脱毛症には副腎皮質ホルモン注射が効くこともあります


脱毛症の治療にホルモン注射という方法があります。

全ての脱毛に効果があるものではなく、一部の医療機関でのみ行われているのですが、ある条件の下で一定の効果が期待できる方法です。

特に円形脱毛症の場合には、脱毛箇所が狭く軽度のものであれば効果が出やすいと考えられています。

しかし、円形脱毛症でも広い範囲や重度の場合には効果が出ないことや、治療中に副作用が起こる可能性もあります。

副腎皮質ホルモン注射は円形脱毛症に使われます

円形脱毛症の治療で使われるホルモン注射は「副腎皮質ホルモン」です。

副腎皮質ホルモンは、「ステロイド」とも呼ばれるもので、皮膚科の治療などで多く見られます。

副作用が強く、体に悪いイメージを持っている方や使いたくないと感じる人も多いものですが、局所的に利用することで良い影響も大きいものです。

円形脱毛症の治療で使う場合も、狭い範囲の脱毛に用いられる局所注射になります。

副腎皮質ホルモンは、免疫機能を正常化させる働きを持っており、毛根を外敵と勘違いし攻撃するTリンパ球の働きを抑えます。

円形脱毛症は自己免疫の異常によって発症するともいわれているため、免疫機能に働く副腎皮質ホルモンは脱毛を押さえるとされているのです。

また、副腎皮質ホルモンは炎症を抑える働きもあります。

炎症を抑えることで、頭皮の血流を正常化して、毛根に栄養分を届けやすくします。

アレルギーによる皮膚の炎症が原因となる脱毛症にも一定の効果が期待できそうです。

ホルモン注射には種類があります


ホルモン注射というと副腎皮質ホルモン以外にも、婦人科などで利用される女性ホルモンを思い浮かべる方もいるでしょう。

女性ホルモンも脱毛症の原因に影響を与えていることがあるため、女性ホルモンの注射でも効果が期待できそうなものです。

女性ホルモンは頭皮環境を整えて、頭髪を育てる働きを持っています。

反対に男性ホルモンには脱毛症を引き起こすリスクがあり、女性ホルモンを優位にすることは大切です。

しかし、女性ホルモン注射を行うことで脱毛症に目立った効果が出たという臨床結果はあまり報告されていません
実際に、副腎皮質ホルモンのように脱毛症治療に使われるケースも少ないようです。

また、女性ホルモンを注射で取り込む治療方法も少なくなっており、女性ホルモンを使う場合も貼り薬などを利用します。

女性ホルモンの影響は脱毛にも関係がありますが、副腎皮質ホルモンのようにピンポイントで効果を与えることは難しいようです。

また、女性の体に副作用を起こすこともあるため、脱毛治療でホルモン注射といったら副腎皮質ホルモンの注入だと考えてよいでしょう。

女性ホルモンの副作用は、子宮内膜症の症状の悪化や子宮からの出血や高血圧、体脂肪増加などがあります。

ホルモン注射で脱毛症が治らないこともあります

副腎皮質ホルモンのホルモン注射は、円形脱毛症に一定の効果が期待できます。

しかし、効果が出やすい脱毛症の症状と出にくい脱毛症があるため、治療は選択的に行われます。

副腎皮質ホルモン注射が効かない場合には、育毛剤での治療や重度の場合には入院治療が必要です。

また、脱毛の原因によってはストレスコントロールを行ったり、シャンプーなどのヘアケアの見直しを行ったりします。

副腎皮質ホルモン注射が効かない円形脱毛症

局所的な副腎皮質ホルモン注射が効かない円形脱毛症は、重度のケースや広範囲にわたって脱毛が起こっているようなケースです。

重い脱毛症には副腎皮質ホルモンを内服する方法や、ステロイドを点滴するパルス療法、自己免疫を改善する局所免疫療法などが取られます。

広範囲の脱毛の場合には、注射した部分のみに発毛が起こったり、頭皮が凹んだりするなどのリスクがあります。

副腎皮質ホルモン注射が副作用を起こすケース

副腎皮質ホルモン注射で副作用が心配なのは、幼い子供や肌に感染症を患っている人などです。

子供の肌は薄いため、強い成分の副腎皮質ホルモンで副作用が起こりやすくなります。

また、肌の感染症を持っている場合には、自己免疫を抑えることで炎症などの症状が悪化する恐れがあります。

(まとめ)脱毛症の治療にホルモン注射は効果的?

1.脱毛症には副腎皮質ホルモン注射が効くこともあります

脱毛症でホルモン注射が使われるケースには円形脱毛症の治療があります。

円形脱毛症が起こった部分に注射をすることで軽度の脱毛症には一定の効果があるようです。

ただし、なかには効かない脱毛症や副作用が出ることもあります。

2.副腎皮質ホルモン注射は円形脱毛症に使われます

円形脱毛症で使われるホルモン注射の内容は、副腎皮質ホルモンです。

副腎皮質ホルモンは自己免疫の正常化や炎症を抑える働きを持っており、主に局所的な治療に効果が期待できます。

3.ホルモン注射には種類があります

ホルモン注射には、副腎皮質ホルモン以外に女性ホルモンもあります。

女性ホルモン注射は女性の体調不良を整えるために利用されますが、女性の脱毛にはあまり効果が出ないとされており、あまり使われません。

4.ホルモン注射で脱毛症が治らないこともあります

副腎皮質ホルモン注射による円形脱毛症の治療は効果が出るケースもあれば出ないケースもあります。

人によっては副作用が出ることもあるため、医師による慎重なコントロールが必要です。