その頭皮のかゆみは、頭皮湿疹かもしれません


頭がかゆくて、ついつい頭皮を掻いてしまうということがありませんか?

かゆいからといって、爪を立ててガリガリ掻いてしまうと、さらにかゆみがひどくなってしまったり、頭皮に傷ができて炎症の原因になってしまったりすることも少なくありません。

頭皮のかゆみを引き起こしている原因は、ストレス・湿疹・皮膚炎などが多いです。

かゆみを引き起こすストレスには、外的要因による身体的ストレスと、精神的ストレスの2つが存在しています。

身体的ストレスが要因になっているかゆみは、原因が取り除かれることによって改善されていくことが多いです。

しかし精神的ストレスは、要因が複雑に絡み合っているケースが多いので、かゆみが長引く傾向にあります。

またかゆみを伴いブツブツした湿疹ができているとしたら、頭皮湿疹かもしれません。

ヘアケアの方法を見直したり、生活習慣を見直したりしても湿疹が改善していかない場合は、皮膚科などの医療機関で治療が必要になることもあります。

かゆみを我慢していることもストレスの原因になりがちなので、気になる症状が長引いている場合は、早めに受診するとよいでしょう。

頭皮のかゆみは、アレルギー症状と関係があります

まずかゆみや湿疹は、頭皮で異常が起きているサインです。

なんらかの理由により体内に流入している異物、または刺激物との接触などを、体が免疫機能によって排除しようとする働きによってアレルギー反応が起こります。

このアレルギー反応によって「ヒスタミン」という成分が放出されると、知覚神経に作用してその情報を脳に伝えることで「かゆい」と感じるようになってしまうのです。

そのためかゆみや湿疹、炎症などの症状が起きている場合、原因になっているものを取り除くことで症状を落ち着かせることができるケースが多いです。

ただし患部を掻いてしまうことによって頭皮が傷ついたり炎症を起こしたりすると、皮膚のバリア機能が失われてしまいます。

その結果としてアレルギー反応の原因となるさまざまな物質が体内に入りやすくなり、さらにかゆみを引き起こしやすい状態に。

一度掻き始めると、その周りの皮膚もかゆくなりがちなので、最初のかゆみを感じた部分よりも広範囲に広がってしまい、ダメージがひどくなってしまうことも多いです。

かゆみとストレスには、密接な関係があります


かゆみを引き起こす原因は「ヒスタミン」という成分だと上記でお伝えしましたが、実はこのヒスタミンを増やしてしまうのがストレスです。

ストレスを受け続けることによって、ヒスタミンの放出量が増えてしまいます。

そのためストレスとかゆみは密接な関係にあります。

なおストレスには大きく分けると身体的なストレスと精神的なストレスの2つに分かれており、身体的なストレスによるかゆみは一時的なことが多いのですが、精神的なストレスは要因が複雑なため長引くケースも少なくありません。

身体的なストレス

身体的なストレスとは、シャンプーが合わない、ヘアケア製品でかぶれた、帽子などの布地が合わない、乾燥しているなど外的な要因によって引き起こされるストレスです。

原因がはっきりしていることが多く判断がしやすいため、それを取り除くことによってかゆみが改善されていくことが多いです。

精神的なストレス

日常生活でのイライラや、仕事の疲れ睡眠不足など、精神的なストレスが多い場合も、ヒスタミンが多く放出されてしまいます。

精神的なストレスは、身体的なストレスに比べて理由がはっきりとしない、複雑に絡み合っていて簡単に解決しないということも多いため、原因が特定しにくいのが特徴です。

そのためかゆみが長期化しやすい傾向にあります。

頭皮湿疹が起こる4つの原因とその症状

かゆみの原因となる頭皮湿疹ですが、下記の4つのパターンによって引き起こされやすいといわれています。

① 脂漏性皮膚炎

皮脂が過剰分泌されることによって、頭皮にマラセチア菌というカビ菌が増殖してしまった時に起こる炎症です。

マラセチア菌は皮脂をエサにして増殖するため、なんらかの原因により皮脂が過剰分泌されてしまうと湿疹や炎症の原因になります。

このマラセチア菌、普段は頭皮にとってよい方向に働くため必要な存在なのですが、増えすぎると頭皮にとって刺激となってしまうのです。

皮脂の過剰分泌が原因になっているので、ベタベタした、大きなフケを伴います。

② 皮脂欠乏性湿疹(乾燥性湿疹)

