皮脂の分泌のバランスを整えると考えられているからです


著名人が実践していることで話題になったのが「湯シャン」です。

地肌に良い、髪が太くなる、薄毛を予防するなどの効果があると言われています。

湯シャンとは、シャンプーやトリートメントなどを使わず、水またはお湯だけで髪や頭皮を洗う方法です。

そこで心配になるのが、汚れがちゃんと取れるのか、臭くならないのかという点です。

実はお湯そのものに洗浄力があり、温度が高くなるほどそのパワーがアップするので、40℃以上のお湯はシャンプーと同じぐらいの洗浄力があります。

皮脂は水でもほとんど落とすことができるので、汚れは取れると思われます。

また、気になる頭の臭いですが、その原因は、過剰分泌された皮脂の酸化や「皮膚常在菌」のバランスの乱れなどが考えられます。

しかし、湯シャンによってそのような原因を取り除くことができるので、シャンプーをしなくても頭が臭くなることはありません。

より健やかで美しい髪を保つために、自分の髪と頭皮の状態をしっかりと見極め、適切な方法で湯シャンを行うことが必要です。

頭皮の皮脂の落とし過ぎは逆効果です


シャンプーは洗浄力が高く、頭皮の皮脂を落とし過ぎると言われています。

皮脂が少なくなりすぎると、皮膚を守るために皮脂が過剰に分泌されてしまいます。

湯シャンを続けると、頭皮に必要な皮脂が残るので、過剰な皮脂の分泌によって消費していたビタミンB群などの栄養が髪に供給され、髪の成長を促すようになります。

また、適度な皮脂は空気中の汚れや細菌、紫外線などの刺激から頭皮を守り、潤いを保ってくれるので、湯シャンによって、髪や頭皮の皮脂が本来持っているバリア機能を回復することができます。

それから、シャンプーは皮膚を守る働きを持つ「皮膚常在菌」まで洗い落としてしまいます。

すると、頭皮の汚れが分解されにくくなり、臭いが発生したり、余分な皮脂が頭皮に回りすぎたりして、頭皮のトラブルを招きます。

「皮膚常在菌」は多すぎても頭皮環境を悪化させるので、バランス良く保つことが大切です。

湯シャンはお湯の温度と洗い方に注意が必要です

洗い方

  1. 髪を濡らす前に、動物性の柔らかいヘアブラシであらかじめゆっくり丁寧に髪をとかしておきます。

    それにより、髪に付着していたホコリやゴミを取り除き、頭皮の汚れなどをよりスムーズに洗い流すことができます。

  2. 頭全体を33~34℃以下のお湯で洗い流します。

    手指の腹で軽くマッサージするように洗い流すと、汚れが落ちやすくなりますが、強くこすらないようにしましょう。

    また、洗い流す時間が長いと必要な脂分まで落としてしまうので、3~5分程度で終わらせるようにします。

    髪が長い人は、プラスチック製の粗めのヘアブラシでやさしくブラッシングしながら洗い流すと、頭皮や髪の汚れを効率よく落とすことができます。

  3. 髪のキシキシ感が気になる人は、洗面器にお湯をはり、その中にお酢もしくはクエン酸を小さじ1/2~1/3程度入れ、頭や髪全体になじませていきます。

    お酢やクエン酸を使うことで、乾燥時のキシキシ感を緩和し、髪がまとまりやすくなります。

    ただし、お酢は独特のニオイがあるので、気になる人はクエン酸を使いましょう。

  4. バスタオルで髪を挟むようにして押し拭きし、髪が傷むのでこすらないように注意してください。

    また、頭皮をブラシでこすりすぎるとフケのような白いものが出てきてしまうことがあります。

    これは、頭皮や髪にとって必要な皮脂や角質細胞です。

    こすればこするほど出てきてしまい、かつ髪がベタベタになってしまうので気をつけてください。

    仕上げにドライヤーを使っても問題ありませんが、できるだけ高温の熱風は避け、冷風などを使う方が良いでしょう。

湯シャンは頭皮の状態に注意し、続けることが大切です

お湯の温度が高いと、頭皮の皮脂を落としすぎるので、頭皮の乾燥が気になる人は低めの温度で洗い流すようにします。

逆に、脂性肌の人は、ベトベトして気持ち悪い時には少しずつお湯の温度を上げてもいいですが、ベタつきがなくなったら、徐々に温度を下げましょう。

それから、普段からフケが多い人は「脂漏性皮膚炎」の可能性があり、シャンプーを中断することで抗菌効果がなくなり、症状が悪化してしまう恐れがあります。

また、湯シャンを行って強いかゆみや赤みが強くなるなど、頭皮の状態が悪くなった場合は、直ちに中断してください。

このような場合は自己判断を避け、皮膚科などの専門医に相談しましょう。

湯シャンを始めたばかりの頃は、シャンプーで落としすぎていた脂分が過剰に出るため、髪や頭皮がべたついてしまうことがあります。

しかし、湯シャンを続けていくうちに頭皮自体が脂分の分泌をコントロールするようになるため、ベタベタ感は次第になくなります。

ただし、このような効果を感じるには、毎日続けても最短半年、最長3年程度かかると言われています。

自分の頭皮の状態に合わせて洗い方や洗う間隔などを調整し、気長に続けましょう。

(まとめ)湯シャンが脱毛症改善に有効と言われるのはなぜですか?

1.皮脂の分泌のバランスを整えると考えられているからです

湯シャンとは、シャンプーやトリートメントなどを使わず、水またはお湯だけで髪や頭皮を洗う方法です。

お湯には洗浄力があり、髪や頭皮の汚れや臭いを取り除くことができます。

頭皮の状態を見極め、適切に行いましょう。

2.頭皮の皮脂の落とし過ぎは逆効果です

シャンプーは洗浄力が高く、頭皮の皮脂を落とし過ぎ、皮膚を守る菌も落とすので、皮膚を守るために皮脂が過剰分泌し、臭いも発生します。

湯シャンを続けると、皮脂が適度に残るので、頭皮は守られ、髪が成長します。

3.湯シャンはお湯の温度と洗い方に注意が必要です

洗い方

  1. 動物性の柔らかいヘアブラシで髪をとかします。
  2. 頭全体を33~34℃以下のお湯で洗い流します。
  3. お湯にお酢またはクエン酸を少量入れ、頭にかけます。
  4. タオルでこすらないように押し拭きします。
4.湯シャンは頭皮の状態に注意し、続けることが大切です

普段からフケが多い人は、シャンプーを中断すると症状が悪化することがあります。

頭皮の状態が悪くなった場合、専門医に相談してください。

頭皮の状態に合わせて洗い方や洗う間隔などを調整し、気長に続けましょう。