女性ホルモンのプロゲステロンが頭皮脂の分泌量を増やします


女性ホルモンには、プロゲステロンとエストロゲンの2種類があります。

プロゲステロンは排卵前後に分泌が盛んになり、受精卵の着床や妊娠の継続の手助けをするホルモンです。

しかしプロゲステロンが増加すると精神的に不安定になったり、頭痛や腹痛を起こしたりと、月経前症候群(PMS)の原因ともなるものです。

一方のエストロゲンは生理後に分泌量が急増するホルモンで、女性らしい丸みを帯びた体つきをつくるなどの働きをします。

エストロゲンが増えると、肌や髪のコンディションが良くなり、自律神経のバランスが整います。

じつはこれらの女性ホルモンは、頭皮脂の分泌にも大きな関わりを持っているのです。

プロゲステロンには皮脂分泌を加速させる働きがあり、エストロゲンは皮脂分泌を抑える働きをします。

ですからプロゲステロンの量が増えると頭皮脂が増加する傾向にあります。

とくにプロゲステロンの分泌量が増える排卵前後は、頭皮脂が増えやすい時期といえるでしょう。

ホルモンバランスの崩れによりヘアサイクルが乱れます

プロゲステロンが皮脂分泌を促す

プロゲステロンが多いと、頭皮脂の分泌が加速します。

すると頭皮脂が過剰となり、頭皮のベタつきが起こることがあります。

皮脂過剰によってベタついた頭皮には古い皮脂が残りやすくなり、それが酸化を起こすと不快な臭いが発生します。

また皮脂が過多だと頭皮環境が悪化し、ヘアサイクルが乱れてしまいます。

そうなると髪の寿命が縮んで短いサイクルで抜け落ちるようになり、毛量が減り、薄毛になってしまうことがあるのです。

さらには過剰な頭皮脂が原因となり、脂漏性皮膚炎を患ってしまうこともあります。

脂漏性皮膚炎は、フケが増えかゆみや湿疹などの症状があり、つらいものです。

できるだけよいホルモンバランスを保ち、皮脂過剰によるヘアトラブルを避けたいものです。

エストロゲン過多による乾燥

エストロゲンは本来、肌や髪にうるおいを与えるという働きをするのですが、皮脂分泌を抑えるという作用も持っています。

そのためエストロゲンが過多になると頭皮は乾燥してしまうことがあるのです。

頭皮が乾燥すると、乾いたフケが増えて、肩などにパラパラと落ちやすくなります。

このような乾いたフケは、乾性フケと呼ばれ、角質が乾燥して剥がれることで発生するものです。

ほかにも頭皮の乾燥によって、髪の成長に必要な栄養が行き届かなくなり、抜け毛が増え新しい髪が育ちにくい状態になることもあります。

またプロゲステロンとエストロゲンの両方がともに減少することがあります。

そうなると男性ホルモンの働きが優位になるのですが、男性ホルモンは皮脂腺の働きを活発にするため、頭皮脂の分泌量が増えてしまいます。

頭皮脂が過剰になったら正しい方法で洗髪をしましょう

ブラッシングと予洗いで効果的に皮脂を落とす

ホルモンバランスの乱れから頭皮脂の分泌量が増えてしまったら、洗髪でしっかりと余分な皮脂を洗い流したいものです。

ただし正しい方法で洗髪をしないと、余分な頭皮脂を落としきることができません。

それでは正しい洗髪方法とはどのようなものなのでしょうか。

まず効率よく頭皮の脂や汚れを落とすために、髪をぬらす前にブラッシングをして絡んだ髪を解いておきましょう。

そしてシャンプー剤を使う前に、お湯だけで髪を洗う予洗いを行ってください。

予洗いを2分ほど続けて大まかに汚れを落としたら、シャンプー剤を使って頭皮を洗います。

