甲状腺の働きに異常が起こると脱毛症になることがあります


甲状腺は、栄養素である「ヨウ素」から、甲状腺ホルモンを作りだす働きをしている器官です。

甲状腺ホルモンには、新陳代謝を促したり、脳を活性化させたりする役割があります。

そのため、多く分泌されすぎたり、分泌量が足り無かったりすると、疲れやすくなったり、皮膚がかさつく、髪が抜けるなどの問題が起こります。

こうした甲状腺の異常は特に中年以降の女性に多いことで知られています。

甲状腺の働きはホルモンの分泌による新陳代謝の促進です

甲状腺というのは、一体どこにあってどのような働きをしているものなのでしょうか。

改めて考えてみましょう。

甲状腺の場所

甲状腺というのは、喉仏のあたりにある器官で、羽を広げた蝶々のような形をしています。

しかし、それほど大きな臓器ではないため、通常の状態では外から形がわかることはありません。

甲状腺の働き

女性の体の中では女性ホルモン、男性の体の中では男性ホルモンが多く分泌されており、それぞれの体を作るのに重要な役割を果たしています。

しかし、「ホルモン」というのは、女性ホルモンと男性ホルモンだけではありません。

甲状腺も、甲状腺ホルモンを作りだし、体の新陳代謝を促し、調子を整えるのに重要な役割を果たしているのです。

甲状腺の異常

甲状腺に異常が起こると、喉が腫れたり、ホルモンバランスの崩れによる心身の不調が起こります。

甲状腺の異常には、甲状腺ホルモンの分泌量が多すぎたり少なすぎたりするケースの他、良性腫瘍や悪性腫瘍などの腫瘍ができることもあります。

甲状腺の異常によって起こるトラブル


甲状腺に問題が起こると、次のような症状が現れます。

体力の低下、疲労感

甲状腺は新陳代謝を促して、身体が活動するためのエネルギーを作りだします。

そのため、甲状腺に問題が起こると、全身の倦怠感やだるさ、疲れやすいなどの症状が起こります。

貧血や加齢による体力の低下と混同されがちな症状ですから、見落とさないようにしましょう。

これは、甲状腺ホルモンが多すぎる場合も、少なすぎる場合も共通して起こる症状です。

更年期障害のような症状

甲状腺ホルモンの分泌量が多いと、更年期障害にも似た次のような症状が起こります。

  • 発汗
  • 体ののぼせ、動悸
  • イライラ感
  • 微熱
  • 不眠

このほか、眼球が飛び出してくるという特徴的な症状もあります。

倦怠感

反対に、甲状腺ホルモンの分泌量が少なすぎる場合は、全身がだるく病気のような状態になります。

  • 寒がり
  • 脈拍の低下
  • 気力や筋力の低下
  • やる気がでない
  • 眠気

なお、脱毛症は、甲状腺ホルモンの分泌量が多すぎる場合にも少なすぎる場合にも起こりますが、どちらかというと少ない場合に起こることが多いようです。

体調が悪いと感じたら病院で検査をしてみましょう

不眠と寝すぎ、イライラ感と倦怠感などは、まるで反対の症状ですが、どちらも甲状腺の異常によって起こります。

こうした症状は、うつ病や貧血など、甲状腺の問題以外でも起こるものです。

一体どうしてこのような体調不良が起こっているのかということは、病院できちんと検査をしなければわかりません。

体調が悪いな、と感じたら、まずは病院を受診してみましょう。

中年の女性に多い甲状腺の異常

特に女性は、甲状腺の異常が起こりやすいと言われています。

出産を機に異常が起こることもあるため、出産後、いつまでも体力が回復しなかったり、異常に疲れやすかったりする場合は病院に行ってみましょう。

悪性腫瘍が潜んでいる場合もある

甲状腺の病気の中には、「甲状腺がん」も挙げられます。

喉に腫れがある場合は、腫瘍ができていないか調べてもらった方が良いでしょう。

甲状腺の検査は、内科での血液検査で簡単に行うことができます。

より詳しい検査をする場合は超音波検査やCTなどが行われることもありますが、まずは血液検査を受けてみましょう。

(まとめ)甲状腺の病気で脱毛症になることがあるの?

1.甲状腺の働きに異常が起こると脱毛症になることがあります

甲状腺で作られる甲状腺ホルモンには、新陳代謝を促したり脳を活性化させたりする働きがあります。

甲状腺ホルモンは、多すぎても少なすぎても、心身に問題が起こってしまいます。

2.甲状腺の働きはホルモンの分泌による新陳代謝の促進です

甲状腺は、喉仏のあたりにある器官で、通常外から形がわかることはありません。

甲状腺で作られる甲状腺ホルモンは、新陳代謝を促して心身の調子を整える働きをしています。

3.甲状腺の異常によって起こるトラブル

甲状腺の働きに問題が起こると、体力の低下や疲労感が起こります。

また、甲状腺ホルモンの分泌量が多い場合は、のぼせやイライラ感など、更年期障害に似た問題が、少ない場合は眠気や倦怠感などが起こります。

4.体調が悪いと感じたら病院で検査をしてみましょう

甲状腺の異常による体調不良は、うつ病や貧血などでも起こり得るものです。

原因を特定するためにも、体調不良がある場合や、出産後に体力がなかなか回復しない場合、喉に腫れがある場合などは病院で検査してもらいましょう。