脱毛症のステロイド内服にはムーンフェイスや月経不順などのリスクがあります


ステロイド内服を行うと、ムーンフェイスや月経不順などの副作用リスクが高まり、患者さんによっては大きなストレスになることがあります。

薬をやめてすぐに脱毛が再発するケースもあり、慎重に検討することが必要です。

免疫系に働きかける薬は身体に大きな負担がかかり、重篤な副作用が出るケースもあることを意識するといいでしょう。

効果を示すデータがあるものの副作用のリスクがある治療法です

日本皮膚科学会のガイドラインによると、ステロイド内服は発毛促進を示唆するデータがあるものの副作用を併発するリスクが高く、慎重に検討すべき手段とされています。

内服をやめてすぐに脱毛症が再発するリスクも高く、リスクを考慮してまで行う必要があるか判断に迷うというのが学会の提唱する結論のようです。

そのため、積極的に推奨する治療法にはなっていません。

少なからず改善に向かったデータがあることから、最終的な判断は担当医師にゆだねられています
また、急速に脱毛が進んでいる患者さんに対して検討してもよい方法とされています。

しかし、脱毛面積が25%未満の軽症患者さんの進行期や15歳未満の子どものケースでは、安全性に配慮して使用しないのが一般的です。

発症後6ヶ月以内の重症患者さんの進行期に使われるケースがほとんどです。

ステロイド内服を提案された場合は、使用に際するリスクや安全面への配慮を聞いたうえで、慎重に判断するようにしましょう。

他の方法と比較した場合のメリットやステロイド内服が必要な理由をよく聞くことが大切です。

決まった量を決まった時間に飲みましょう


ステロイド内服薬を使用する場合は少量の服用から始めます。

そのため、すぐに思うような成果がでないことがありますが、自己判断で服用量を調整したり飲む回数を増やしたりしてはいけません。

医師の指導にしたがって規定の量を決まった時間に服用し、感じた変化や効果についてフィードバックをしながら、徐々に適した量を見つけていきます。

大量服用した場合は身体に負担が大きくなって、脱毛症以外の重篤な副作用につながるリスクがあります。

女性だと顔が丸く腫れ上がってしまうムーンフェイスが深刻で、脱毛以上のストレスを感じることもあるでしょう。

また、食欲増進作用が肥満につながり、体重増加や体型の変化に悩む方もいます。

肩の辺りに脂肪がつきやすく野牛肩という症状が出ることもあり、全身の見た目に関わる副作用もあるのです。

症状が改善したからといって勝手に断薬することも危険で、体内のステロイド量が不足することで症状が再発したり、体調不良を起こしたりします。

ステロイド内服をする時には強い薬であることを意識して、医師の指示通りに使いましょう。

症状の悪化を防ぐ即効性が期待されます

他の治療方法と比較した時のステロイド内服の優れた点は、即効性が期待できるところです。

そのため、症状の悪化が懸念される状況で検討されます。

積極治療を行わなかったとしても脱毛症が治る可能性はありますが、複数箇所に広がったり、どんどん毛が抜け落ちてしまったりするリスクがあります。

また、完治までにどれくらいの時間がかかるか分かりません。

患者さんの精神的ストレスを考慮してできるだけ早く積極治療を開始するのが望ましいと判断されると、ステロイド内服を提案されます。

ステロイド内服をしたからといって必ず改善に向かうわけではないものの、悪化を防ぐために効果的な一つの手段といえるためです。

健康面の副作用のリスクをとってまで内服治療をはじめるか、経過観察や外用薬を使いながら自然によくなるのを待つかは、患者さん自身の判断にゆだねられるケースがほとんどです。

精神的苦痛や制約を考慮したうえで、自分にとって望ましい選択肢を選ぶことが求められます。

そのため、かかりつけ医師のアドバイスを参考にしつつ、後悔しない選択をしましょう。

(まとめ)脱毛症のステロイド内服はリスクが高い?

1.脱毛症のステロイド内服にはムーンフェイスや月経不順などのリスクがあります

ステロイド服用は、顔がふくれあがってしまうムーンフェイスや月経不順など多数の副作用が報告されている治療法です。

薬をやめると脱毛症が再発することも多いため、安易な考えでのステロイド服用は避けたほうが無難です。

2.効果を示すデータがあるものの副作用のリスクがある治療法です

日本皮膚科学会によると十分な確証があるとはいえず、積極的に推奨することはできない治療法とされています。

医師が治療に有用と判断した場合にのみ採用できる方法として、注意深い判断が求められます。

3.決まった量を決まった時間に飲みましょう

ステロイド内服を開始した場合は、服用量や飲み方などの指示に従い、決められたルールに則って使いましょう。

自己判断での調整は副作用リスクを高めるので、医師との連携が必須です。

4.症状の悪化を防ぐ即効性が期待されます

リスクが高い治療法ではありますが、脱毛症の急激な悪化を食い止める方法として注目されています
また、他の治療によって思うような成果が出なかった患者さんに対する有効な選択肢ともいえます。