その際には、シャンプー剤を頭につける前に、あらかじめ手のひらで泡立てておきましょう。

頭皮の洗いすぎに注意

シャンプー剤で頭皮を洗うときには、指の腹を使い、生え際から頭頂部に向かいマッサージするように行うのがコツです。

爪を立てたり、力を入れすぎたりすると、頭皮を傷つけてしまうので注意をしてください。

シャンプー剤やコンディショナー類の流し残しがないように、すすぎをしっかりと行うことも大切です。

気をつけたいのが、頭皮を洗いすぎることです。

頭皮脂のベタつきが気になるからといって、頻繁に洗髪をすると逆効果になって頭皮環境を乱してしまいます。

洗髪をしすぎると、頭皮の乾燥を防ぐために必要な皮脂まで取り除かれてしまうからです。

洗髪は、1日1度を目安に行うようにしましょう。

またシャンプー剤の洗浄力が強すぎると、必要な頭皮脂まで洗い流してしまうことがあります。

アミノ酸シャンプーは、程よい洗浄力で頭皮への刺激が少ないので、気になる人は試してみてはいかかでしょうか。

食生活はホルモンバランスに影響します

栄養バランスのよい食事を

野菜の摂取量が少なく、肉ばかり食べているというように、食生活に偏りがあるとホルモンバランスが乱れてしまいます。

ホルモンバランスが整った健康な体をつくるには、栄養バランスのよい食生活は欠かせません。

肉や魚の動物性たんぱく質に加え、大豆の植物性たんぱく質も摂りたいものです。

また野菜や炭水化物もしっかりと摂ってください。

好きなものばかり食べて、嫌いなものを避けるような食事を繰り返しているという人は、改善に努めましょう。

オメガ3系の油の不足に注意を

良質な油もホルモンバランスを整えるために必要です。

意識して摂りたいのが、サンマやイワシ、サバなどの青魚に含まれるDHAやEPAといってオメガ3系の油です。

またエゴマ油やアマニ油にも、オメガ3系のαリノレン酸が含まれています。

エゴマ油やアマニ油は、スーパーマーケットやドラッグストアで軽易に手に入れることができます。

ドレッシングにしたりドリンクに混ぜたりして1日に小さじ1杯程度を摂取するとよいとされますが、熱に弱いので、加熱調理は避けましょう。

オメガ6系のリノール酸も体に必要な油ですが、パンやお菓子、マヨネーズや加工食品等に含まれているため、摂りすぎになる傾向があります。

一方現代の日本人は魚を食べる機会が減り、オメガ3系の油が不足しがちだといわれています。

魚を食べるよりエゴマ油やアマニ油の摂取は手軽にできますので、ホルモンバランスが気になる人は、取りいれてみてはいかがでしょうか。

睡眠不足や運動不足はホルモンバランスを乱します

睡眠不足はホルモンバランスに悪影響

不規則な生活習慣は、ホルモンバランスを乱します。

とくに睡眠不足は悪影響を及ぼします。
毎日、7時間は睡眠時間を確保したいものです。

また夜更かしも良くありませんので、日付が変わる前には眠りに就くようにしましょう。

睡眠時間は長くても熟睡できていなければ、ホルモンバランスは整いません。

ぐっすりと眠る良質な睡眠をとるために、就寝する2時間前には食事や入浴を済ませておきましょう。

そして就寝前にはパソコンやスマートフォンの操作を控えたいものです。

パソコンやスマートフォンの画縁から発せられるブルーライトが、睡眠を司るメラトニンというホルモンの分泌を抑制してしまうからです。

床に就いた後、布団のなかでスマートフォンを操作するのが日課になっているという人もいると思いますが、ホルモンバランスの乱れにつながってしまいますので控えるとよいでしょう。

