすい場所です。

洗髪を行うときには、これらの部分も意識して洗うようにするとよいでしょう。

頭皮の常在菌が異常繁殖するとさまざまなトラブルを招きます

マラセチア菌の大量繁殖に注意

頭皮には、マラセチア菌という常在菌が存在します。

このマラセチア菌は通常、微生物やアレルギーから体を守る役割をしています。

しかしマラセチア菌が異常繁殖すると大量の脂肪酸がつくりだされ、頭皮が刺激を受けてしまいます。

そうなるとターンオーバーが乱れ、かゆみやフケがでやすくなるなどの頭皮トラブルにつながるのです。

ターンオーバーが乱れた頭皮では、健康な髪も育ちにくくなってしまいます。
マラセチア菌が異常繁殖する原因は、皮脂過剰です。

マラセチア菌は皮脂を養分とするため、頭皮脂が過剰だと異常繁殖をしてしまうことがあります。

脂漏性皮膚炎を引き起こすのも、このマラセチア菌です。

ですから皮脂過剰を防ぎマラセチア菌が大量繁殖するのを避けたいものです。

皮脂過剰がヘアサイクルを乱す

頭皮脂が過剰だと、ヘアサイクルも乱れがちになります。
新しい髪が生えると、5年前後の成長期を経て、成長が止まる退行期に移行します。

その後、休止期に入り、新しく生えてきた髪に押し出されるように抜けていきます。

この仕組みをヘアサイクルと呼ぶのですが、皮脂過剰によって頭皮環境が良くないと、ヘアサイクルが短くなることがあるのです。

すると抜け毛の量は多くなりますし、新しい髪も育ちにくくなるため、毛量が少なくなってしまいます。

皮脂が溜まりやすい生え際などは、とくにヘアサイクルが乱れやすくなります。

日頃から生え際などの頭皮や髪の状態に、注意を払っておくとよいでしょう。

生え際や耳の後の洗い残しに注意をしましょう

正しい洗髪法で余分な頭皮脂を除去

頭皮脂のベタつきを感じているのなら、洗髪によって余分な皮脂を洗い流したいものです。

正しい方法で洗髪をすることで、しっかりと余分な皮脂を落としきることが大切となります。

それでは正しい洗髪方法とはどのようなものなのでしょうか。
まずは髪をぬらす前に、ブラッシングをして絡んだ髪を解きます。

髪の絡みをなくすことで、頭皮脂や汚れを落としやすくするためです。

つぎにシャンプー剤を使わずお湯だけで髪を洗う予洗いをします。
シャワーの湯を頭皮全体に万遍なくあてて、大まかに汚れを落とします。

その際に、髪をかき上げながら行うのが、頭皮をしっかりと流すコツです。

予洗いは2分程度続けてください。

洗い残しや流し残しに注意

予洗いを終えたら、シャンプー剤で頭皮を洗います。

シャンプー剤は頭につける前に、あらかじめ手のひらで泡立てておいてください。

シャンプー剤で頭皮を洗う際には、生え際から頭頂部に向かって洗っていくのがコツです。

爪は立てずに、指の腹で優しくマッサージするように洗っていきましょう。

とくに頭皮脂の溜まりやすい生え際や耳の後ろ、襟足は、洗い忘れのないように注意をしましょう。

すすぎを十分に行うことも大切です。

生え際・耳の後・襟足は、シャンプー剤やコンディショナー類を流し残しやすい箇所なので、意識してすすいでください。

洗髪を終えたら、そっとタオルで水分を拭い、速やかにドライヤーで乾かしましょう。

ぬれた状態の髪は傷みやすいですから、長い時間ぬれたままにするのは避けてください。

皮脂過剰の改善や予防には食生活に気を配りましょう

油分の多い料理や甘いものをひかえる

皮脂分泌を過剰にしないためには、食生活に気を配りたいものです。

インスタント食品・ファストフード・スナック菓子などを食べることが多いという人は、要注意です。

これらの食品を多くとりすぎると、皮脂分泌が過剰になるからです。

また油っこい料理や、肉料理・パンや麺類などの炭水化物のほか、甘い食べ物も皮脂分泌を加速する食べ物なので、食べすぎには気をつけましょう。

外食やテイクアウトの料理を食べる機会が多いという人は、肉料理や炭水化物、油分の多い料理に偏りがちです。

頭皮脂が気になっている人は、できるだけ家で手づくりの料理を食べるように心がけるとよいでしょう。

また甘いものを多く食べるという人が皮脂過剰の改善をしたいのなら、糖分の摂取をひかえたいものです。

バランスのよい食事で皮脂過剰を予防

頭皮脂の過剰を予防したいのなら、食事は好きなものばかり食べるのではなく、栄養バランスを考えたメニューを選ぶようにしましょう。

野菜をしっかりと食べて、肉や炭水化物も適量を摂取したいものです。
さらに大豆食品や海藻類なども食事にとりいれましょう。

現代の日本人は魚を食べる機会が減っていますから、意識して食べるとよいでしょう。

大切なのは、バランス良く食べることです。

栄養が偏って体に不調が起こると、飽食でも栄養不足になったり、ホルモンバランスが崩れたりして、頭皮環境も乱れやすくなってしまいます。

頭皮脂の多さが気になっている人は、日頃の食生活を省みてください。

偏った食生活に心あたりがあれば、改善を試み、頭皮環境の修復に努めましょう。

睡眠不足や運動不足は皮脂分泌を加速します

睡眠不足は頭皮環境を乱す

生活習慣によって、頭皮脂の分泌が過剰になることがあります。

とくに睡眠不足は良くありません。
睡眠時間は、7時間は確保したいものです。

また夜更かしも悪影響を及ぼしますので、遅くとも24時までには眠りにつくようにしましょう。

