女性の脱毛症はゆっくり進行しますが、円形脱毛症には注意が必要です。


男性と女性の脱毛症の違いのひとつに「進行速度」があります。
男性型脱毛症(AGA)は発症後の進行が早く、一箇所から脱毛がどんどん拡がるという特徴を持っています。

これに対し、女性型脱毛症は全体的にボリュームが薄くなり、脱毛が進むスピードもゆるやかなのです。
その理由は女性ホルモンであるエストロゲンにあります。

エストロゲンには毛髪の成長を促す働きがあるのです。
脱毛を促進する男性ホルモンは女性にも存在していますが、エストロゲンの分泌が男性ホルモンの影響をおさえるのです。

進行速度が遅いということは、男性に比べて早い段階での治療がしやすいということです。

ただし脱毛症の中には男女を問わず非常に進行速度が早く、あっという間に髪の毛が抜けてしまうタイプがあります。
それが「円形脱毛症」です。

円形脱毛症は短期間で発症し、その箇所がすべて脱毛してしまうのです。
場合によっては「朝起きたら一箇所だけすっぽり抜け落ちていた」という例もあります。

進行の速い円形脱毛症の場合は、早期発見をして原因を解消することが何よりも重要です。

毎日のヘアケアの際などに、しっかりとチェックをするようにしてください。

男性と女性の進行速度の違い

脱毛症の主な原因は、体内にある男性ホルモンTH(テストステロン)が毛乳頭に入り込み、髪のサイクルを極端に短くしてしまうことです。
この脱毛のシステムは女性でも変わりません。

しかし男性が発症してから2~3年で重症化してしまうケースがあるのに対し、女性の脱毛症は進行速度が非常に遅いのが特徴です。

たとえば40代くらいで発症しても、60代になった段階でさほど地肌の露出が目立たない例もあります。
これは女性ホルモンの中のエストロゲンが、髪の毛を育成し、脱毛を抑える役割を担っているためです。

エストロゲン分泌量の多い女性は血中のTH濃度が非常に薄く、髪への影響が比較的少ないのです。
進行速度が遅いということは、適切なケアをすれば初期段階で押さえ込むこともできるということです。

投薬などの治療をする前に、ホルモンバランスを正常に戻したり、生活習慣やヘアケア方法を見直したりすることで改善する可能性もあります。

初期症状に気づきにくい円形脱毛症


一方で、脱毛の進行速度に男女の差がないのが「円形脱毛症」です。
なんの前触れもなく突然髪が抜け始め、最初は一箇所だけの脱毛でも、あっという間に複数個所や全頭に広がることもあります。

脱毛の拡散を防ぐには1箇所に脱毛が出来た時点で速やかに治療を開始する必要があります。

しかし円形脱毛症は初期症状がわかりづらく、そのため気がついたときにはごっそりと髪が抜けてしまっているのです。

女性の場合は髪が長く、パーマなどで隠れて脱毛部分が発見されにくいという難点もあります。
とはいえ本当に何の前触れもないわけではありません。

注意していれば

  1. 急に抜け毛が増える
  2. 脱毛する箇所の頭皮に前段階として軽いしびれを感じる
  3. 爪の溝がデコボコになり・窪み・横方向に筋ができる

などといった「前触れ」に気づくことができます。
「抜け毛が増えてきたな」と実感したときは、頭皮のしびれや爪の溝に注意しましょう。

周囲の毛が抜けやすくなるのも進行が早い理由

円形脱毛症の特徴に、周囲の頭皮への強い影響があることがあげられます。
注意してみると、円形になった脱毛部分のまわりも毛根が弱り、とても抜けやすくなっているのです。

禿げてしまった部分を気にしてむやみに触っていると、周囲の弱った髪も簡単に抜け、脱毛部分を広げてしまうことになります。
これも「進行速度が速い」と感じる理由です。

とくに女性はブラッシングや洗髪の回数が多いので、円形脱毛症が発症した付近は特に気をつけるようにしましょう。

円形脱毛症はその原因を日常生活から見つけ出して改善すれば自然治癒で治る場合が多いのです。

しかし実際には原因を特定することが難しかったり、「髪が抜けた」こと自体がストレスとなったりして重症化するケースがみられます。

円形脱毛症が発症したら、頭皮や髪へのムダな刺激を避け、できるだけ早い段階で治療を開始することをおすすめします。

(まとめ)女性の脱毛症の進行速度はどのくらい?

1.女性の脱毛症はゆっくり進行しますが、円形脱毛症には注意が必要です。

女性の脱毛症は進行速度がゆるやかです。
それは女性ホルモンであるエストロゲンに毛髪の成長を促す働きがあり、脱毛を促進する男性ホルモンの影響をおさえるためです。

しかし中には男女を問わず非常に早い速度で髪の毛が抜けてしまう円形脱毛症もあります。

2.男性と女性の進行速度の違い

女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が、脱毛の原因となる男性ホルモンTH(テストステロン)の影響を抑えます。

進行速度が遅いということは、ホルモンバランスを正常に戻したり、生活習慣やヘアケア方法を見直したりすることで、初期段階で改善すること可能ということです。

3.初期症状に気づきにくい円形脱毛症

一方、進行速度の速い円形脱毛症の場合は、できるだけ速やかに治療を開始する必要があります。

初期症状として「急に抜け毛が増える」「脱毛箇所に軽いしびれを感じる」「爪の溝が窪み、横方向に筋ができる」などといった前触れがあります。

4.周囲の毛が抜けやすくなるのも進行が早い理由

周囲の毛根への影響が強いのも円形脱毛症の特徴で、むやみに触ると周囲の弱った髪も簡単に抜けてしまうことがあります。

進行が速いだけに、重症化してからの治療では長くかかります。
ブラッシングなどの刺激を避け、できるだけ早い段階で治療を開始することをおすすめします。