膠原病とは自己免疫疾患の総称で、症状のひとつに脱毛症があります


膠原病というのは、ひとつの病気の名前ではなく、複数の自己免疫疾患を総称して言うものです。

自己免疫疾患は、体の中の物質を異物だと誤認して免疫が攻撃してしまうことによって起こる病気です。
こうした免疫の働きによって毛根が攻撃され、脱毛が起こってしまうことがあるのです。

同じ膠原病の中にも、とくに脱毛が起こりやすい病気とそうではない病気があります。
膠原病が疑われる場合は、まず病院でなんの病気なのかはっきりさせることから始めましょう。

膠原病とは様々な自己免疫疾患の総称です

膠原病は、次のようなさまざまな免疫疾患を総称した言葉です。

全身性エリテマートデス

発熱や倦怠感、皮膚の発疹などが起こります。
SLEとも呼ばれる病気で、若い女性に多いという特徴があります。

男女比は1対9とも言われているため、女性は特に注意をする必要があります。
女性の脱毛症の原因となる膠原病としてもっとも可能性が高いのが、この全身性エリテマートデスです。

関節リウマチ

いわゆる「リウマチ」です。

関節が痛む病気で、とくに脱毛が起こるという症状はありませんが、指の関節が痛むことで髪が洗いつらくなって頭皮の状態が悪くなったり、関節リウマチの治療薬の副作用で脱毛が起こるといったケースがあります。

関節リウマチも、SLEほどではありませんが、男性よりも女性の方がかかりやすい病気です。

強皮症

手の指先から徐々に皮膚が硬くなっていく病気です。
強皮症の患者には、寒い日などに、手足の先が白くなったりしびれるといったレイノー現象が起こります。

この強皮症が頭皮に発症した場合、髪の毛が抜ける場合があります。

膠原病の治療は医師による診察に基づいて行いましょう


膠原病が疑われる場合、医師による診察を受けるようにしてください。

症状

膠原病になると、関節の痛みや微熱が続く・湿疹がある・ドライアイ・口渇などの症状が起こります。

ただし同じ膠原病でも、それぞれの病気によって出てくる症状が異なるため、詳細は医師による診断が必要になります。

診断方法

血液検査やレントゲン検査などを必要に応じて行います。

また尿検査なども行われる場合もあります。
膠原病は免疫による全身疾患なので、ある特定部位の検査だけでなく、複数の検査の結果を総合的に見て判断する必要があります。

治療方法

治療方法は、各疾患によって異なりますが、多くの場合でステロイドが使われます。
ステロイドは、免疫を抑える役割があるため、自己免疫疾患に向いた薬剤なのです。

ただしステロイドには副作用もあるので、処方による体の変化や経過を随時医師に相談しながら治療を受けましょう。

膠原病の中には、放っておくと生死にかかわる重大な症状が出るものもあります。
体の調子が良くないと感じたら、病院で検査を受けましょう。

日頃の生活にも気を付けましょう

膠原病による脱毛症を治療するためには、そもそもの原因となっている自己免疫疾患を改善させる必要があります。

医師と相談しながら服薬などによる治療を行いましょう。
それと同時に、脱毛症を緩和させる自宅でのケアを行うことも大切です。

自己免疫疾患がよくなっても、別の要因で髪が生えなくなるといったことがないようにしましょう。

シャンプーを怠らない

どうせ免疫異常で髪は抜けてしまうのだからと、洗髪をおろそかにしたり、肌に合わないシャンプーを使っていたりすると、頭皮の状態が一層悪くなってしまいます。

症状や体の状態にもよりますが、ムリのない範囲で頭皮ケアを続けましょう。

ただし入浴全般に関しては、体力を消耗する行為でもあるため、湯船に浸かっていいのか、温泉に行っていいか等、詳細は医師に尋ねてから行うようにしてください。

食事や睡眠に気を配る

膠原病になると、味を感じづらくなって食べる楽しみが減ったり、胃が痛いなどの症状によって睡眠が妨げられることがあります。

しかし栄養のある食事を摂ることや、まとまった睡眠時間を確保することは、身体を健康に保つ為にも、育毛のためにも大切です。

食感を工夫したり、枕を変えるなど睡眠環境の改善を試みるなどして、なるべく健康的な生活が送れるように気を配りましょう。

(まとめ)脱毛症の原因になることがある膠原病って一体なに?

1.膠原病とは自己免疫疾患の総称で、症状のひとつに脱毛症があります

膠原病は、複数の自己免疫疾患の総称で、脱毛が起こる場合もある病気です。
免疫が異常をきたすことによって、毛根を攻撃してしまって脱毛症になるのです。

まずは病院でどのような病気にかかっているのかはっきりさせましょう。

2.膠原病とは様々な自己免疫疾患の総称です

膠原病とは、全身性エリテマートデスや、関節リウマチ、強皮症などの総称です。

とくに全身性エリテマートデスは脱毛症が起こる可能性が高いため、女性は注意が必要な病気です。

3.膠原病の治療は医師による診察に基づいて行いましょう

膠原病は、関節の痛みや微熱、口渇などの症状が出る病気です。
血液検査やレントゲンで膠原病だと診断されたら、ステロイドなどの薬を使った治療を行うことになります。

命に関わることもある病気ですから放置しないようにしましょう。

4.日頃の生活にも気を付けましょう

膠原病で脱毛症が起こってしまった場合は、日頃の生活にも気を付けるようにしましょう。

さまざまな症状が出てしまいますが、なるべく栄養のある食事を食べて睡眠を取り、頭皮を清潔に保つようにしてください。