なかには早めに横になっても、なかなか寝つけずに睡眠不足になってしまうという人もいるのではないでしょうか。

パソコン・スマートフォンなどの画面から放たれるブルーライトによって目が過剰な刺激を受けると、睡眠を司るメラトニンというホルモンが十分に分泌されません。

そうなると寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりしてしまいます。

寝る前に布団のなかでスマートフォンを操作するのが習慣になっているという人もいるかもしれませんが、できるだけひかえるとよいでしょう。

また食事と入浴は眠りにつく2時間前までに済ませるようにしましょう。

運動不足とストレスに注意を

運動不足も、頭皮環境を乱してしまいます。

運動量が少ないと血行や代謝が悪くなり、皮脂分泌を過剰にすることがあるのです。

マラソンなどのハードな運動を行う必要はありませんので、ウォーキングやストレッチなどムリなく続けられるものを日課にするとよいでしょう。

またストレスも皮脂過剰の原因となります。
ストレスを受けると血行が悪くなるため、皮脂分泌が加速してしまうからです。

プライベートの時間はなるべくリラックスして過ごす工夫をし、日頃からストレスを上手に発散する方法をみつけておくなどして、頭皮環境の悪化を防ぎましょう。

喫煙や過度な飲酒は皮脂過剰の原因になります

喫煙は皮脂分泌を抑えるビタミンCを壊す

タバコや過度な飲酒も、頭皮脂を過剰にする一因です。

タバコに含まれているニコチンは、皮脂分泌を加速する性質があります。

さらに喫煙するとビタミンCが破壊されます。

ビタミンCは皮脂分泌を抑える働きをするので、喫煙によってビタミンCが減少すると皮脂が多く分泌されてしまうのです。

また多量に飲酒をすると、アルコールを分解するためにビタミンB2を消耗します。

ビタミンB2は皮脂の分泌量を調整しているのですが、飲酒によって大量のビタミンB2が失われることで分泌量がコントロールされなくなり、皮脂過剰になることがあります。

また大量に飲酒をすることで糖質も多量に摂取してしまう傾向にありますが、糖質のとりすぎも皮脂過剰を招いてしまいます。

頭皮マッサージやヘッドスパで血行促進

皮脂過剰を招く血行不良の予防や改善には、頭皮マッサージを実行するとよいでしょう。

頭皮マッサージは、自分で行うことができ、道具なども不要な手軽なものです。

やり方はとても簡単です。
頭皮に指の腹をあて、そっと押します。

力の加減は強すぎず、気持ちがいいなと感じるくらいがよいでしょう。

生え際から頭頂部に向かい少しずつ指の位置を変えながら、頭皮全体をほぐし血行を促進してください。

頭皮脂のベタつきが気になっているのなら、ヘッドスパがおすすめです。

専門のサロンで受ける施術では、余分な頭皮脂をすっきりと除去することができます。

頭皮の洗浄に加えマッサージも行ってくれるので、リラックス効果も期待できるでしょう。

(まとめ)頭皮脂でベタつきやすい場所はありますか?

1. 髪の生え際は頭皮脂の分泌が多い場所といえます

頭皮は皮脂分泌が多い場所ですが、なかでも生え際や耳の後ろ、襟足などは皮脂が溜まりやすいといえます。

さらにこれらの部分は洗髪の際に洗い残しをしやすいので、意識してきちんと洗ってください。

皮脂過剰が原因となる脂漏性皮膚炎も、生え際や耳の後ろ、襟足に発症しやすいといえるでしょう。

2. 頭皮の常在菌が異常繁殖するとさまざまなトラブルを招きます

頭皮に常在しているマラセチア菌が大量に繁殖すると、さまざまなヘアトラブルを引き起こします。

マラセチア菌は皮脂を栄養としているため、頭皮脂が過剰だと大量繁殖してしまうのです。

また皮脂過剰はヘアサイクルを乱し、髪の寿命を短くし、抜け毛を増やしてしまいます。

3. 生え際や耳の後の洗い残しに注意をしましょう

余分な頭皮脂は、正しい洗髪方法を実践して、しっかりと洗い流したいものです。

シャンプー剤で頭皮を洗うときには、指の腹で優しくマッサージするように行うのがコツです。

生え際や耳の後ろ、襟足などの細かい場所も洗い残しのないように、気を配りましょう。

4. 皮脂過剰の改善や予防には食生活に気を配りましょう

偏った食生活をしていると、頭皮環境が乱れてしまいます。

とくに油っこい料理や肉料理、炭水化物や糖分を多く食べると、皮脂分泌が過剰になることがあります。

栄養バランスのよい食事をとるよう心がけ、頭皮トラブルを予防しましょう。

5. 睡眠不足や運動不足は皮脂分泌を加速します

睡眠不足は皮脂過剰を招くことがあります。

7時間は睡眠時間を確保し、遅くとも24時までには寝つくようにしましょう。

また運動不足であったり、過度なストレスを受けたりすると、血行不良となり皮脂過剰につながってしまいます。

日頃から体を動かし、ストレスを上手に発散するよう工夫をしたいものです。

6. 喫煙や過度な飲酒は皮脂過剰の原因になります

タバコに含まれるニコチンは、皮脂分泌を加速することがあります。

さらには喫煙をすると皮脂分泌を抑える働きを持つビタミンCが破壊されてしまうため、喫煙は皮脂過剰につながってしまいます。

また過度な飲酒も皮脂過剰の原因となるので、頭皮脂が気になる人はひかえるようにしましょう。