皮脂欠乏性湿疹は、頭皮のバリアである皮脂が不足している時に起こる症状です。

乾燥の原因はさまざまですが、シャンプーの洗浄力が強すぎる、必要以上にシャンプーをしているといった理由でも乾燥します。

また夏の紫外線、冬の空気の乾燥なども頭皮の乾燥の原因になり、皮脂欠乏性湿疹になりやすいです。

頭皮が乾燥した状態になっているので、パラパラした粉状のフケが目立ちます。

③ アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎はアレルギーが原因になって起こる皮膚疾患です。

頭皮だけでなく、肘・膝の内側などの柔らかい場所に湿疹ができます。

カビやダニなどが原因になっているケースも多いので、治療と同時に環境整備も重要です。

④ 接触性皮膚炎

接触性皮膚炎は、その名の通り、体に合わない物質が接触することによって現れるアレルギーが原因になっている疾患です。

頭皮の場合、シャンプーや整髪料などのヘアケア製品が肌に合わなかったケースや、パーマ液やカラー剤などでも湿疹が出ることがあります。

新しいものを使用する時に症状が現れることが多いので、アレルギー反応が出やすい人は慎重な観察が必要です。

自宅でもできる、頭皮湿疹のセルフケアがあります


頭皮湿疹ができてしまった場合、まずは自宅でのセルフケアをしてみましょう。

シャンプーを変えてみる

皮脂過剰にしても、乾燥にしても、頭皮が不健康な状態になってしまっていることは間違いありません。

そのためできるだけ頭皮に刺激を与えないシャンプーに切り替えるとよいです。

高級アルコール系シャンプーは合成界面活性剤を使用しているため、洗浄力も刺激も強いものが多い傾向があります。

そのため頭皮がダメージを受けている時は、アミノ酸系などの低刺激で洗浄力が穏やかなシャンプーを使用するとよいです。

なお頭皮湿疹の場合は、フケを伴うことが多いので、「フケ用シャンプー」を使いたくなるかもしれませんが、殺菌成分が配合されているために刺激が強い場合も考えられます。

湿疹があるうちは、できるだけ刺激を与えないようにして、頭皮を健康な状態に戻してあげましょう。

頭皮マッサージをする

頭皮が健康になるためには、十分な酸素と栄養が必要になります。

そのためには、頭皮の血行がよい状態が理想。

美容院でのヘッドスパでプロの施術を受けることもよいですが、自分の指の腹でゆっくりと揉みほぐすマッサージを継続していくだけでも効果があります。

なおシャンプーをする際にマッサージしながら洗うだけでも、血行が良くなりリラックス効果も期待できるのでおすすめです。

ストレスを軽減する

ストレスはかゆみの原因になるヒスタミンを分泌させます。

また体の不調の原因にもなるため、ストレスが多いとホルモンバランスの乱れや免疫力の低下を引き起こしかねません。

いきなりストレスを解消することは難しいかもしれませんが、ちょっとしたストレッチで体をほぐしたり、趣味の時間を楽しんだりして、ストレスケアを心がけてみてください。

生活習慣を見直す

頭皮を健康な状態にするためには、バランスの取れた食事・適度な運動・良質な睡眠が大切です。

脂質や糖質の多い食事を避け、髪の成長に重要な良質なタンパク質やビタミン群をしっかりとバランス良く摂取しましょう。

またウォーキングやストレッチなどの軽い運動でもよいので、定期的に体を動かして、血流をアップさせることも必要です。

さらに質のよい睡眠は髪の成長を促すだけでなく、ストレスケアにもつながっていきます。

少しずつでもよいので、自分の生活習慣を見直してみることをおすすめします。

改善が見られない場合は、早めに皮膚科を受診してください

頭皮のかゆみの原因はさまざまです。

そのためセルフケアを行ってみても改善が見られない場合は、医療機関へ相談することがおすすめです。

悪化してしまうと、抜け毛や薄毛の原因にもなりかねません。

なお頭皮の炎症は何科を受診したらよいのか、と悩まれるかもしれませんが、頭皮は皮膚の延長です。

そのため頭皮湿疹は皮膚科で診てもらうことができます。

症状に合わせて、塗り薬や飲み薬などを処方してもらえますので、悪化してしまう前に早めの相談をするのがよいでしょう。

(まとめ)気になるのは頭皮脂だけじゃない!頭のかゆい湿疹は何?

1. その頭皮のかゆみは、頭皮湿疹かもしれません

頭皮のかゆみを引き起こしている原因の多くは、ストレス・湿疹・皮膚炎です。
湿疹ができてしまっている場合は、頭皮湿疹かもしれません。

掻くことで悪化してしまうので、症状が長引く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

2. 頭皮のかゆみは、アレルギー症状と関係があります

体内に異物や刺激物などが流入・接触している場合に、体が排除しようとする作用がアレルギー反応です。

体内でアレルギー反応が起こると、ヒスタミンという成分が分泌され、知覚神経に作用してかゆいと感じるようになります。

3. かゆみとストレスには、密接な関係があります

強いストレスを感じていると、かゆみの原因となるヒスタミンが継続的に分泌されやすくなります。

身体的なストレスの場合、原因を取り除くことで解消しやすい傾向があります。

しかし精神的なストレスは複合要因であることが多いため、すぐには解消が難しいかもしれません。

4. 頭皮湿疹が起こる4つの原因とその症状

頭皮湿疹にはいくつかの原因とそれに対応する症状があります。

皮脂分泌が過剰なために起こる「脂漏性皮膚炎」、乾燥が原因で起こる「皮脂欠乏性湿疹」、アレルギー反応によって起こる「アトピー性皮膚炎」や「接触性皮膚炎」などが多いものです。

まずはその原因を見極めましょう。

5. 自宅でもできる、頭皮湿疹のセルフケアがあります

頭皮湿疹ができてしまった場合、まずはセルフケアを試すことがおすすめです。

健康的な頭皮に導くため、シャンプーを低刺激なアミノ酸系に変更してみる、頭皮マッサージで血行を良くするなど、簡単に取り組むことができるケアもあります。

6. 改善が見られない場合は、早めに皮膚科を受診してください

頭皮のかゆみの原因はさまざまです。

そのため軽度なうちは自宅でできるセルフケアによって改善される可能性があります。

しかし炎症や湿疹が長引く場合は、皮膚科を受診してください。
悪化してしまうと、抜け毛や薄毛の原因にもなります。