体を動かす習慣が大切

運動不足もホルモンバランスの乱れにつながります。
ホルモンバランスを整えるためには、血行や代謝を良くする必要があります。

ですから体をあまり動かさないと、ホルモンバランスが不安定になってしまうのです。

マラソンや大量の汗をかくような激しい運動を行う必要はありません。

ウォーキングやストレッチなど、ムリなく続けられる運動を実践してみましょう。

また深い呼吸も血行や代謝の促進に効果的なので、深呼吸や腹式呼吸を取りいれるのもよいでしょう。

デスクワークや外出する機会が少ない人は運動量が減り、血行と代謝が悪くなりがちです。

軽い運動を日課にするよう意識をして、ホルモンバランスを良好に保つよう努めましょう。

サプリメントで女性ホルモンの働きを助ける方法もあります

ヘッドスパで余分な頭皮脂を除去

ホルモンバランスが崩れることによって頭皮脂が過剰になってしまったら、ヘッドスパの施術を受けることもおすすめです。

ヘッドスパは専門のサロンで、頭皮の洗浄やマッサージなどを行うものです。

余分な皮脂を洗い流すだけでなく血行を促進してくれるので、ホルモンバランスの乱れにより悪化した頭皮環境の改善が期待できるでしょう。

ヘッドスパの施術を受けた直後は、血行が良くなるため、頭や首・肩などがスッキリと軽くなったと感じる人が多いようです。

頭皮環境を良好に保つためには、月に1度など定期的に施術を受けると効果的です。

サプリメントで女性ホルモンを補う方法も

女性ホルモンのバランスが乱れると頭皮環境が悪化するだけでなく、自律神経のバランスも崩れ、イライラして不安を抱きやすくなるなどのトラブルが起こります。

とくに40代後半の更年期といわれる年代に差しかかった女性は、女性ホルモンの分泌が急激に減ることから、心身の不調が現れやすくなります。

このような女性ホルモンの急減を補うために、サプリメントを摂取するのもひとつの方法です。

女性ホルモンを補うためのサプリメントには、女性ホルモンに似た働きをする成分が含まれています。

たとえば大豆イソフラボンやエクオール、ローヤルゼリーなどの成分です。

またエストロゲンの分泌量を増やす働きがあるとされるプラセンタが含まれるものもあります。

ただ女性ホルモンが過多になることで起きてしまう疾患もあるので、心配な人は婦人科の医師に相談するなどして、適したサプリメントを処方してもらうのもよいでしょう。

(まとめ)女性ホルモンのバランスが崩れると頭皮脂が増えるって本当?

1. 女性ホルモンのプロゲステロンが頭皮脂の分泌量を増やします

女性ホルモンには、プロゲステロンとエストロゲンという2種類の成分があります。

そのうちの、プロゲステロンが多くなると皮脂分泌が活発になり、頭皮脂が過剰になることがあります。

プロゲステロンは排卵前後に分泌量が増えるので、その時期は頭皮脂が増えやすい時期といえるでしょう。

2. ホルモンバランスの崩れによりヘアサイクルが乱れます

プロゲステロンが多いために頭皮脂が過剰になると、ヘアサイクルが乱れやすくなります。

ヘアサイクルが乱れると、髪の毛の寿命が短くなり抜け毛が増え、毛量が減ってしまうことがあるのです。

また女性ホルモンの分泌が少ないと男性ホルモンが優位になり、皮脂分泌が加速し、皮脂過剰になることもあります。

3. 頭皮脂が過剰になったら正しい方法で洗髪をしましょう

ホルモンバランスが乱れて頭皮脂が過剰になってしまったら、洗髪で余分な皮脂を洗い流しましょう。

ただし正しい方法で洗髪をしないと、余分な皮脂を落としきることができません。

洗髪前のブラッシングや、予洗いを取りいれると、効率よく皮脂や汚れを落とすことができます。

4. 食生活はホルモンバランスに影響します

偏った食生活を続けているとホルモンバランスが乱れてしまうので、好き嫌いをせず栄養バランスのよい食事を心がけたいものです。

またホルモンバランスを整えるには、質のよい油の摂取が効果的です。

とくに青魚やアマニ油、エゴマ油などに含まれるオメガ3系の油は不足しがちなので、意識して摂るようにしましょう。

5. 睡眠不足や運動不足はホルモンバランスを乱します

寝不足や夜更かしは、ホルモンバランスが崩れる原因となります。
睡眠時間は7時間以上確保し、24時までには眠りに就きたいものです。

また運動不足も血行や代謝を悪くするため、ホルモンバランスを乱しますので、ストレッチやウォーキングなどの適度な運動を習慣にしましょう。

6. サプリメントで女性ホルモンの働きを助ける方法もあります

よい
不足している女性ホルモンの働きを助ける、サプリメントも市販されています。

女性ホルモンに似た働きをする、大豆イソフラボンやローヤルゼリーなどが含まれているものです。

ただしホルモン過多も体調を崩す原因となるので、専門医に相談するなど慎重に服用するとよいでしょう。